2010年3月29日月曜日

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「髪切った?」

 


独断と偏見で分類する 2 タイプ

政治家には、大別すると二通りのタイプがあるように思えます。一つは「名士タイプ」、家柄が良かったり学識が厚かったり、といったタイプです。途上国においては「欧米への留学経験がある」あたりもポイントでしょうか。この手のタイプは、多くの場合、欧米文化に知悉する一方で、自国の伝統的な文化を蔑ろにする傾向があり、また、政権のトップに上り詰めた際には不正蓄財に走って、自分や家族専用の宮殿を作らせたりするものです(偏見?)。

一方、もう一つのタイプは「叩き上げタイプ」とでも言いましょうか。裸一貫からのし上がってきたタイプで、「庶民の味方」を自認する場合が多いように感じます。「庶民的」であることに意義を見いだすところがあるので、欧米の文化や芸術にはさっぱり興味を示さず(あるいはそもそも理解できず)、「粗野だけれども愛すべきボス」となるケースが多いようです。このタイプは日本においても「田中角栄」という典型的な人がいました。

こんにちは大統領

ベネズエラのウゴ・チャベス大統領も、もちろん後者に分類されます。チャベスは庶民の味方であり、(貧困層を含む)一般大衆の絶大なる支持を背景に、内外を問わず強権的な政治手腕を発揮している、ということになります。

ポピュリスト政治家は、一般大衆との近さを装うために、従来の政治過程や官僚制度をバイパスした政策(直接民主主義制度に近い手法)を実行する。このため、しばしば国民投票や住民投票が多用される。
(Wikipedia 日本語版「ポピュリズム」より引用)

チャベスの場合も、こういった傾向があるものと思われます。ポピュリストは一般大衆と近い存在であることを望むため、例えば、こんな手も使うわけです。

こんにちは大統領(スペイン語:Alo Presidente)とは、1999年5月23日からベネズエラで放送されているテレビ番組である。
(Wikipedia 日本語版「こんにちは大統領」より引用)

そう、「みんなの人気者」は、やっぱりテレビから生まれるわけです。

概要
毎週日曜日午前11時から5時間もの長きに渡り生放送で放映されている。放送回数は330回を越えているが(2009年8月現在)、ネタ切れを起こすこともなく毎週欠かさず放送されている。ベネズエラ大統領であるウゴ・チャベス自身が司会を務めている。
(Wikipedia 日本語版「こんにちは大統領」より引用)

週替わりでゲストがやってきて、チャベスが「髪切った?」などと言ってる……のであれば、ちょっと見てみたい気もします(←

(Wikimedia Commons より借用。このファイルの著作権者である Agencia Brasil は、このファイルを以下のライセンスで提供しています。:
O conteudo deste site e publicado sob a licenca Creative Commons Atribuicao 2.5 Brasil

宰相たる者は、どう見られているかも気にすべき

チャベスは大統領になるよりずっと前から、クーデターに失敗したときからメディア映りを気にしていた、という話がありましたが、「(メディアを介して)大衆の支持を取り付けることが最も重要だ」ということに最初から気づいていたのだとすれば、それはかなりの慧眼だと思わせます。

記者の質問に逆ギレして「あなたとは違うんです!」などとぶちまけるようでは、そりゃあ支持率が稼げなくても当然ですよね。いや、最初からあのパフォーマンスが出ていたなら、また話は別だったでしょうけど……。

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