2008年8月5日火曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

京おんなの矜持は220円(←

 


「しらみの旅」、じゃなくて市バスの旅

京都市内で仕事が重なったもので、そして、びみょうに時間が余ったものですから、「市バス」を乗り継いで移動してみました。うん、大学時代を思い出しますね。

京都市内で、市バスで通うような大学と言えば……いくらでもありますね(汗)。ええ、まぁ、そのうちのひとつに通ってました(謎)。

13 系統という、知名度が低い割には意外と本数が走っている(といっても、1 時間に 3 本ですが)バスに乗って、ひたすら西大路通りを北に向かいました。最終的な目的地は北大路バスターミナルなので、どこかで 205 系統に乗り換えないといけません。13 系統は西大路四条(a.k.a.「西院」)で右折して、東に向かってしまうので、元地元民らしく、ほんのちょっぴり知恵を働かせて、西大路五条で乗り継ぐことにしました。

205 系統、九条車庫前発、九条車庫前行です

205 系統は、かつての京都市電の代替系統だけあって、1 時間に 6 本くらいは走っている、メジャーな系統です。京都駅前から西大路通りを走る 205 系統は、梅小路蒸気機関車館や金閣寺に向かうのにも使われます。

予想通り、西大路五条ではそんなに待たされることもなく、205 系統のバスはすぐに来ました。ただ、平日正午の割には、車内は意外と混雑していました。のんびり腰掛けて、景色でも眺めようと思っていたのですが、これではその望みも叶いそうにありません。

優先座席は「よそさん専用座席」だった

かつての京都市バスは、通常の座席とは別の色で彩られた「優先座席」が、各車 4 席用意されていました。「お年寄りや身体の不自由な人」が優先的に着席できるシートなのですが、実情はと言うと、「お年寄りや身体の不自由な人」以外は着席しないシートでした。たとえ、空席がそこにしか残っていなくても、優先対象とならない人は座らない、という暗黙のマナー?がありました。

そして、修学旅行生や旅行者などは、そういった「暗黙のマナー」を知るよしもないので、堂々と腰掛けては、お年寄りがやってきたタイミングで席を譲っていたものでした。もちろん、これが本来あるべき姿なのですけどね。

この、京都市民の過剰とも言える「優先座席忌避」の風潮は、結果として、優先座席を「よそさん」を見分けるためのリトマス試験紙にしてしまっていました(笑)。つまり、「優先座席」に堂々と腰掛けている「優先されざる人」を見ると、「ああ、あの人はよそから来はったんやな」と丸わかり、というわけです。

京おんなの矜持

最近は、ノンステップバスが増えた関係で、昔とは座席の数も向きも変わってしまい、以前ほど「優先座席忌避」の風潮も見られなくなりましたが、それでもお年寄りが着席できないのを見ると、優先座席に座っている人が率先して座席を譲る、そんな光景は健在でした。今日も目の前でそういったやりとりがあったのですが、譲られるほうも「いや、もう次で降りますんで(もうよろしおす)」と断っていました。この光景を目にして、ふと「京おんなの矜持」という言葉が頭に浮かんだものです。

「次で降りる」と断っても、実際には次で降りないケースも少なくありません。まぁ、二つ三つ先の停留所で降りるケースが殆どですが。

とぅーとぅえんてぃ!

バスの中には、そんな「はんなりしたはる」お婆さんのほかにも、やたらと化粧がケバい女性客も乗り合わせていました。一瞬、「『京おんな』もここまで墜ちた」かと暗澹たる気持ちになりましたが、大声でしゃべりまくる声を漏れ聞くと、どうやら日本語ではない様子。英語だったり中国語っぽい言葉だったりのちゃんぽんだったので、もしかしたら香港あたりからいらしたのかも知れません。「みやこびと」から見れば「ド派手でケバ過ぎ」な格好も、ご当地ではごくごく当たり前でイケてるのかも知れません。

さて、その「ド派手でケバ過ぎ」なお姉様方は、案の定「金閣寺道」のバス停で降車しました。京都の市バスは後乗りワンマンなので、料金は後払いなのですが、どうやら降車の段になっていくら支払えばいいのか判らない様子。バスの運転手さんはかなり年配の方だったのですが、落ち着き払ったもので、一言「とぅーとぅえんてぃ」と。

時間通りに走らないこともしばしばで、よく揺れるけれど、バスに乗るのも悪くないものです。

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク