2007年7月3日火曜日

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不自然なまでに不自然で、聴かずにはいられない

 


聴かずにはいられない

昨日というか、先日から続いているのですが、頭の中で Klaus Nomi の "Can’t Help Falling In Love" がぐるぐる回っています(笑うしかない)。あの「てぃーく・まーぁい・へーん」という野太い声が……。

で、ものは試しに、Andrea Bocelli の "Amore" に納められている、同名の曲を聴いてみました(ライブで披露したものが収録されています)。いやー、テンポと良い、メロディラインと言い、まったく同じ曲なんですが……。ぶっちゃけ、別物です(笑)。

そう、ホントは、こんなに甘い歌なんですよね。さすがの私も Elvis が歌っているのは聞いたことが無いのですが、ま、それはさておき。こうやって聞くと、ボチェッリの声もとっても素敵なんですけどね。

さてと。気を取り直してクラウス・ノミ版を聞いてみますか。……あれ? なんだか気のせいか、とってもマトモに聞こえますね。一体、これはどうしたことか。

天才と何かは紙一重なわけでして

クラウス・ノミは、1944 年 1 月 24 日の生まれだと言いますから、存命であれば 63 歳ですね。長嶋さん風に言えば「初めての還暦」を迎えたちと後……の筈だったのですが、惜しむらくは(惜しくないって?)、1983 年 8 月 6 日に亡くなっています。HIV に感染していて、いわゆる「AIDS」で亡くなった最初の著名人、とも言われているようですね。

いつもの Wikipedia よりもまとまったページがありますので、ご紹介しておきます。

Klaus Nomi

引力と言うか迫力と言うか、感染力と言うか

クラウス・ノミ(本名:Klaus Sperber/クラウス・シュペルバー)は、ドイツの敗色が濃厚となっていた 1944 年に、バイエルン州の Immenstadt(インメンシュタット)という街で生を受け、その後長じて音楽学校に学び、ちゃんとオペラ歌手としての教育を受けたそうです。ですので、「まじめに歌っているんだ」と思いこんだならば、「それなり」の歌に聞こえるわけです。

ただ、彼のふざけた風貌(はははっ)や、悪い冗談としか思えない楽曲のセンス(:褒め言葉です。念のため)を知ってしまうと、マトモにエルヴィスを熱唱する様が、限りなくおかしく思えてくるものでして……。そう、得体の知れない「引力」というか、むしろ「感染力」とでも言うのでしょうかね。そういった「未知の何か」が満ちあふれている、そんなカオスが垣間見えるわけです(てめーの文章がカオスだよ)。

不自然なまでに不自然な日本語訳の例

日本語版の Wikipedia の記事は随分と寂しいですが、英語版の記事のほうはなかなか充実していますので、引用しておきましょう(いや、スペースが余ったから……かな。うーむ)。

Klaus Nomi (January 24, 1944 - August 6, 1983) was a German countertenor noted for remarkable vocal performances and an unusual, elfin stage persona. Nomi is remembered for bizarrely theatrical live performances, heavy make-up, unusual costumes, and a highly stylized signature hairdo which flaunted a receding hairline.

見事なカウンターテナーで女声のような美声を披露していたそのパフォーマンスは、確かに印象深いものですが、それを台無しにするような奇矯なルックスと野太いテナーヴォイスの落差は、まさに bizarrelytheatrical と言えるのでしょうね。「不自然なまでに不自然な」と訳してみましたが、いかがでしょうか(誰に聞いている

おまけ

そうそう、英語版の Wikipedia の記事からは、クラウス・ノミのフリーイラストを拝むこともできます。興味を持たれた方はぜひどうぞ。

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