2008年2月18日月曜日

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あなたダイヤ売る? わたし高く買うわ!

 


シエラレオネは元イギリス領でした

週末は、ソリウス・サムラなるアフリカ人ジャーナリストが製作したドキュメンタリー番組を見ていました(随分前に録画してあったものですが)。サムラ氏はシエラレオネ出身のジャーナリストで、現在はイギリスを拠点に活動しているとか。

サムラ氏の製作した番組は、確か 5 本ほど放映されたのですが、氏が「アフリカ人」であるという点をフルに生かしてか(?)、いずれも決死の突撃ルポになっているところが凄かったですね。氏の故郷でもある「シエラレオネ編」では、ダイヤモンドの密輸が可能かどうかを実際に確かめるために越境を試みるは、「エチオピア編」では、実際に極度の飢餓状態にある集落に 1 ヶ月住み込むは、「スーダン編」では、いわゆる「ダルフール問題」から難を逃れてきた人たちの国連難民キャンプへの旅に同行するは、「ザンビア編」では、エイズ患者が次々と命を落としていく病院で助手を務めるは、「モロッコ編」では、フランスからイギリスへの密入国にトライするはと、犯罪スレスレ……どころではない「究極の調査報道」を実践しているおじさんです。

実際、フランスのカレーからイギリスのドーバーへの密入国編では逮捕されたみたいですしね(笑)。「取材なんです」の一言で釈放されたそうですが。

JR 西日本は「過密ダイヤ」でした

「新たな知見が得られた」という意味では、意外と「シエラレオネ編」が参考になったり……。アフリカ各国で反政府ゲリラの武力闘争が盛んなのは、ダイヤモンドなどのヤミ市場で生み出されたカネが武装勢力側に流れる構造があるからだとか。

このような、ヤミ市場を経由して流通するダイヤモンドのことを、番組では「紛争ダイヤ」と表現していました。少し気になって調べてみたのですが、この「紛争ダイヤ」という表現は、決して造語では無さそうですね。

ちなみに、市場に流通するダイヤモンドが「紛争ダイヤ」でないことを証明する仕組みとして、「キンバリー・プロセス」というものがあるそうです(詳しくは、リンク先を見てください)。

もちろんシエラレオネもキンバリー・プロセスに参加している(らしい)のですが、この手の公的認証制度は「不透明な利権」の温床になるのも事実で、キンバリー・プロセスに則って採掘・販売するためには、莫大な「権利料」が毎年かかるとか。結局、庶民は「出所不明のダイヤ」でも高く買い取ってくれるハナテン中古車セン……じゃなくてヤミ市場にダイヤを流さざるを得なくなる、というのが実態のようです。

The End Of The World

あと、衝撃的だったのは、やっぱ「ザンビア編」ですね。アフリカ諸国におけるエイズの蔓延状況は想像を絶するものがあるのですが、その理由が随分と見えてきた気がしました。エイズに感染するおそれが極めて高いにも拘わらず、売春を生業とせざるを得ない女性がいる、というのは理解できていたのですが、自らが HIV に感染していて、他者に HIV を広める可能性があると知りながら、夜な夜な快楽に興じている無責任な(あるいは破滅的な)若者がいるというのは、さすがに驚き、また、呆れてしまいました。

冷静になって考えると、そこらの性犯罪者と同じか、それ以上に危険な存在ですよね。去勢した方がいいんじゃないかとすら思えてしまうのですが、彼らをそれだけ刹那な気持ちに駆り立てるものがあるのではないか、とも思えます。具体的には、出口の見えない「貧困」が、それに当たるのではと感じています。

おぉ、いつになく綺麗にまとまったところで、本日はこの辺で。それでは皆さん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。

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