2008年4月14日月曜日

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はらたいらの法則

 


はらたいらの法則」というものをご存じでしょうか。残念ながら、ググっても答は出てきません。おそらく、「はらたいらの法則」という名前を誰も使っていないのだと思います。なんか別名があるのかも知れません。

倍率ドン! さらに倍っ!

その前に、「クイズダービー」というテレビ番組をご存じないと、話が通じないかも知れません。1992 年に終了した番組ですから、最近の若い人はわからないかも知れませんね。

えーと、クイズ番組なんですが、回答者が 5 人います。で、回答者毎に「倍率」が設定されるのですね。ゲスト視聴者も 3 組(6 人)いるのですが、視聴者はクイズに答えるのではなく、「正解する!」と思った回答者に掛け金をかけて、選んだ回答者が正解したら「倍率」に応じて「賞金」となって還ってくる、という仕組みです。

倍率が発表される際の、大橋巨泉の名台詞「倍率ドン!」も有名でした。

篠沢教授に全部!

ダービー」という名前の通り、競馬のように、「正解する人」を当てれば良い、ということですね。競馬よりも簡単なところとして、正解者が複数出るケースが多いことがあげられます。逆に、全員不正解の可能性もあるわけですが、その場合は掛け金が返却されます。

つまり、誰かが正解しないと「ゲーム」として成り立たないわけで、大抵の問題に正解する「回答者」がいないと、番組的にもダラダラになってしまうわけです。その、「大抵の問題に正解する『回答者』」の役を、長年に亘って勤め上げたのが、漫画家の故・はらたいらさんでした。

ちなみに、最終問題は「倍率」が更に倍になることもあり、「はらたいらさんに全部!」と賭けておけば、かなりの確率で 4 倍になって還ってくるという、視聴者ゲストにしてはとってもありがたい回答者でした。

では、はらたいらは「クイズ王」と比肩するほどの博識を誇ったのでしょうか。

驚異的な正答率をもたらしたもの

世間での評価は、「そんなことあれへんやろぉ~~」といったものでした。おそらく、この評価は正しかったのだと思います。では、なぜ、「クイズダービー」では 74.8 % もの正答率を得ることができたのでしょうか。

当時、盛んに言われていた巷説では、「はらたいらは答を事前に聞かされている」というものでした。これだと、「はらたいらは八百長をしていた」ということになって、勝ち点削減の上にセリエ B へ降格されないといけなくなる筈だったのですが、幸い、そういう面白い出来事は起こらずにすみました。

似たような説で、「はらたいらは事前に問題を聞かされている」というものもありました(ほぼ同じか)。このシチュエーションは、懐かしの「古畑任三郎」でもありましたね。まぁ、これも「不正」であることは間違いないわけですが……。

はらたいらの正答率は統計学的に有意ではない?

さらに似たような説で、「はらたいらが知っていることが出題されている」というのがあるのですが、個人的には、これが正しいんじゃないかと思っています。一説によると、はらたいらは収録前に週刊誌などのチェックを欠かさなかったと言います。その理由として、「出題者が週刊誌などから問題を作成する場合が多い」と語っていた、とされます。

試験問題を事前に入手することは犯罪ですが、出題傾向をリサーチして試験に挑むのは合法ですからね。はらたいらの驚異的な正答率も、「出題者の傾向を読む能力が高かった」と考えれば、不自然ではなかったのかも知れません。

あ、「はらたいらの法則」についての話でしたね。どういうことかと言いますと、「勝手知ったる話題についてのみ論じておけば傍からは物識りに見える」ということを指します。この法則を実践しているのが、他ならぬ私なのですが(笑)。

「はらたいらの法則」は、統計学の基礎を考える上でも、格好のテーマとなるような気がします。つまり、母集団に偏りが見られる場合(今回は「出題傾向」がそれに当たります)、そこから得られる結果は何ら意味を持たない、ということを図らずも示しているのです。

ついしん

天文学やロシア料理もいいですけど、統計学も面白いですよ(ぇ

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