2008年2月10日日曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

憲法の脆弱性にも HotFix が必要?

 


そうね誕生石ならルビーなの

昨年 12 月 18 日の記事に頂いたコメントにインスパイアされまして、「博士の愛した数式」を購入しようと、いつもの Amazon.co.jp を眺めていたのですが……。気がつけば、なぜか「半落ち」を購入していました(笑)。そうね誕生石ならルビーなんです。

で、「半落ち」のほうを、ちょい前に読了しました。「半落ち」の舞台の「W 県」は、和歌山県じゃなくて群馬県がモデルですね、ありゃ(だからどうした)。それと、最終章に入る手前で、残念なことにオチが半分読めてしまいました。だから「半落ち」なんだと改めて理解したのは言うまでもありません(←

読後の感想ですが、そうですね、やっぱ「プリンシプルのある生き方」ってのは美しいなぁ、って感じですかね。なんか別の本の感想になっているような気がするのは、きっとプラシーボ効果です(ぇ

ボクサーじゃないです

さてと。今日は小旅行から帰宅してから、録り溜めていたテレビ番組をひたすら見てました。大昔に録画した「その時歴史が動いた」が残っていたので、そいつを見たんですが……。「廣田弘毅」にフォーカスした回です。

皆さんは、廣田弘毅はご存じですか? 間違えてもボクサーなんかじゃないです。元・外交官で、戦前の日本で外相や首相を歴任した人ですが、いわゆる「東京裁判」で、文官で唯一死刑判決を受けた人でもあります。

この「いわゆる」という言葉って、便利ですよね。「厳密には正確じゃ無いんだけど、要するに~」という意味で使いまくってます。わざわざ「極東国際軍事裁判」なんて書きたくないですし(書いてんじゃん

時代も回り方がちょいと足りなかった

番組での論調は……。「廣田は和平の実現に向けて奔走したが、時代の流れには抗しきれず、結局軍部の暴走を止めることができなかった。廣田の死刑判決は不当だとの意見も多かったが、廣田は甘んじて刑死を受け入れた」なんて感じでした。まぁ、正当な評価だと思います。

実のところ、そんなに目新しく思える内容は無かったのですが、外相、あるいは首相といった要職にありながら、「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」とした(大日本)帝国憲法下では、たとえ政府の最高権力者であっても軍部をコントロールすることができず、それを慚愧した廣田は死刑に異を唱えなかった、といった流れになっていたのはわかりやすかったですね(文章長すぎ

プリンシプルのあった日本(ぇ

私たちは、日中戦争から太平洋戦争、そして未曾有の敗戦に至るまでの流れを「軍部の独断による暴走」という一言で説明されてきたような気がするのですが、これって正しくもあり、間違ってもいるんですよね。たとえば、全ての戦争行為が二・二六事件のような「クーデター」によって為された、というのであれば、確かに「暴走」と呼ぶに相応しいですが、実際には、というか、カタチ上は、天皇の「統帥権」(天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス)の名の下に軍事行動は行われていたわけで、「戦争」という行為も、当たり前ですが「合憲」だったわけですね。

もう一つ、旧日本軍が政治的に影響力を持つことができた「からくり」が、陸軍大臣・海軍大臣は現役の将校に限るとした「軍部大臣現役武官制」です。この制度をどう活用したかと言うと……、おわかりでしょうか?

少子化対策担当大臣現役妊婦制とか(ぉ

つまり、こういうことです。仮に「戦争はダメです。軍縮しましょう」なんてことを公言している人が次期総理大臣に選ばれるとします。その人物が陸軍・海軍から見て好ましくないようであれば、「じゃ、うちから大臣出さないよーん☆」と突っぱねちゃえばいいのですね。するとどうなるか。組閣する際に大臣のなり手がいなくなるわけで、結局内閣が成立しなくなっちゃうわけです。

「そんな子供のケンカのようなことをしたの?」と訝る向きもあるかも知れませんが、実際にこの「奥義」は、何度か使われたんですよね。宇垣一成(間違えても「ほんこん」とは別人なので念のため)内閣が流産に追い込まれたのが有名ですが、他にも清浦奎吾なんかも同じ目に遭っていたようです。

脆弱性には HotFix を

結局の所、「大日本帝国憲法」という憲法自体に、文民統制(いわゆるシベリアンハス……じゃなくてシビリアンコントロール)を形骸化させかねない脆弱性があった、ということが、廣田の刑死に繋がったのだ、というオチで締めたいと思います。微妙に「半落ち」ですか? そいつはどうもすいません。

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク