2008年5月8日木曜日

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疑わしきは罰してしまえ不如帰

 


名張毒ぶどう酒事件についてのテレビ番組を見ました。なになに? 放送日は 2006 年 11 月 26 日だったって?

どんだけ録画溜め込んでるんだろ、私。orz

「名張毒ぶどう酒事件」について

ささっと概要を引用しちゃいましょう。

名張毒ぶどう酒事件なばりどくぶどうしゅじけん)とは 1961 年に三重県名張市の葛尾(くずお)地区の公民館において起きた毒物混入事件である。中毒により 5 人が亡くなり「第二の帝銀事件」として騒がれた。容疑者として逮捕され死刑が確定した男性は、現在まで無実を主張して再審請求中である。
(Wikipedia 日本語版「名張毒ぶどう酒事件」より引用)

というわけで、めちゃくちゃ端的に言えば、冤罪の疑いがとっても濃~い事件、です。天下一品のこってりスープよりも濃いかもしれません。北新地・神虎の超コテコテにも匹敵するかもしれません。

ジャンプで有名だったのはニッカネン

容疑者として逮捕された奥西勝氏は、一審(津地裁)では「証拠不十分」とされ無罪を勝ち取るも、二審(名古屋高裁)では一転、死刑判決が下されてしまいます。その後最高裁は上告を棄却、奥西氏の死刑が確定してしまった、というのがこれまでの流れです。

再審を請求するためには、最終審での判決に「決定的な誤り」があったことを具体的に指し示す必要があったため、弁護団は「毒殺に使われた農薬(劇毒)が、検察が指摘した『ニッカリン T』では無かった」との仮説を展開することに。

仮に、毒物が「ニッカリン T」で無かった場合、「ニッカリン T を混入しました」という奥西氏の「自白」の信憑性が、根底から覆るため。

毒殺に使われた「白ワイン」(「ぶどう酒」という表現からは、どうしても「赤ワイン」を連想しがちですが、実際には白ワインだったとのこと)の鑑定結果と、ニッカリン T の鑑定結果が微妙に異なることを突破口に……という筋書きを進めるためには、改めて「ニッカリン T」を入手して、再度鑑定を行う必要があったわけですが、件の「ニッカリン T」は、既に数十年前から製造が停止されていて、入手は極めて困難とのこと。

司法 vs 2 ちゃん

ところが、いい時代になったもので、「ネット上の掲示板」に「ニッカリン T を探しています」と書き込んだところ、「農協が古い農薬を回収しているから当たってみろ」との回答があり、それが突破口になったとか。画面を見た感じ、2 ちゃんに見えなくもなかったのですが……(ははっ

こうして、未使用のニッカリン T を入手した弁護団。ニッカリン T は赤色の液体で、白ワインに混入させるとあからさまに怪しいことが実際に確認できたとか。他にも、ワインの王冠に残った歯形?が、奥西氏のものと「同一である」との鑑定が嘘八百だったとか、名古屋高裁が「有罪」と断じた根拠が悉くデタラメだった、との内容で再審請求を行い、ついに再審に持ち込んだ、というお話でした。

疑わしきは罰してしまえ不如帰

しかし、その後、検察側が「再審」に対する異議申立てを行い、「再審開始」の決定が取り消されてしまったとのこと……。決定されたのはあくまで「再審」であって、まだ奥西氏の無罪が確定したわけでは無いので、「判決の見直し」を行う機会そのものを摘み取ってしまうやり方は、卑怯だと思うんですけどねぇ……。

まぁ、裁判所側も、できれば「再審」はやりたくないらしいんですけどね。「再審」とは、すなわち「この前の裁判でミスしました」ってことを広く世に認めてしまうことになるわけで、「先輩の顔に泥を塗る」のと同義なのだとか。出世にもかかわるとかで、「再審」を認めることは、とっても勇気が必要なのだそうです。なんか情けない話ですね……。

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