2009年6月7日日曜日

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『ヘリオ』でも『フリオ』でも『ハロー』でも無い

 


今季は意外とマメに視聴中

最近、モータースポーツを見るのが楽しかったりします。もっとも、「モータースポーツ」と言っても WRC とインディカーに限った話ではあるんですが……(それしかまともに見てない)。

「『ヘリオ』でも『フリオ』でも『ハロー』でも無いよ!」

まぁ、インディが楽しいのは昔からわかっていた話なんですが、それはなんでだろうか、とふと考えてみると、エリオ・デ……じゃないや、エリオ・カストロネベスのような脳天気かと見紛うほど陽気なレーサーのキャラクターだったり、ダリオ・フランキッティ丸刈りトニー・カナーンアフロを賭けた闘いだったり、スタントン・バレットのような「本職はスタントマン、レーサーは副業」といった完全なアマチュアの存在だったり。

題名は今年のインディ 500 の中継の中で流れていたエリオのプロモ?ビデオから拝借しました。"Hello !" と書かれたボードを持ちながら、「ボクは "Helio" だからね! エ・リ・オ!」と念押しをしていました。エリオのビデオは毎年笑えますね。

みんなキャラが立っているのは今に始まったことではないとは言え、全体に「遊んでます!」という雰囲気がアリアリと出ていることに依るのかなぁ、などと思うわけです。もちろん、スタントン・バレットのような一部の例外を除いて、基本的に全員プロフェッショナルの筈なので、もちろんレースでは真剣勝負をしているわけですけどね。

「ええ話」をあっさり許容する寛容さ

昨年のインディ 500 で、サラ・フィッシャーを道連れにリタイヤしたトニー・カナーンに対して、ある意味では被害者でもある筈のサラ・フィッシャーがカナーンに半泣きで謝ったとか、資金不足でインディ 500 以外のシリーズ参戦ができなかったサラが背負っていたスポンサーのステッカーを、次のレースでカナーンが自分の車に貼りつけたとか、「ええ話やんかいな」と言いたくなるようなエピソードもあったりとか。

多分にアメリカ的なショーアップスタイルもあるのでしょうが、伝統と格式が何よりも重要視される F1 の世界とは違って、粗野だけれども "Life is beautiful !" 的な(どんなだ)おおらかさ……でも無いな、鷹揚さ……でも無くて、うーん、なんて言うんだろ。「お祭りのノリ」とでも言うのかな、そういった精神があるので「楽しい」のかな、なんて思うこともあります。

趣味で WRC やってます

翻って WRC を考えてみるとどうか。史上最強のラリードライバー(と言っていいでしょう)セバスティアン・ロウブ擁するシトロエン・スポールと、ミッコ・ヒルボネンヤリ=マティ・ラトバラの若手二枚看板で巨人ロウブに戦いを挑むマルコム・ウィルソン率いるフォードのせめぎ合いを見ていると、胃が痛くなるような真剣勝負を繰り広げているわけですが、一方で、同じくマルコム・ウィルソン率いるストバート M スポーツ・フォードのヘニング・ソルベルグなんかを見ていると、明らかに「趣味で WRC やってます」というのが丸わかりで……。

昨年のアルゼンチンだったかサルディニアだったか、ヘニング・ソルベルグの Ford Focus WRC で、フロントサスがボンネットを突き破って飛び出してくるという、まるでどこかの Xantia で実際に起こりそうなトラブルでリタイアに追い込まれたことがあったと思いますが、その時のヘニングはステアリングを握りながら大笑いしていたような記憶が……。ノルウェー語ではどう言うのかわかりませんが、多分、笑いながら "C’est la vie." とでも思っていたんではないでしょうか。

企業の歯車としてのワークス活動によって失われるもの

一昨シーズンから昨シーズンあたりのペター・ソルベルグの神経質な暗さは、失語症一歩手前にも見えたものですが、昨年末にスバルが WRC 撤退を決めたおかげでめでたく(?)浪人になってしまったペターは、自分のチームを興して、数年落ちの(2001 年モデルと聞いたんですが、本当でしょうか?)Citroen Xsara で WRC に戻ってきました。

年落ちとは言え、さすがに素性のいいマシンですし、そんなには壊れないマシンに気をよくしたのか、ここのところのペターの成績は、常にプライベーターではトップグループにいるわけですが、まぁ、やはりと言うべきか、天性の脳天気なまでの明るさが戻ってきたような気がします。

結局の所、エリオ(カストロネベス)であったりペターが陽気でいられるのは、楽しんでレースができているからであって、それは「ワークス」という足枷が無い(無くなった)からなんだろうな、と思うのですが、いかがでしょうか。

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