2010年3月12日金曜日

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もー「わや」ですわ

 


物持ちが良い、というか……

関西にお住まいの方ならご存じかと思うのですが、大阪環状線の電車(車両)は、かなり古いものを手直しして使っています。同様の傾向は関西本線(愛称「大和路線」)や阪和線にも見ることができます。桜井線や和歌山線になるともっと酷くて、国鉄時代に常磐線の各停として使われていて御役御免になった車両のお下がりを未だにあてがわれていたりします。

その反面、東海道本線(愛称「JR 京都線」「JR 神戸線」)には、国鉄末期の頃から新造車両が優先的に配備されてきました。これらのお下がりが、環状線だったり大和路線だったり阪和線だったり、あるいは岡山周辺や広島周辺などに配置転換されて今に至る、という図式が成り立っています。

プロパー優先?

……明らかに「ヘン」なんですね。数少ない例外が福知山線(「JR 宝塚線」)・JR 東西線・片町線(「学研都市線」)ですが、これも「JR 神戸線」用の車両が回ってきただけ、という言い方が正しいのかも知れず、そうなると例外扱いする必要もなくなるわけですが……。

さて、東海道本線だけがあからさまに優遇されているという話なのですが、まことしやかに語られる理由として、「東海道本線は官営鉄道として建設されたが、ほかは『鉄道国有法』で国有化されたからだ」というものがあります。つまり、「生え抜き」を優先して「中途採用者」は冷や飯を食わされた、という考え方です。

勝者の報復?

「生え抜き」と「中途採用者」は、むしろ「存続会社」と「吸収合併された会社」と言い換えた方が適切かも知れません。勝者が敗者を徹底的に貶める、そんな歴史はいつの世にも存在する、ということなのでしょうか。「かつての敵」が強大であったならば、尚のこと「勝者の裁き」が峻烈なものになるというのも、また真理かも知れません。

さて、名古屋と大阪(JR 難波)を結ぶ「関西本線」という路線があります。過去 5 回ほどご紹介しました通り、大都市と大都市を結ぶ路線にしては、とても寂れた印象があるのですが、その歴史をちょいと辿ってみますと……。

関西鉄道(關西鐵道。かんさいてつどう、かんせいてつどう)は、明治時代に存在した鉄道会社。大阪府中東部・三重県・奈良県・和歌山県を中心に路線を展開した。
(Wikipedia 日本語版「関西鉄道」より引用)

今で言う「近鉄」のような存在ですね。そして、

官営鉄道(官鉄)東海道線のルートから外れた三重県・滋賀県の旧東海道沿いの地域を東海道線と連絡する目的で開業したが、周辺鉄道会社を合併することで路線規模を広げ、名古屋 - 大阪間の独自直通ルート開設を実現した。東海道線との間で壮絶な旅客獲得競争を繰り広げたことが後世まで有名になっている(後述)。
(Wikipedia 日本語版「関西鉄道」より引用)

という歴史を持ちます。

もー「わや」ですわ

さて、その「旅客獲得競争」がどのようなものであったか、ですが、

急行列車には1904年(明治37年)より食堂車も連結されるようになった。

1902年(明治35年)8月1日、官鉄の同区間の片道運賃が1円77銭・往復運賃が2円30銭だったのに対して、関西鉄道が往復運賃を2円(片道は1円47銭)に値下げると、官鉄は慌てて同月6日に往復運賃を1円47銭に値下げし、往復運賃が片道運賃を下回るという事態になった。関西鉄道もすぐさま往復運賃を1円50銭に値下げし、団扇などといった小物のサービスを行うなどして競争は泥沼化して行った。
(Wikipedia 日本語版「関西鉄道」より引用)

関西鉄道の低価格攻勢も然る事ながら、官鉄側の「往復運賃を1円47銭に値下げし、往復運賃が片道運賃を下回るという事態になった」というのも「大概にしなはれ」と言いたくなりますね。これではさすがに共倒れになる、ということで

同年末に名古屋商業会議所の建議により大阪府知事、国会議員等の調停がなされ和解が成立したものの、翌年10月になって関西鉄道側が一方的に協定を破棄する形で競争が再開され、同鉄道は片道運賃を1円10銭・往復運賃を1円20銭とし、弁当などもサービスする有様となった。
(Wikipedia 日本語版「関西鉄道」より引用)

「もー知らん。好きにしぃ」と言いたくなるような有様に。この状況を関西鉄道の社長はどう見ていたかと言うと……

当然過当競争状態であったが、関西鉄道はほとんど「やけくそ」で勝負していたようである(関西鉄道の社長は倒産も覚悟し、「どうせ潰れるなら官鉄を潰してから」といったと言われる)。
(Wikipedia 日本語版「関西鉄道」より引用)

わやですわ」てな感じやったみたいです。明治時代にもかかわらず、まさに Born to Run を地で行く経営ぶりだったようで……。

なんや色々ごっちゃごちゃになってもたんで、また今度。ほなさいなら!


写真は本文とは全く関係ありませんってば。いやマジで。

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