2009年2月10日火曜日

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グルジエフの旅 ~第四の道~

 


「テリヤキ」っぽいのを回避したのでしょうか

Therion というロックバンドがあります。カナ表記だと「セリオン」とされますが、どちらかと言えばラテン語系に親しみのある人間としては「テリオン」呼ばわりしてしまいそうです。まぁ、そんなことはどうでもいいのですが。

Therion is a Swedish heavy metal band founded by Christofer Johnsson in 1987. The word "therion" comes from the Greek therion (θηρίον), meaning "Beast," i.e., that of the Christian Book of Revelation. However, the band's name is a homage to the Celtic Frost album To Mega Therion.
(Quoted from Wikipedia, "Therion (band)" )

なんだ、ギリシャ語起源なんだったら、やっぱ「テリオン」じゃん(なぜ断言できる?)

パワーメタル+シンフォニー+コーラス

Therion(← 意地でもカナ表記にはしない)は、いわゆる「シンフォニック・メタル」の草分け的存在……なのだそうですが、2004 年にリリースされた "Sirius B" というアルバムを聴いてみると、なるほど確かに「パワーメタル+シンフォニー+コーラス」といった趣がします。

リポ D とも関係無いです

それにしても、"Sirius B" とは、なかなか魅力的なアルバムタイトルです。「シリウス B」とは、もちろんアリナミン A の親戚なんかではなくて、2008/5/4 の記事でも触れたように、恒星「シリウス」の伴星として有名な白色矮星のことです。"The Sirius Mystery" とか "The Dogon Mystery" と呼ばれる都市伝説……じゃないな、なんだろ? 一種の Hoax の舞台としても有名ですね。

詳しくは 2008/5/4 の記事を読んでね(← しつこい

グルジエフとヤズィード派

さて、「シリウス B」の名前を冠した Therion のアルバムですが、メソポタミア神話からグリゴリー・ラスプーチンまで、色々と魅力的なキーワードがちりばめられています。個人的にお気に入りなのが、いっちゃん最後の "Voyage of Gurdjieff (The Fourth Way)" という楽曲でして。楽曲のコンセプトは

Georgy Gurdzhiev was an Armenian mystic philosopher and traveller, an expert in yazidi culture.
(Quoted from Wikipedia, "Sirius B (album)" )

なのだそうです。Gurdjieff のスペルがぶれているのはご愛敬ですね。

ゲオルギイ・グルジエフについて触れる前に、"yadizi" について。

ヤズィード派―は)は、中東のイラク北部などに住むクルド人の間で信じられている多神教で、クルアーンのような聖典を持たない。イスラーム化する以前の諸宗教の系譜を引く、クルド人の宗教と言われる。多数派のムスリム(イスラム教徒)から邪教扱いされている。
(Wikipedia 日本語版「ヤズィード派」より引用)

てことで、クルド人を中心に信仰されている多神教のことだそうです。グルジエフはその「ヤズィード派」の専門家だったようですね。

ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ(Георгий Иванович Гурджиев, 1866 年 1 月 13 日 ? - 1949 年 10 月 29 日)は、ロシアの神秘思想家。

神秘思想家として紹介されることが多いが、著作・音楽・舞踏によっても知られる。ギリシャ系の父とアルメニア系の母のもとに当時ロシア領であったアルメニアに生まれ、東洋を長く遍歴したのちに西洋で活動した。20 世紀最大の神秘思想家と見なされることもあれば、怪しい人物と見なされることもあるというように、その人物と業績の評価はさまざまに分かれる。欧米の一部の文学者と芸術家への影響、心理学の特定の分野への影響、いわゆる精神世界や心身統合的セラピーの領域への影響など、後代への間接的な影響は多岐にわたるが、それらとの関係でグルジエフが直接的に語られることは比較的に少ない。人間の個としての成長との関係での「ワーク」という言葉はグルジエフが最初に使ったものであり、近年ではもっぱら性格分析のツールとして使われている「エニアグラム」はグルジエフが初めて一般に知らしめた。精神的な師としての一般的な概念にはあてはまらないところが多く、弟子が精神的な依存をするのを許容せず、揺さぶり続ける人物であった。
(Wikipedia 日本語版「ゲオルギイ・グルジエフ」より引用)

……何だか良くわかりませんが、みょうにディープな人っぽいですね(←

グルジエフの旅 ~第四の道~

そんなグルジエフの名を冠した "Voyage of Gurdjieff (The Fourth Way)" という楽曲ですが、"The Fourth Way" とは何かと言いますと……。

第四の道

グルジエフが一時期に使った言葉として、ウスペンスキー『奇跡を求めて』を通じて広く知られるようになり、現在では多くの団体が使用するようになった言葉である。グルジエフは人間の分裂を解消し、眠りから覚めるための道について、これまでの宗教の伝統を三つに分類したうえで、第四の道を提示した。

第一の道 - 行者の道 肉体に働きかける(苦行)
第二の道 - 修行僧の道 感情に働きかける(信仰)
第三の道 - ヨーギの道 知識と精神に働きかける(訓練)
第四の道 - 肉体・感情・精神に同時に働きかける

グルジエフはこの「第四の道」を世間にありながら世間に属さない道として描写している。
(Wikipedia 日本語版「ゲオルギイ・グルジエフ」より引用)

ふはー……。単なるシンフォニック・メタルの楽曲なのに、随分と深いテーマを歌ったものだったんですねぇ……。ちなみにこの楽曲、サビの部分が、かの小室哲哉と YOSHIKI の幻のユニット「V2」の『背徳の瞳』と似ていたりします。:)

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