2008年1月22日火曜日

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ムシャラフの光と影、そしてパキスタンの未来

 


西アジア情勢は複雑怪奇

随分と前から疑問に思っていることがありまして……。えっと、それは何かと言いますと、現在のパキスタン大統領である「パルヴェーズ・ムシャラフ」という人物について、どう見るべきなのか、という問題です。まぁ、疑問というよりは……何なんでしょう(は?)。

いや、そのですね、(1) 陸軍の権力者で、クーデターで実権を握った、(2) 自らの大統領選出馬が違憲であるとの判決を実力で阻止した、なんて実績を並べてみると、とんでもない独裁者である、かのように思えます。特に、昨年末の「憲法停止」「戒厳令」騒動でもって化けの皮が剥がれたと見るのが正当……なんだと思うのですが、ほんの少しだけ釈然としないものも感じるのです。

あ、前提知識は全く無いので、素人の戯言だと思ってくださいね。

体の良い脅迫を受けたようなもんですが

実際、Wikipedia の「パルヴェーズ・ムシャラフ」の項にも、次のような一節があります。

クーデターで実権を握ったが、腐敗した当時の政権に嫌気がさしていた国民には支持されている。

そうなんですよね。私がムシャラフという人物のことを初めて認識したのが、米軍のアフガニスタン侵攻の後なんですが、ムシャラフは、地理的にも宗教的にも親しいアフガニスタン(タリバーン)を捨てて、アメリカ側に付く決断を見せたのが印象的でした。

まぁ、もともとムシャラフは「親米派」とのイメージが強かったらしいのですが、「イスラム対アメリカ」という宗教戦争の様相を見せつつある中、筋金入りのイスラム国家であるにもかかわらず、アメリカ側に付くということは、国民の感情的な反発を招き、ひいては内乱状態を引き起こしかねないリスクがあったわけですね。

もっとも、あのタイミングでアメリカに盾突くことは、アフガニスタンや後のイラクと同様に、国全体をめちゃくちゃに荒らされることは明白だったわけで、「国民の生命と生活を守る」という点から見ると、ムシャラフの選択は人道的に正しかったと思うのです。

ムシャラフの光と影、そしてパキスタンの未来

そして、ムシャラフという人は、それだけの判断力と統率力を兼ね備えた、なかなかの逸材なんだな、とおぼろげながらに認識していました。ただ……

が、最近は批判も高まり、情勢も混迷している。

そうですね(笑)。憲法停止、そしてブット元首相暗殺。後者の真相は謎ですが、「イスラムの敵(アメリカ)と手を結んだ」という事実もマイナスに作用したのか、今や国民に見限られつつあるとの話もあります。

個人的にはとっても残念なのですが、ポスト・ムシャラフのパキスタンを考えるべき時が来るのかも知れません。なんか、マルコス失脚後のフィリピンのよう(何だかんだで不正・腐敗がはびこったまま)になりそうな気がしてなりませんが……。

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