2008年2月22日金曜日

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漠然とした確たる不安

 


揮発性記憶の実例

今更ですが、「博士の愛した数式」を読了しました。あらすじはご存じの方も多いと思いますが、不慮の事故が原因で、記憶が 80 分きっかりしか持たない「博士」のお話です。

「単なる記憶喪失とかならまだしも、そんなに都合良く 80 分しか記憶が保てなくなるなんて」と思われた方もいるかもしれませんが、実際にこういった症状ってあるんですよね。

クライブ・ウェアリングという、かつては高名な指揮者だった男性がいるのですが、ヘルペスウィルスに脳を冒されてしまったことが原因で、記憶が 7 秒しか保てなくなってしまったそうです。まぁ、これも例によって BS のドキュメンタリー番組で見たのですが、実際に見てしまうと、なかなか壮絶な話です。

二度寝していたわけじゃないです

物語の中に出てくる「博士」は、失われる自らの記憶を補おうとして、重要な事柄を記した「メモ」を、体中に貼りつける、といった「奇行」を見せますが、ウェアリング氏の場合は、日記帳代わりのノートに「~時~分、目覚める」といった記述があり、それを二重線で打ち消してから、「~時~分、今度こそ完全に目覚める」といった記述があり、それ(打ち消しと書き直し)が際限なく繰り返される、という行動が見受けられます。7 秒前の自分のことを覚えていないのですから、当然と言えば当然なのですが。

ウェアリング氏は、記憶を失ってから二十年以上経つのですが、毎日のように取材に訪れるテレビスタッフを見て、毎日「あなたは誰ですか」「ここ十数年であなたが初めての客だ」といったことを口にするわけです。ただ、前妻との間に儲けた子供のことは覚えていたり、ピアノを弾いたりはできるとか。

漠然とした確たる不安

「脳」というものは面白いもので、人によって、使い方(使われ方?)に随分違いがあるように思います。例えば、私の場合、「暗記」というものがおそろしく苦手です(ウェアリング氏のように、どこかの組織が壊死してるのかも)。ただ、受け取った情報を分析したり、過去のデータを引っ張り出してくるようなことは得意なのですね。

2006 年 11 月 9 日の記事にも少し書いているのですが、世界には、記憶力や計算力がずば抜けて秀でている、共感覚の持ち主がいるわけで……。自分の暗記力や記憶力があまりに良くないものですから、「共感覚」の持ち主には、少なからぬ嫉妬を覚えることもあります。

いや、ほんとに覚えられないんですよ。覚えられないというか、ホントに綺麗さっぱり忘れてしまうことが、最近とみに増えてきました。あまり口に出して言うことは無いのですが、正直、少し不安があるんですよね……。何かを忘れているんですが、それが何か(何を忘れているか)を思い出せないというか……。

まとまった休みでも取って、リフレッシュしたいのですが、これがまたできない相談で……。こんなところで愚痴っていても仕方がないのですけどね。

ちょっと短いですが、スランプと言うことで……。

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