2000年5月7日日曜日

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千歳市のアイヌ語地名

 


烏柵舞(うさくまい)

千歳市西部の地名。千歳川流域。元来は川名だったと考えられ、o-sat-kuma-nay で「川尻・乾かす・棚(棒)・川」ではないかと考えられます。sat-kuma は魚などを乾かすための棚の意味ですが、転じて頂上が平らな山のことを指していた可能性も考えられます。

傾向と対策(その32)

キウス(きうす)

千歳市東部の地名(?)。キウス周堤墓群やキウス PA が存在。ki-us あるいは ki-us-i で「草・多くある(・ところ)」だと考えられます。

傾向と対策(その33)

支笏湖(しこつこ)

千歳市西部の湖の名前。元々は支笏湖の流出河川である千歳川が si-kot と呼ばれていて、それが転じて水源の湖の名前となりました。si-kot は「大きな・窪み」という意味で、この場合の窪みは千歳川の渓谷のことを意味するので「大きな・谷」と解釈する場合もあります。

傾向と対策(その32)

支寒内(しさむない/ししゃもない)

千歳市西部、支笏湖畔の地名。si-sam-nay で「和人・沢」という意味ですが、元々は si-sam-o-nay あるいは si-sam-oma-nay だった可能性も考えられます。この場合は「和人・そこにいる・沢」だと考えられます。

傾向と対策(その31)

多峰古峰山(たっぷこっぷやま)

千歳市と白老町の境に位置する、支笏湖畔の山の名前。tapkop は「ぽこんと盛り上がった山」という意味で、「たんこぶ山」と解釈される場合もあります。道内各所に同名の山が見られます。

傾向と対策(その30)

美笛峠(びふえとうげ)

千歳市と伊達市(旧・大滝村)の間にある峠の名前。道庁のアイヌ語地名リストによると、千歳市史の解として pipi-o-i で「小石原・そこにある・もの(川)」と記されています。また、更科源蔵さんは pi-epuy で「小石・頭(小山)」であるとして、「石の小山」という意味では無いかと記しています。

傾向と対策(その30)

風不死岳(ふっぷしだけ)

千歳市西部、支笏湖畔の山の名前。松浦図には「フクシノホリ」と記されており、hup-us-i-nupuri で「トド松・群生する・ところ・山」だと考えられます。

傾向と対策(その31)

モラップ

千歳市と苫小牧市の境に位置する、支笏湖畔の山の名前。永田方正は mo-rap で「翼岬」と記しています。逐語訳では「小さな・羽」という意味で、モラップ山(と北側の小山)を両翼に見立てたものかと考えられます。また raptap の転訛あるいは方言であるとして「小さな・たんこぶ山」ではないか、とする説もあります。

傾向と対策(その31)

蘭越(らんこし)

千歳市西部の地名。千歳川流域。ranko-us-i で「桂・群生する・ところ」と考えられます。後志管内に同名の町(磯谷郡蘭越町)もあります。

傾向と対策(その32)


参考文献

アイヌ政策推進室・編「アイヌ語地名リスト」北海道庁
「角川日本地名大辞典」編纂委員会・編「角川日本地名大辞典 1 北海道」角川書店
更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房
知里真志保「地名アイヌ語小辞典」北海道出版企画センター
永田方正「北海道蝦夷語地名解」国書刊行会
山田秀三「北海道の地名」草風館


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