2000年7月13日木曜日

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平取町のアイヌ語地名

 


岩知志(いわちし)

平取町北東部の地名。沙流川流域。山田秀三さんは iwa-chis で「山・窪み」ではないかとしましたが、萱野茂さんは iwan-chis で「六つの・窪み」ではないかと考えていたようです。

傾向と対策(その34)

長知内(おさちない)

平取町北東部の地名。沙流川流域。o-sat-nay で「川尻・乾く・川」。集落の南側にオサツナイ沢川があります。

傾向と対策(特別編)

小平(こびら)

平取町中部の地名。沙流川流域。ku-o-pira で「弓・ある・崖」だと考えられます。

傾向と対策(その34)

去場(さるば)

平取町南西部の地名。沙流川流域。sar-pa で「葭原・上手(かみて)」の意味。

傾向と対策(特別編)

紫雲古津(しうんこつ)

平取町南西部の地名。沙流川流域。sum-un-kot で「西・そこにある・窪み」または「油・そこにある・窪み」と考えられます(平取油田との関連も気になります)。

別の解として、永田方正氏の「北海道蝦夷語地名解」には su-un-kot で「鍋・そこにある・窪み」ともあります。現地では、この「鍋」説に由来する「鍋沢」姓が多いそうです。

傾向と対策(特別編)

荷負(におい)

平取町中部の地名。沙流川流域。ni-o-i で「木・多くある・ところ」ではないかと言われています。

傾向と対策(特別編)

荷菜(にな)

平取町南西部の地名。沙流川流域。nina で「ヒラメ」の意味。大昔に津波があった際に大きなヒラメが上がっていたから「ニナ」と名付けられた、との地名説話があります。

ちなみに ninar だと「(山を背にした)川岸の平地」や「段丘」といった意味となります。前者だと荷菜の地形とも合致するところがありそうです。

傾向と対策(特別編)

二風谷(にぶたに)

平取町中部の地名。沙流川流域。山田秀三さんは nip-ta-i で「柄・作る・ところ」か? としましたが、地元の萱野茂さんは ni-tay で「木・森」だとしました(p は何処へ?)。有名な地名ですが、解釈が難しいですね。

傾向と対策(その2)

額平(ぬかびら)

平取町東部を流れる川の名前(額平川)。沙流川支流。noka-pira で「像・崖」という意味。noka(像)は自然に形づくられた岩(形像)などを指していると考えられます。

傾向と対策(その34)

貫気別(ぬきべつ)

平取町東部の地名。額平川流域。地名は額平川の支流である「貫気別川」から来たもので、nupki-pet で「濁り水・川」。

傾向と対策(特別編)

平取(びらとり)

町名。もとは平取本町のあたりを指す地名だったでしょうか。pira-utur で「崖・間」だとされます。

傾向と対策(その2)

振内(ふれない)

平取町北東部の地名。沙流川流域。hure-nay で「赤い・川」。

傾向と対策(その34)

ペナコリ

平取町中部の地名。沙流川流域。pena-ko-ri で「川上のほう・そこへ向かって・高くなる」となります。なお、ペナコリには川上さんが多いとのこと(萱野茂さんによる)。

傾向と対策(特別編)

幌毛志(ほろけし)

平取町北東部の地名。沙流川流域。もとは poro-kes-oma-p で「大きい・末端・そこにある・もの」という意味です(「幌消末峰」という山に名残が見られます)。

なお、山田秀三さんの考えでは poroporo-sar を意味するのでは、とのこと。その場合、poro-kes-oma-p は「大きな葭原・末端・そこにある・もの」という意味だと考えられます。

傾向と対策(特別編)
傾向と対策(その34)

幌去(ほろさる)

平取町北東部の地名。沙流川流域。poro-sar で「大きい・葭原」という意味。

芽生(めむ)

平取町東部の地名。額平川流域。mem で「泉地」という意味だと考えられます。

傾向と対策(その34)


参考文献

アイヌ政策推進室・編「アイヌ語地名リスト」北海道庁
「角川日本地名大辞典」編纂委員会・編「角川日本地名大辞典 1 北海道」角川書店
更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房
知里真志保「アイヌ語入門 復刻─とくに地名研究者のために」北海道出版企画センター
知里真志保「地名アイヌ語小辞典」北海道出版企画センター
永田方正「北海道蝦夷語地名解」国書刊行会
山田秀三「北海道の地名」草風館


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