2007年5月21日月曜日

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「国家」対「任意団体」の戦争!?

 


読書の春

最近、ひさしぶりに、本を読むことが多くなり、「パレスチナ - 新版」を読了後、現在は「ウェブ進化論」なんて本を読んでいたりします。まぁ、どっちも色んな意味で面白いですね。

あわせて、相変わらず、録り溜めしておいたドキュメンタリー番組も見ました。「ガザ地区潜入ドキュメント」とか、「イスラエル対ヒズボラ」とか。特に後者は怪獣映画っぽい題名がどうなのよ、とツッコミのひとつも入れたくなりますが、内容は至極まともなものでした。

「国家」対「任意団体」の戦争という新たな形

実際、しばらく前にイスラエル国軍と交戦状態にあった「ヒズボラ」なるよくわからない団体のことをご記憶の方も多いでしょう。まぁ、確かに前世紀には、戦争とは国家と国家が戦うこと、という定義が生きていました。国際法の観点からは、事前に「宣戦布告」を行うべし、というマナーすらありました。

ただ、昨今はどうでしょう。事前に「恫喝」とも「脅迫」とも言える「最後通牒」のようなものがあっても、「今から貴国と戦闘態勢に入る」と明確に宣言することは、滅多に無いのではないでしょうか。事前にテレビカメラが中継の準備をすることがあっても、です。

死海の岩塩には興味が湧きますが

さぁてと。件の「パレスチナ - 新版」を読んだり、「イスラエル対ヒズボラ」なんかを見ていて、個人的には色々と学ぶところがありました。なかでも、「アラブ世界は一枚岩ではない」という点を、改めて思い知りました。

うちのトイレには世界地図が貼ってあるのですが(笑)、イスラエルのあたりを見てみると、北にレバノン(首都:ベイルート)があり、北東にシリア(首都:ダマスカス)があり、東にはヨルダン(首都:アンマン)があるわけです。まぁ、ヨルダンは「死海でプカプカ」とか、どことなく井村屋を彷彿とさせる首都名もあって、イメージはそんなに悪くないと思いますが(そうなのか?)、レバノンやシリアに至っては、四六時中、どこかしこで爆発してそうな、そんな印象がありますよね。

「ビバノン王国」は架空の国です

そうそう。皆さんは、レバノンとシリアって、どっちが大きいと思いますか? レバノンと比べて、なんとなくマイナーな印象があるシリア。でも、実際は、シリアの方が遙かに大きいんですよね。

そして、昨年あたりから、軍事大国イスラエルと互角のドンパチ(こう書くと、なんか暴力団の抗争みたい。いや、当たらずも遠からずかも?)を繰り広げたヒズボラは、小国レバノンの南部に拠点を置く「民兵組織」で(つまり、国家やそれに類するものじゃ無いわけですね。PLO の域にすら達してない)、シリアイランの支援を受けている、と。そして、レバノンはそれを黙認している、となるんでしょうかね。

ま、そんなこんなで、シリアはレバノンの政治に影響力を行使したり、いろいろとあるみたいなんですが(手抜き)、かといってレバノンを吸収合併したりはしないんですよね(当たり前)。「アラブ」=「イスラム」だとしても、宗派ごとの対立が激しいのは、イラク情勢に興味がある人なら、誰でもご存じでしょうし。

中東和平に必要なもの

もう一つ、イスラエル撤退後のガザ地区の現状を追ったドキュメンタリーもあったのですが、「イスラエル」という共通の敵がいなくなったは良いものの、武器や弾薬は腐るほど密輸されるわけで……。結局のところ、パレスチナ人同士の諍いが起きてしまう、わけですね。

とは言え、全く希望が無いわけでも無いように思えるフシもあります。テレビで見た限りなのですが、神に選ばれし民であるはずのユダヤ人も、ようやく、「今のままではどうにもならない」と気づき始めているようなのです。ユダヤ人が目を醒まし、パレスチナ人の血の気が引けば、いい方向に向かうと思いたいのですが、甘いでしょうかね。甘いか。やっぱりね……。

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