2010年2月21日日曜日

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Bojan のホテル探訪~「山の上ホテル」編(第 5 回)

 

ボーイさんの「良かったですね」に微かな違和感とやすらぎを覚え、お茶といっしょにデザートが出てきたところに喫驚したわたくしですが、このあたりはこのホテルならでは、のことなのかも知れません。

一般向けホテルとしての開業は比較的新しい1954年1月20日で、GHQの接収解除を機に、新進実業家の吉田俊男(1913-1992)が佐藤家から建物を借り入れる形で創業した。
吉田は旭硝子の営業部門で長く辣腕を振るった経歴を持ち、1953年に独立して個人事務所を設立、知人から旧・佐藤新興生活館の接収解除を伝えられたことを機にホテル業に参入した異色のホテルオーナーであった。彼は自らの手で花森安治のコピーライティング等とも通底する個性ある広告コピーを執筆し、ホテル経営の素人であることを逆手に取った懇切な接客体制に務めるなど、その後半生を費やしてこのホテル独特のアットホームなサービス文化を築いた。吉田俊男の死後も、ホテルの運営は彼の子孫の手で継続されている。
(Wikipedia 日本語版「山の上ホテル」より引用)
ちょっと引用部が長いですがご容赦を。「このホテル独特のアットホームなサービス文化」というところが、まさにこれらの「驚き」の源泉だったように思われるわけです。

神は細部に宿り給う

さて、こういった歴史の長いホテルの場合、不安になるのが室内設備の老朽化です。特にバス・トイレあたりはどうしても劣化が激しく、がっかりさせられることも少なくないわけですが……。
キンチョールが置いてあるのはさておき(出るのか!?)、なんだかとっても綺麗です。もしかしたら最近リフォームしたばかりなのかも知れませんが、とにかく綺麗です。
オーソドックスなデザインで、備品もごくごく一般的なものです。
シャワーの水栓も(湯加減の調整が容易ではない)独立型です。バスタブのサイズは、足を伸ばす余裕は無いですが狭すぎることもありません。

地デジは未対応かも知れませんが

部屋の設備に戻りましょう。
クローゼットの隣の窓際にはライティングデスクが。集中できそうですね。
テレビと荷物置き場です。ブラウン管テレビとそれを支える台は、ちょっと懐かしい感じもします。デジタル放送は未対応でしょうか。
海外からの宿泊客があることも考慮してか、チャンネル表にはしっかりと CNN International の案内もあります。

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