2009年3月21日土曜日

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「普通」の概念は脆くも儚くありながら、実のところは「人類の叡智」により安定を保つ

 


Season's Greetings

そういやお彼岸ですね……。墓参り行かないといけないなぁ。

「異常」の意味するところとは

少し思うところがあったので、「異常」という概念についてちょっと考えてみようかと(前にもやったかも知れないけれど)。

ちょいと新明解さんに伺ってみました

いじょう [1]【異状】ふだんと違って、どこか具合の悪い点があると感じられる状態。「からだの──を訴える/──無し」 [2]【異常】─な ─に 普通では△ない(なくて、どこか変わった所が有る)様子。「エンジンに──が生じる/──な空気がみなぎる/──寒波に襲われる/──事態を避ける/精神に──を来す/──性」←→正常
(新明解国語辞典 第六版「いじょう」より引用)

英語だと "unusual" あたりが適切でしょうか。

では「普通」とは何か

新明解さんによる「異常」の定義は、まずは「普通じゃない」ということのようなので、では「普通」とは何か。再び新明解さんに伺います。

ふつう【普通】(1) その類のものとしてごく平均的な水準を保っていて、△取り立てて問題とする点がない(良くも悪くもない)△こと(もの・様子)。「──の〔=並の〕品ですよ/──の〔=並の〕△人(学者)とは違う/──の家庭に育つ/──△以上(以下)の生活/──(の場合)ならとっくに卒業している/──△列車(預金)・──席」(2) その類のものに共通する条件に適(カナ)っていて、特に変わった点が認められない△こと(もの・様子)。「──の神経ではたえられない/この暑さは──ではない/『やばい』も今では──の言い方になりつつある/──の意味では梅干しは果物としない」〔(1) の大部分の対義語は、特別。(2) の一部の対義語は、異常〕
(新明解国語辞典 第六版「ふつう」より引用)

まぁ、辞書におけるこの手の解釈ではごくごく当たり前の「循環参照」になっているんじゃないかと心配したのですが、そんなに酷いものではなさそうです。

『やばい』も今では普通の言い方になりつつある

ま、それはそうと、さすがは新明解さんです。びみょうに例文がいい感じですね。

異常な空気がみなぎる

そういえば、昔読んだマンガに「狂気集合予備罪」ってネタがありましたね。さてこれが何のマンガかわかる人……?

普通(の場合)ならとっくに卒業している

むむむ……。きっついですね新明解さん。

やばいも今では普通の言い方になりつつある

びみょうにヤバイっすねそれは。

「普通」の概念は脆くも儚くありながら、実のところは「人類の叡智」により安定を保つ

うむ、なんかネタがかなりスリップした印象が……。そもそもは、「異常」って何なんだろう、という話でした。「普通じゃない」ってのは新明解さんも認める「異常」の定義なんですが、では「普通」とは何か。「普通」の定義は、例えば社会通念であったり常識であったり、実際の所は普遍とは言い難い「あやふやなもの」の上に成り立っている、脆くも儚い存在である、とも言えそうな気がします。

ここで「コペルニクス的転回」の話を持ち出すのはあまりに陳腐なので、その愚は冒しませんが、留意すべきは、「あやふやなもの」がどの程度あやふやか、ということです。人は「常識(定説)を覆す大発見!」というものについ心を躍らされがちですが、そうそう簡単にコペルニクス的転回が頻発するほど現代の知性はバカではない、ということを頭の隅に置いておく必要があるでしょう。

マジョリティがマイノリティを糾弾することが絶対的な善だとは思いませんし、逆も又然りだと思いますが、マイノリティは、自分たちがマイノリティたる所以を正しく認識する(受け止める)必要があるように思います。

平たくまとめると

要するに、「みんながおかしい」という考え方は、多くの場合、「自分がおかしい」わけです。

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