2010年2月2日火曜日

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現代のミャンマーに「泰緬鉄道」の幻を見た

 


今日も懲りずに「泰緬鉄道」の話題を続けます(もはや開き直った)。

さて、昨日の記事で、Wikipedia の記述のニュアンスに微妙な部分がある、という話題に触れました。具体的には、

現在では泰緬(タイ・ミャンマー)両国は国境付近の鉄道を取り払い、
(Wikipedia 日本語版「泰緬鉄道」より引用)

という記述と、

ミャンマー側では全線とタイ側では国境から3分の2にあたる区間が廃止となった。
(Wikipedia 日本語版「泰緬鉄道」より引用)

という部分に「微妙なニュアンスの違いを感じる」という話です。より具体的に言及するならば、廃止されたのは国境付近のみなのか、それともタイ側のごく一部を除いて残存しているのか、という疑問が沸き上がります。

Google Map で見る「泰緬鉄道」

ということで、まずは「泰緬鉄道」の位置確認からです。


この、赤色で示したルートで泰緬鉄道は建設されました。地図で見る限りは至極真っ当なルートに思えますね。

さて、この地図のミャンマー側を拡大してみますと……。


便宜上、赤色でトレースしていますが、実際にはグレーのラインが引かれています。これは「鉄道」を意味するものです。そして、ちょうど国境(地図の右下)の少し手前で線は途切れています。これはつまり、「国境付近の鉄道を取り払い」という記述とも符合します。

しかし、これは同時に「ミャンマー側では全線(中略)が廃止となった」という記述と矛盾することになります。果たして真実はどこにあるのでしょう?

真実はだいたい一つ!

……などと大仰に構えるほどの謎では無い……筈です。これはおそらく、撤去された筈の泰緬鉄道の情報が、現在に到るまでミャンマーの地図に反映されていないだけ、ということだと思われます。こういったことはミャンマーに限らず、他ならぬ日本でも「中ノ鳥島」などの「幻の島」に似た例が見られますね。

意図しない手違いが後の時代にまで生き残ることは、意外とあるもんですね、というお話でした。

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