2008年3月14日金曜日

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DHMO(一酸化二水素)の真実

 


DHMO(一酸化二水素)の正体

昨日は、DHMO(ジハイドロジェン・モノオキサイド)なる、少なからぬ食物にひっそりと混入されている化学物質についてのお話をしていました。本日はその続きです。

DHMO は Dihydrogen Monoxide の略で、日本語では「一酸化二水素」と訳されます。つまり、DHMO とは、一つの酸素原子と二つの水素原子が結合した構造の分子で……。

……もうおわかりですよね(笑)。そう、「一酸化二水素」とは、分子式 H2O、つまり、「」のことです。

DHMO(一酸化二水素)の真実

Wikipedia の「DHMO」の項に、DHMO の歴史など、種明かしがあります。

概要
DHMO という呼称は、対象の物質が水であるのを伏せた上で、水についての極端な説明を行って、聞き手に(水の説明をしただけなのに)恐ろしい物質のように誤認させるというジョークに使われる。

ということです(笑)。

元々は、1990 年、Eric Lechner と Lars Norpchen が創出したジョークであり、1994 年に Craig Jackson によって改訂された。その後、1997 年、アメリカ合衆国アイダホ州の 14 歳の中学生であった Nathan Zohner が「人間はいかにだまされやすいか?」 ("How Gullible Are We ?") という調査に用いたことがきっかけで世界中に広まった。

というわけで、比較的近年に「創造」された、出所の確かな、由緒正しいジョークのようです。

「DHMO は、水酸の一種であり、常温で液体の物質である」「DHMO は、溶媒や冷却剤などによく用いられる」などのように化学物質として解説し、さらに毒性や性質について否定的かつ感情的な言葉で説明を加える。その後、「この物質は法で規制すべきか」と聞き手に質問をすると、大半の者が賛成してしまい、逆に DHMO が水であることを見抜いた聞き手はわずかしかいなかった。

読み手には「直観力」が、書き手には「ミスリーディング能力」(もちろん Reading ではなく Leading です)が求められるこのジョーク、果たして私は、何名かの純真なる読者の方々を欺き通せたのでしょうか……?

劣化ウラン弾、そして DHMO 弾

ちなみに、この「DHMO ネタ」ですが、当然ながら派生型がいろいろとありまして……。秀逸なのをひとつご紹介しますと、

  • 銃弾の代わりに DHMO が発射される銃が実用化されていて、しかも、小児にも入手できてしまう国も少なくない。

というのがありました。;)

そりゃあ、「水鉄砲」は子供でも入手可能ですよね。:p

コーデックス一般規格の真実

それと、「コーデックス委員会」の件がありましたね。厚生労働省の Web サイトに、社団法人 日本農林規格協会の名義で「加工食品の原材料表示に関する問題点の整理及び検討結果についての報告」という資料があったので、そこからネタを借用しました。該当箇所を引用しますね。ちょっと引用部が長いですが、「著作物」というよりは、公文書に準じた性質の文書だと思いますので、ま、いいかな、と。

(4) 水を原材料として表示するのか。……(9)

参考: 包装食品の表示に関するコーデックス一般規格(4.2.1.5)
添加された水分は、複合食品に使用され成分表示にその旨明示される塩分、シロップ又はだし汁といった成分の一部となる場合を除いて、成分表に明示するものとする。製造の過程で蒸発される水分又はそのほかの揮発性成分は明示する必要はない。

[検討結果]
 コーデックスの規格においては、原材料として水を表示すべきとの規定があるが、我が国の加工食品品質表示基準には水の表示についての規定がないことから、ミネラルウオーター等を除き一般的には原材料として水の表示は行われていないのが現状である。
(以下省略)

ということだそうです。昨日の記事の

本来、国際食品規格の作成などを行う政府間機関であるコーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission)によって定められた規格では、食料品の原材料として DHMO を含む場合でも、それを明記するべき、とされています。

も、ウソではなくホントのことだということが、これでおわかりいただけたかと思います。

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