2008年3月26日水曜日

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かつて惑星だった「冥王星」という星に関する問題

 


今日は、グスタブ・ホルストの組曲「惑星」についてダラダラと。

レッドブル、翼をさずける者

ホルストの「惑星」は、「火星、戦争をもたらす者」「金星、平和をもたらす者」「水星、翼のある使者」「木星、快楽をもたらす者」「土星、老いをもたらす者」「天王星、魔術師」「海王星、神秘主義者」の 7 曲で構成されています。あやうく「翼をさずける者」が出てきそうで、危ないところでした(ぇ)。

「惑星」と言えば、個人的にはやっぱり「木星」がお気に入りです。ホルスト自身は「土星」がお気に入りだったそうですが、世の中うまくいかないものですね(笑)。

荘重に歩くような速さで

「木星」の中でも、最も有名なのが、第四主題 Andante Maestoso の旋律だとされます。平原綾香が日本語の歌詞を付けて歌っているそうなのですが(聞いたことないです。すんません)、他にも本田美奈子.や遊佐未森、access(懐かし!)などがこの旋律を取り上げているようで。うん、どれも聞いたことないです(にっこり)。

ちょっとマイナーなところでは、イギリスの男女混声ユニット「Amici Forever」が英語で歌っています。メジャーどころでは、Sarah Brightman が、アルバム「シンフォニー」の最後の曲「Running」で、「木星」をモチーフにしていますね。

凄く意外なところを突かれたのが、「World In Union」ですね。どこかで聞いたことがあるこの曲、ラグビーのワールドカップのテーマソングとして、1991 年から使われているのですが(初代は Kiri Te Kanawa)、このメロディライン、「木星」そのものなんですよね。情けないことに、全く気づかなかったです(笑)。

どうでもいいのですが、Kiri Te Kanawa って、60 歳でオペラ歌手を引退したそうで(現在 64 歳)。まるで定年退職ですね。

かつて惑星だった「冥王星」という星に関する問題

さて、ホルストの「惑星」が完成したのが 1917 年、かつて太陽系の第 9 惑星と言われた「冥王星」が発見されたのが 1930 年というわけで、当然ながら、ホルストの「惑星」には「冥王星」が含まれていません。ちなみにグスタブ・ホルストが逝去したのが 1934 年ですから、場合によっては組曲「惑星」に「冥王星」を追加することもできなくは無かったのですが、どうやらホルスト本人にはその気は無かったとされます。

ところが、世の中面白いことを考える人がいるもので、イギリスの作曲家「コリン・マシューズ」(「イギリス・ホルスト協会理事」という肩書きを持つ「ホルストの専門家」だとか)が、「冥王星、再生する者」という曲を 2000 年に作曲したそうです。

しかし、ご存じの通り「冥王星」はリストラの末、降格されてしまったため、今や「冥王星」が「組曲『惑星』」に組み込まれる余地が無くなってしまい、こんな珍現象も見られたとか。Wikipedia の「惑星(組曲)」の項から引用します。

2006 年 8 月 24 日、国際天文学連合総会において惑星の新定義が決定され、冥王星が惑星から除外された。これにより、地球を除いた太陽系の惑星の顔ぶれは、組曲「惑星」の曲目と再び一致することとなった。これを受けてマシューズの冥王星が今後どのような扱いとなるのか気になるところである。なお、奇しくも総会決議の前日に日本で国内盤が発売されたサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の冥王星付き「惑星」は、マスメディアから注目されたこともあり好調な売り上げを記録し、販売元の東芝EMIでは 5 日間にして 1 万枚の在庫が切れたという。

人間万事塞翁が馬……というよりは、これは「風が吹けば桶屋が儲かる」のほうが正しいのかも知れません(笑)。

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