2007年3月5日月曜日

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X の悲劇 ~ 斯くして、私は絶望の淵に活路を見いだした (大げさ

 


X の悲劇

ある日の夜のこと。外出先から自宅に帰ろうと愛車の Citroën Xantia (シトロエン・エグザンティア、通称「エグ)のエンジンをかけようとしたところ……。

か か り ま せ ん (???

確かに、以前からエンジンのかかりは決して良くない車(個体)でした。一発でエンジンがかかることは稀で、4~5 秒の間セルモーターを回し続けないとかからないこともしょっちゅうでした。でも、今回は様子が違います。何度回しても、エンジンがかかる気配が無いのです。

出先でエンジンがかからなくなったことはこれで二回目です。ただ、最初の時は完全なオペミスで、オートマが D レンジに入っていたのが原因でした。つまり、エンジンがかからないのは Behaviour by design だったわけです(素直に日本語で仕様と書けば良いものを)。しかし、今回はそんなバカなミスではありません。なにしろ、セルモーターは必死に回っているのですから。

大事なことは、困難に直面しても常に冷静であること(なんかかっこいい

このままセルモーターを回し続けて、バッテリーまで上がってしまってはシャレにならん、ということで、少し頭を冷やして考えました。モーターが回っているということは、燃料系の問題じゃないか、と。そう思って、シフトを P から N レンジに動かし、左足ブレーキの体勢で、セルを回しながらアクセルを開けると、なんと! エンジンが始動したのです!

「おおー、助かった」と思ったのもつかの間。アクセルを戻すと、エンジンはあっさりとストールしてしまうではありませんか。ご存じの方もおいでかもしれませんが、このエグザンティアという車、パワステブレーキサスペンションも、エンジンのパワーを用いた同一の油圧系統を使っているという、ボーイング 747 も真っ青の超 SPoF ありまくりの素晴らしい設計のため、エンストすると共にパワステも効かなくなり、下手をすればブレーキも効かなくなるのです。

斯くして、私は絶望の淵に活路を見いだした(大げさ

しかし、エンジンの始動方法に気づいた私は、とにかく家に帰ろうと必死の努力を試みます。ただ、最初の交差点にさしかかったところで、当然一時停止をするわけですが、やはり、そこでエンストしてしまい、一瞬とは言え、交差点の真ん中で立ち往生するという、シャレにならない事態に見舞われた私は、交差点を右折することを断念し、路側帯に車を止めることを余儀なくされます。

ついに、レッカー移動を覚悟し、携帯電話を取り出して #8139 とプッシュして、発話ボタンをまさに押そうとしたその時、「せめて JAF が作業をしやすい、広いところまで戻ろう」と決意し、数十メートル手前のコンビニの駐車場に移動をする決意を固めました。

その時エンジンが動いた(は

そして、ついに今日のその時がやってきます?)。私の頭の中に、一つの解決策が舞い降りてきたのです。

「アイドリングがダメなのだから、つねにアクセルを少しオンにしておけばいいのではないか」

そして、滅多に試すことの無い(シャレでしかやらない)左足ブレーキ走法を駆使しつつ、停止中も両足でペダルを踏みながら(左足は強くブレーキペダルを、右足は軽くアクセルペダルを)、エンストを起こすこともなく、無事自宅に帰着したのでした。最後の車庫入れで一度エンストはしちゃったけれど。

いい「主治医」を持つことは大切です。何事においても

あいにく、問題が発覚した翌日から東京出張だった私は、某駅の新幹線ホームでいつもの「庄田自動車」さんに電話をし、状況を話したところ、「ああ、それは~の不具合でしょ」と、確信に満ちた答が返ってきました(さすが!)。

出張中なので身動きが取れない旨をお伝えし、ピックアップをお願いしたところ、引き取って修理をして頂けた上に、修理後、自宅に納車までして下さいました。修理内容は「AIC モーター脱着・取替」という名目で、諸費用込みで \37,800- で済みました! いや~、本当にありがとうございました!



「AIC モーター」というものが何なのか、今ひとつ釈然としなかったのですが、どうやら Automatic Idle Controller のモーターのようですね。どうやら FBC のようでしたが……。

え、FBC って何だって? もちろん福井放送のことではなく、Frequently Broken Components の略です。ええ、たった今、私が命名した「新語」です。当然、辞書には載ってないので気をつけてくださいね。

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