2007年2月3日土曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

「ホテル・カリフォルニア」のひみつ

 


Welcome は、ドイツ語では Willkommen だということを最近知りました

イーグルスの "Hotel California" がリリースされたのが 1976 年(私は何故か 1969 年だとばかり思っていたのですが、あれはそういう歌詞があっただけのことで、思いっきり勘違いだったようですね)、その曲名は遍く人口に膾炙し(←国語の読み取り問題か?」)、また、「♪Welcome to the Hotel California ~」という有名な旋律は、陽光煌めく南カリフォルニアの青い空と、そこで育まれる恋人たちの甘い夢物語を想起させるに足るものですが、この歌に秘められたメッセージは、決してそんな甘ったるいものではありませんでした(←何言っているんだコイツ

「一億総白痴化」への道

「ホテル・カリフォルニア」がリリースされてから、昨年でちょうど節目の 30 周年だったわけで、当時、多感な時期をこの歌とともに過ごした人たちも、今や 40 代中盤から後半にさしかかってきました。やはり、過ぎゆく年月は「記憶」という唯一無二のものを確実に蝕んでいくようで(勿体ぶった言い回しはやめなさいって)、下手をすると、

「いや~、"Hotel California" も好きだったけど、やっぱり彼らを代表する曲と言えば "Yesterday" とか "Let it be" だと思うんだよね」

などと言った 270 度ターンを決めてくれる人や、更に上手になると

「『ホテルカリフォルニア』はいい曲だよね。やっぱ(吉田)拓郎はいいよなぁ」

などと言った、トリプルアクセルを遙かに超えた 3 回転半の大技を出した上にイナバウアーで締めてくれる人も出てくるので油断できません一億総白痴化は着実に進行中です。

「ホテル・カリフォルニア」に秘められたものを探る

さて、この「ホテル・カリフォルニア」、その意味深な歌詞とリリース時期(ベトナムにおいて、アメリカが「完全敗北」した翌年)から、「反戦歌」または「厭戦歌」と見ることができるとされているのは有名ですね。ただ、彼らもあからさまにそう取られるものを作るのは気が引けたのか、あるいは気が乗らなかったのか、真相の程は良くわかりませんが、「ホテル・カリフォルニア」などと言う、いかにも甘い題名をつけたことには、何かしらかの底意が見て取れます。

仮説その 1

これが、例えば「ホテル・サウスダコタ」だったとしたら、果たしてこれほどのヒット曲になったのでしょうか(こらこら)。南カリフォルニアの陽光煌めくビーチで愛を語っていた筈の二人の運命は引き裂かれ、男は牛飼いに、女は場末のバーのホステスにならざるを得なかったかもしれません(こらこらこら

仮説その 2

では、「ホテル・オクラホマ」だったならばどうでしょう。おそらく、圧倒的大多数の庶民の皆様が、「オクラホマミキサー」と混同してしまい、ライブ会場がフォークダンス会場と化してしまう運命からは、もはや逃れようが無くなってしまうことでしょう。

仮説その 3

それならば、「ホテル・ニューメキシコ」だったならばどうか。何だか「ホテル・ニューアワジ」に似ていてとってもいや~んな感じですね。どことなくキダ・タローっぽくなってしまいます(え?

仮説その 4

「貴様は、笑いを取るために、あえて田舎ばかりを選んでいるのではないか?」とのお叱りを受けるかもしれませんが、それが間違いであることは、これからお目にかけましょう。

例えば、「ホテル・ニューハンプシャー」だったならばどうか。洗練された東海岸の趣は、まるでボストン茶会事件を思わせますが(へ?)、おもむろに現れたビリー・ジョエルが、ピアノで弾き語りを始めてしまいそうな漠然とした不安感に苛まれるのも(←またも国語の読み取り問題か)事実です。

やはり、「ホテル・カリフォルニア」という曲名には、「時代の要請」とでも言いますか、あるいは「時代の必然」とすら断言できるような、奥深く、力強い何かを感じずにはいられません(←バカかお前は

その時歴史が動いた

さて、時は移ろい、1990 年代も後半にさしかかったその時、本日のその時は…… ではなく(松平アナですか)、「ホテル・カリフォルニア」は、あの "Gipsy Kings" によってカバーされたのでした。ジプシー・キングスと言えば、あの「Volare」というマターリの極致とも言える歌を、日本代表発泡酒が似合うノリノリの曲に変えてしまったスペインの鬼才ですが、あの「ホテル・カリフォルニア」も、彼らの手にかかればイチコロだということが、改めて白日の下に曝されたのです。

なにしろ、あの「♪Welcome to the Hotel California ~」という、曲の趨勢(って何?)を決するはずの有名な歌詞が姿を消し、代わって「♪Bienvenido al Hotel California ~」と、高らかにスペイン語で歌い上げられてしまったのですから(笑)。その割には、その続きは英語のまんま、「♪Such a lovely place ~」となっているのですから、これはもう確信犯と言ってしまって良いでしょう。

今でも、ジプシー・キングス版をたまに聴くのですが、これはこれで名曲だと言えますね(笑)

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事