2008年6月15日日曜日

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サヴァンの資質は後天的に獲得できる?

 


懲りずにサヴァンとアスペルガーについて

サヴァン症候群とアスペルガー症候群の関係についてですが(何をいきなり)、少なからぬ共通項もあるように思えますが、基本的には全くの別モノ、と考えるのが正しいように思います。両者の違いを短絡的に見てみるならば、アスペルガー症候群は一種の「発達障害」なので、おそらくは先天性では無かろうか、と。

一方、サヴァン症候群としてズバ抜けた能力を獲得した者は、先天的なものもあれば、後天的なものもあるとされます。例えば、「レイン マン」のモデルとも言われる(厳密には、彼一人がモデルでは無い)Kim Peek あたりは、先天的に脳梁が欠損していると言われます。また、同じくアメリカの天才ジャズ少年 Matt Savage あたりも、先天性の「発達障害」であったとされます。

サヴァンの資質は後天的に獲得できる?

しかしながら、写真からリアルな塑像を作ることに秀でた Alonzo Clemons の場合は、幼少時に転倒して頭部を打ったことがきっかけとも言われます。後天的に、脳機能の一部に機能不全が起こることでも、結果としてサヴァンとしての資質を獲得することができることを、Alonzo は図らずも示している、と言えます。

また、Alonzo の身に起こったことが(おそらくは)「脳機能の一部の損傷」と思われる、ということは、サヴァンは生まれついての天才では無い」ということを雄弁に語っている、とも言えます。あくまで仮説の域を出ませんが、一部のサヴァンは、知覚と脳の間のフィルタリング機構に異常……というのもおかしいか。機能不全を起こしている、とも考えられるようです。

家、おかん、息子

私たちの知覚は、多分に選択的なところがあるように思います。どういうことかと言いますと、例えば、テレビの画面全体に日本家屋の映像が映し出されたとします。ふつーの人であれば、「日本家屋の映像だな」という風には認識しますが、瓦が何枚あって、とか、垣根の形とか、門の前のおばちゃんとかを、詳しく記憶することはありません。ましてやおばちゃんの横に奥田民生がしゃがんでいるなどということは、覚えている筈もありません。

ところが、一部のサヴァンの人たちは、視覚に訴えかけてきた内容全てを、あるがままに記憶できると言います。より正確には、見たがままを記憶せざるを得ない、とも言えるかと思います。なぜなら、視覚(知覚)と脳の間が、バイパスされてしまっているから、という考え方です。見たことを整理して格納するということができない、という言い方もできますね。

誰だっけ……。山口多聞じゃ無かったよなぁ

後天的な疾病が原因で天才的な資質を獲得したと言えば、旧日本軍の軍人にもひとり居た……と思うのですが……思い出せないなぁ~。なんでも、子供の頃に高熱(40 度とも 42 度とも)を出して生死の境をさまよった後、頭脳の働きが極めて明晰になって云々、なのだそうで。これも、少なくとも、広義のサヴァンだったのでしょうね。

私自身も、何度か高熱にうなされたことがあるのですが、以前は「これ(高熱)でアホになるんちゃうかなぁ」と、不安に思っていたものでした。ところが、その軍人の話を知ってからは、「熱が引いたら頭脳明晰な大天才にならへんかなぁ」と、なんとも他力本願な考え方を持つようになっちゃいました(笑)。

恣意的抑圧

頭脳明晰になるわけではないですが、一種の精神的な疾患などで、脳機能のどこかが抑圧(?)されると、全能感を持てると言いますね。新興宗教の教祖なんかは、多分にこういった傾向があるんじゃないかと思います。度が過ぎると「誇大妄想」になりかねないわけですが……。

この、根拠のない「全能感」は、脳のどこかをちょいちょいとやれば惹起できるのだと思いますが、抗鬱治療とかに有効のような気がします。ただ、度が過ぎると「人が変わっちゃう」わけですから……これまた怖い話ですね。人工的にヒットラーのようなカリスマを作り上げることもできてしまうと思えば……、怖い怖いっ。

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