2009年7月19日日曜日

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大阪名物「二段階右折する路線バス」

 

御堂筋南行は片側 6 車線

えーと、スペイン内戦の次は超ローカルネタです。

大阪市を代表する大通りと言えば「御堂筋」ですが、この御堂筋は、大阪万博のあった年(1970 年)以来、南行き一方通行になっています。ですので、場所によっては結構な車線数になっています。
これは大江橋のバス停で撮った写真ですが、6 車線ありますね。

大江橋南詰

さて、大阪市営バスの中には、大阪駅(梅田)から市役所のある中之島までを南下して、右折して中之島通を西に向かう系統があります。上から見てみるとこんな感じです。
真ん中に見えている橋は「大江橋」と言うのですが、ここでは中之島通への右折車線が 2 車線用意されています。即ち、大江橋の上は 8 車線ある、ということですね。

左端から右端へは 6 車線越え

そして、その名の通り「大江橋」というバス停が、実はこんなところ(黄色い丸印の部分)にあります。
ですから、ここから中之島通に右折しようと思うと、矢印で示したとおり、最低でも 6 車線を移動しないといけないことになってしまいます。

6 車線越えがどれだけ困難であるかがよりわかるように、写真を撮ってきました。
ちょうど日銀の大阪支店(薄いエメラルドグリーン色の屋根の建物)に向かっていかないといけないわけですが、いかに困難であるかがお判り頂けるでしょうか。

大阪名物「二段階右折する路線バス」

ですので、実際にはどうやっていたかと言うと……。
いきなりフリーハンドですいません(笑)。仕方が無いので、一番左側の車線をずーっと走って、交差点の真ん中左端にハザードランプを点灯して停車します。そして……
御堂筋側の信号が赤に変わり、中之島通の信号が青に変わったタイミングで、グイっと右折をしていたのでした。そう、これって……「二段階右折」なんですね。

二段階右折(にだんかいうせつ)とは、道路の交差点で右折する場合に、交差点の側端(交差点の輪郭)に沿って曲がる事を言う。フックターン(かぎ曲がり)とも言う。

主に世界各国の自転車について、二段階右折(右側通行の国では当然左折になる)が義務づけられている(ただし、自転車の二段階右折を禁止する標識("NO HOOK TURN BY BICYCLE")も、日本国外にはある)。

例えば左側通行の場合で十字路交差点の場合においては、交差点の左手前隅から左奥隅まで直進し、左奥隅に於いて直角に右に曲がり、さらに左奥隅から右奥隅に直進することとなる。
(Wikipedia 日本語版「二段階右折」より引用)
てな感じで、基本的には自転車であったり二輪車あたりで実施されている右折の作法ですが、大阪市ではなんとバリッバリの大型車(路線バス)で実施されていたのでした。

残念なことに……

ただ、大変残念なことに、京阪中之島線に大江橋駅ができたおかげで、中之島方面に向かうバスのみ「大江橋」バス停が移設されてしまったので、今はもう見ることができません。路線バスがいきなりハザードを出して道路を塞ぐ形で止まるのは、事情を知らない人間にとってはかなりびっくりする光景だったのですが……。

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大阪市バスで、二段階右折時にからんだ事故を知っています。

路線バスの二段階右折大阪府警が認めているとのことですが、
これは恣意的な法の運用と言われても仕方が無いですね。

路線を変更するか、または、交差点直前の停車場を移動か廃止するか、
あるいは、道路交通法を改定するべきでしょう。

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