2008年5月17日土曜日

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夜は短し 襷(たすき)に長し

 


某「ほの」さんに教えてもらった「夜は短し 歩けよ乙女」を Amazon にオーダーしていたのですが、昨日届きまして、即日読了しました(笑)。うん、なかなか楽しめましたです。

内容紹介、ということで、角川書店のサイトから引用しますと、
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」
(本文より)
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200611-07/ より引用)

てな感じです。ちょい前の記事にも書きましたが、親戚が吉田山の東麓に住んでいたものですから、この辺は「庭」みたいなものだったのですね(← ちょっと言い過ぎ)。

ま、京大周辺のみならず、木屋町から先斗町界隈だったり、下鴨神社だったり、要は「知ってるトコ」ばっか出てくる「小説」というものは、やっぱり楽しいもんです。著者の筆力の如何を問わず、やっぱり実体験の有無は大きいんじゃないかな、なんて。

不可解だけど不自然じゃない

さて、一見単なるラブコメのようにも思える「夜は短し 歩けよ乙女」ですが、実のところはファンタジーの要素もかなり多いです。あと、吉本新喜劇的な「無駄のない御都合主義」も特筆すべきでしょうか。

主人公(「黒髪の乙女」)が木屋町で遭遇する奇妙な出来事の関係者が、見えない糸で繋がれたかのごとく先斗町に集合するあたり、御都合主義の最たるものなのですが、それが決して不自然ではなく、不可解だけれども自然に粛々と進むのが、作者の筆力のなせる業、なのかも知れません。

「偽電気ブラン」というのも面白いですが

それぞれのキャラが特徴的で、いずれも魅力的なのですが、中でもグッと来たのが「李白」という謎の老人で……。同じく角川書店のサイトから引用しますと、

李白さん
先斗町界隈では有名な超お金持ちで、謎の老人。自家用三階建て電車に乗っている。
本業は金貸しらしいが、古書売り立て会を主催したり、偽電気ブランの元締めを務めたりもする。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200611-07/ より引用)

「自家用三階建て電車」というのが……(笑)。ブックカバーにも描かれているのですが、これぞファンタジーの極み!ですよね。この発想には、全く以て畏れ入りました。自家用の「電車」が四条通を練り歩く……んじゃなくて、なんだろ。まぁ、走り回るだけでもあり得ないのに、「三階建て」というのが……素晴らしいです。

とまぁ、自家用路面電車の件も然る事ながら、「李白」という名前が個人的にとっても懐かしくて……。一瞬、作者の森見登美彦は自分の同窓じゃないのか、とひやっとしたくらいです。

ラーメン「李白」は今いずこ

えーとですね、私が通っていた学校の近所に「李白」というラーメン屋があった、というそれだけの話なんですけどね。結局、一度も店内に入ることは無かったと記憶しているのですが、ラーメン(中華料理)にして「李白」という、直球ど真ん中な命名に、若かりしワタクシは大いにウケていたのでした。

ラーメン「李白」、その後どうなったのでしょうか。ほんのちょっぴり気になる私がここにいたりします。

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