2008年5月16日金曜日

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なにかとっても懐かしい感じ

 


諸事情あって、朝から大阪の市内でタクシーに乗りました。

別に、外から見た限り、なぁんてことは無いふつーのタクシーだったのですが、実際に乗車してみると、なにかとっても懐かしい感じがします。「なんだろう……」と思いながら、快調に堺筋を北上するタクシーに揺られていました。

途中でふと、気がつきました。エンジンの回り方に、特徴があったのですね。シフトチェンジをする直前に、一瞬空ぶかしするかのように回転を上げるエンジン。「ぐぅぅぅぅぅ~~んぐわぁぁんっ、きゅぅぐぅぅぅぅ~~~んぐわぁぁんっ」という、一種独特の旋律。最近ではなかなか耳にすることが少なくなっていたのでした。

「ぐわぁぁんっ」の正体

このタクシー、オートマではなくて、マニュアルだったのですね。マニュアルシフトの場合、シフトアップする際には、クラッチペダルを踏んで、エンジンとギアボックスの間を切り離した状態で、ギアを入れ直す、という手順になります。アクセルを中途半端に空けたままクラッチを切ると、エンジンの回転数が急激に上がるわけです。これが「ぐわぁぁんっ」の正体です。「なにかとっても懐かしい感じ」の正体、とも言えますね。

ヒールアンドトゥを実践していたわけではないので念のため。

何だか懐かしい感じ」の正体を掴んだ私は、運転手さんに話しかけました。「最近はマニュアルも少なくなりましたね」と。

運転手さん曰く、「そうなんですわ」と。さらに細かく話を聞いてみると、「マニュアルのクルマを置いてるのは、会社のなかでもうちの営業所くらいですわ。多分所長の方針なんやろうけど、コレ(マニュアルシフト)やとやっぱ手間でっさかい、その分、オートマよりドライバーの取り分がちょっと多いんですわ」と。

マニュアルのほうがちょっといい話

確かに、オートマよりマニュアルのほうが、クルマ自体の値段も安いですし、メンテナンスにかかるコストも低く抑えられる筈なのですが、そうやって浮かしたコストがドライバーに還元されている、というのは初耳でした。運転手さんの話は続きます。

「そゆこってっさかい、うちの営業所には転属希望者がぎょーさんおるんですわ。みんなずーっと待っとるんですな」と。マニュアルは渋滞した時とか、半クラ(クラッチを完全に繋ぐのではなく、微妙に滑らせた状態で走ること。クラッチペダルを半分程度踏んでおかないといけないので「半クラ」)で走らないといけないので、左足にも結構負担がかかる筈なんですが、やっぱ手取りが増えるのはそれだけ魅力的、ということなんでしょうね。

マニュアルのおもひで

ちなみに、私自身はと言えば、免許は AT 限定では無いですが、今まで乗った車はほとんどオートマばかりです。教習所ではそのクラッチ捌きを褒められたものですが……(笑)。あ、ブレーキングの際にクラッチを切るのが早すぎる、とは言われましたね。エンスト直前までエンジンブレーキを効かせなさい、とアドバイスされました。

で、免許を取ってからはずーっとオートマ使いだったのですが、ひょんな事から軽トラを借りて、それを運転することになりました。教習所のトルクフルなディーゼル車とは違って、500 cc だか 660 cc だかの貧弱なガソリンエンジンでは、アクセルを空けずに半クラを試みると、あっさりエンストしてしまうことに気づいたときは、ちょっと焦ったものです。

マニュアルのクルマは、確かに楽しいのですが、遠出が好きな私にとっては、適度に手を抜けるオートマのほうが、やっぱり性に合っているのかもしれません。

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