2009年12月26日土曜日

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Is There A Chance

 


前回までのあらすじ

年の瀬が押し迫る街角にて、乗車予定だったバスが大幅に遅れていることに気がついた「わたし」は、意を決して流しのタクシーをつかまえることに。偶然目の前を走っていた個人タクシーをつかまえたところ、なんとサミー・ナセリがドライバーで、気がついたときには Val d’Isere のダウンヒルコース(雪上)を激走し、サンタクロース強盗団を追跡していたのでした。

なにか違う気がするのは、きっと気のせいです。

ちなみに、映画『TAXi』シリーズでサミー・ナセリが運転していたのは Peugeot 406 (第 4 作目のみ 407)ですが、昨日乗り合わせた個人タクシーは……たぶん……クラウンだったと思います(確か)。決して楽だとは言えない筈のタクシー業界にあって、「『やり方次第』でどないにでもなる」とつぶやいた運転手さんの「やり方」とは果たして何か。あ、なんか「あらすじ」みたいになってる(←

Is There A Chance

さて、タクシー車内での談義に戻ります。

「この車を維持するのもそれなりに金かかるもんですよ。例えば隣の(日産・セドリック)なんかやと、あれ、多分 200 万くらいですからね」
そんなもんなんですねぇ
「メルセデスベンツに乗ってる知り合いもおるけど、車買うのに 1,500 万、4 年乗って維持費も 1,500 万くらいかかってるゆうてましたわ。そう考えると、やっぱりトヨタが一番。滅多に壊れよらんし、壊れても安く直せるし」
外車の維持費は国産車の 1.3 倍くらいって言いますけど、本当はもっとかかるんでしょうね。
「そうそう。もっとかかりますよ(笑)」

クルマ談義は続きます。

この車は 3 リッターですか?
「いや、2.5 リッターです。3 リッターにすることもできたんやけど」
加速がいいんで、てっきり 3 リッターかと。自分が乗ってるのが 3 リッターなんで。
「お客さんやっぱりね、車は大きければ大きいほど運転が楽ですわ」
そうですよねぇ。
「もちろん人によっては、ちっちゃな車でキビキビ走るのが好き、っちゅう人もいるんで、一概に誰もが皆そうとは言いませんけどね」

さて、運転手さんが口にした「やり方次第」の内幕が、段々と見えてきました。

「でも、うちは上得意さんを乗せるんで、こんな車にしてるんですわ」
なるほどねぇ。
「取締役クラスが月に数回は大阪にやってくるんで、その度お声がかかるんです」
ふむふむ。
「もちろん、支払いは全部お客さんの会社からですわ」
あはは(笑)。経費扱いなんですね?
「そう。そやからお客さんはタクシー代がいくらかとか、全然わかってない」
ふぅーん。
「まぁ、そんな感じで、空港からご実家への送り迎えとか、ゴルフ場にお連れしたりとか。大体毎月 30 万くらいは使ってもらってます。多いときは 60 万くらいの月もあったかなぁ」
それでも、社用車と運転手を抱えるよりは安い、と?
「そうそう、そういうことですわ」

諸経費を考えても半分くらいは利益になるでしょうから、これだけの固定収入があるというのは大きいです(もちろん、それ以外に「普通の個人タクシー」としての仕事もできるわけで)。なるほど、こういった形でビジネスを進めることもできるのだな、と素直に感心したのでした。

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