2007年11月2日金曜日

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「復興する日本」が、いつの間にか「アメリカ経済を席巻する日本」になったように……

 


カツオの話はまた今度(ぇ

というわけで、「次回予告」の通り、本日のお題は「中国の脅威はもはや FUD ではない」や「地球温暖化はもはや FUD ではない」といったあたりを中心にお送りする予定です。予定は未定であって決定ではないというのは怖ろしく使い古された言い回しですが、ある意味真理でもありますね。

さて。中国と日本を比較すると、国土の広さでも、また人口でも、中国のほうが圧倒的に大きいことは言うまでもありません。ただ、清朝末期の混乱の隙に日本がいち早く「近代化」を達成したこともあり、「日清戦争」以来、日本が中国の先を行くことが少なからずあったことも、また事実です。

「計画経済」と「持続可能な開発」の違いは?

中国は、日中戦争の前後に、蒋介石の「国民党」と毛沢東の「共産党」による内戦があり、最終的には共産党が勝利し、1949 年に「中華人民共和国」を建国して現在に至るわけですが、誤解を恐れずに率直に言うと、「計画経済」という美名においての「統制経済」のおかげで、建国以来 40 年近く、比較的低水準の成長に留まってくれた、という評価になると思います。

その後の中国は、ト小平の「改革・開放」路線に舵を切った結果、右肩上がりの経済成長を続けているのは皆さんご存じの通りです。確かに 1990 年代になってから、「改革・開放により成長を始めた中国は脅威だ」という論調が、日本国内においても少しずつ増えてきたと思います。

まぁ、「成長を加速する中国は脅威だ」という論調は共通するとして、「日本はいずれ中国の後塵を拝することになる」という悲観論から、「中国は日本などの良いトコ取りをしているだけだから、日本を追い越せるわけが無い」という楽観論まである、あるいはあったかと思います。

「復興する日本」が、いつの間にか「アメリカ経済を席巻する日本」になったように

特記すべき点としては、何かにつけて「将来」であったり「いずれ」といった但し書きがついていたことで、裏を返せば、「現在はそうでは無いけれど」ということを暗に示していました。識者は中国の将来に明らかな明るさ(ぇ)を見いだしていたわけですが、現状は決して明るいものでは無かった、という認識であったことを伺わせます。

懐疑的な見方をすれば、「いつか中国は《大躍進》する」という「予言」は、FUD 的なニュアンスすら感じられるものでした。ただ、今や、中国の経済発展ぶりはもはや疑う余地のないもので(もちろん「致命的な失速」に陥る可能性はゼロでは無いでしょうが)、「今の中国は凄いね」という論調で報道されても、何ら違和感を憶えなくなってしまいました。

発展する中国」は、いつしか「仮定の未来」から「現実」となっていたのでした。ある意味、1960~70 年代にアメリカ人が経験したことを、2000 年代の日本において追体験させてもらっているのかも知れません。つまり、うかうかしていると我々の暮らしも危ういのです。すでに「ぼんやりとした不安」という形では、具現化しつつあるとも言えますが。

日本人、しっかりしないといけないですね。右傾化はいけませんが、国に対する誇りを持てるような教育が必要なのだと思います。

井の中の蛙……

同じように、いつしか「現実」となってしまったものが、いわゆる「地球温暖化」ですね。温室効果ガスの濃度上昇による、地球規模での平均気温の上昇は、これも 1980 年代からその可能性が指摘されていたかと思います。ただ、率直に言って、私たちは「耳の痛い話」に対して耳を塞いでいた感が否めません。

縄文海進」なんて言葉があるように、過去には現在よりも海水面が高い時期もあったわけで、これは北極・南極の氷床が現在よりも縮小していたことを伺わせます。つまり、今よりも地球の平均気温が温暖だった可能性が示唆されるわけです。

このような、地球の平均気温の中長期的な変動傾向を盾に取り、ここ数年(1980 年代はそういった認識だったはず)の「異常気象」も、「地球の長い歴史から見ればどうってことない」、という楽観論も喧伝されていたのでした。正直、私もこの見方を未だに捨てきれない気持ちがあります(今や単なる「希望的観測」に過ぎないのかもしれませんが)。

惨劇を目前にして、目を背けたくなるのはわかりますが

京都議定書」が議決されたのが 1997 年。この議定書は、当時からいろいろと「穴が多い」として、アメリカが批准しなかったりしたわけですが、そういった「逆風」の理由のひとつとして、「ホントに《温暖化》してるのかね?」という、懐疑的な見方も少なからずあったのでは無いかと思います。

ただ、今や「CO2」=「地球温暖化」という公式は、すでに定理と化した感すらあります。「CO2 削減」=「地球温暖化阻止」という、微妙に誤った公式まで現れる始末ですが……。

単に CO2 排出量を減らすだけで、地球が涼しくなるというわけじゃありませんから。近視眼的な視点は禁物です。

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