2008年1月23日水曜日

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日本は「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」加盟国です

 


傘がない

今日の都内は小雪が舞っていました。ええ、懲りずに出張で都内に来ているのですが、今回は傘を持ってくるのを忘れてしまったのですね。井上陽水を地で行ってしまいました。カンドレマンドレな気分です。

まぁ、そんなことはどうでもいいとして(いつものことですね)、小雪舞う冬空を眺めながら、「太郎とか次郎とか、なんとかに雪降りつむ」って詩があったよなぁ、などといったことをぼんやりと考えていたのでした。

正確には、三好達治の「雪」という題名の詩ですね。三好達治が 63 歳で亡くなったのが 1964 年(東京オリンピックの年ですね)、今年が 2008 年ですから、死後 44 年が経つことになります……惜しい!

日本は「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」加盟国です

いや、何が惜しいかって、日本の著作権法では、著作権は著作者の死後 50 年間存続すると言うじゃないですか。三好があと 6 年早くこの世を去ってくれていたら……(← こらこらこら

まぁ、日本の著作権法は「正当な範囲内での引用」を認めているので、「正当じゃん」と思う範囲での引用はおっけーなのですが(え?)、さっすがに著作物の全文を引用するのが正当と言えるかどうかは……。いや、「雪」という詩がたった二行しか無いのが悪いことにしよう。部分引用では著作者の意に沿わないということにしよう。いや、三好が没した時点では、著作権は死後 33 年で消滅することになっていたので、死後 44 年の今はおっけーだろう……。

三好達治「雪」の世界

てなわけで、まるまる(多分)引用しちゃいますね。

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

ま、これを「正当な範囲で引用」することは、難しいですよね。

三好達治「雪」を読み解く

さて、この詩からわかることですが、まず、「太郎さん」と「次郎さん」がいる、ということです。太郎さんは葉加瀬さんかもしれませんが、南極に連れて行かれた樺太犬である仮説も棄却できないのが難しいところです。なんせ短すぎるのが問題です(開き直ってみる

次にわかることですが、「眠らせ」とあるため、「太郎」や「次郎」は、生物、またはそれに類する存在であることを伺わせます。つまり、「太郎」や「次郎」が実は地球外生命体だとか、あるいは日光猿軍団に所属している、といった仮説も成り立ちますが、AIBO や ASIMO である可能性はかなり低くなります。また、「ラーメン二郎」との関連性は棄却できます。

三好達治「雪」を更に読み解く

この詩をさらに難解なものにしているのが、「太郎の屋根」「次郎の屋根」という表現です。「太郎の家の屋根」や「次郎の部屋の屋根」であれば意味が通じるわけですが、それだと詩的な美学が損なわれるとの判断なのか、あるいは作者がてきとーだったのかは、今となってはわかりません(← こら)。

例えば、実は「太郎」と「次郎」がホームレスで、ダンボールハウスに暮らしている、という仮説も棄却できないわけで、むしろ「○○の屋根」という、一見不足があるように思える表現も、本人と外界を隔てるダンボールの間の空間が限りなく微少である、と理解すれば筋が通ります。

「雪がふりつむ」という表現からは、雪が、積もるほど降る気候での情景であることが読み取れます。日本でも、甲信越から東北や、北海道あたりが舞台になっていると考えることができますが、実は北朝鮮や中国東北部が舞台だとか、赤道直下のケニアが舞台である仮説も棄却できません。もちろん、南極が舞台である可能性も十分考えられるわけです。

まとめ

現代詩の解釈って難しいですね(← 「解釈の仕方を間違っているに一票

余談

あ、そうそう、今日 1/23 は葉加瀬太郎さんのお誕生日だそうです。屋根に雪は降り積もったのでしょうか。:-)

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