2010年3月30日火曜日

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これであなたも独裁者!(復習問題つき)

 


これであなたも独裁者!

為政者が自らの国で絶大なる人気を得るためには、いくつかの方法があります。

まず、一般大衆に迎合する政策を取ることです。これは、国民が「すれていない」国であればあるほど効果覿面です。国民の多くが「貧困層」である場合は、いわゆる「バラマキ」政策が大変効果的です。例えば、「医療の無料化」「教育の無料化」といった「エサ」をばらまけば良い、ということになります。

面白いことに、政策として「食事の無料化」を掲げるケースは殆ど聞いたことがありません。原始的な社会にあっても、「食料」は「共有すべきもの」であっったとしても「無償で振る舞われるもの」とはならないような気がします。「労働は食料本位制である」「つきつめるところ、労働の対価は食料である」なんて表現が言えるのかも知れませんね。

ダビデに立ち向かうゴリアテのごとく……(←

次に、国民の不平不満の矛先を他に向けることも重要です。不平不満の矛先は「金持ち」かつ「強権的」で、また「搾取者」であれば更にポイントアップです。その「不平不満の矛先」が「外国」であり、また、為政者がその外国に対して、ダビデに立ち向かうゴリアテのごとく……あ、間違えた。巨人ゴリアテに立ち向かう少年ダビデのごとく映れば、国民からの人気は更にパワーアップです。

灯台もと暗し、大正デモクラシー

さて、こういった「戦略」を悉く実行に移すためには、為政者には相当の「実行力」が必要となります。言い換えれば、為政者には「独裁者」的な権力の集中が必要となります。

では、独裁者が恐れるものは何か。パッと思いつく答は二つあります。一つは「絶大なる人気」で、もう一つが「クーデター」です。

前者は、バラマキ政策を継続的に行うことで維持が可能だと考えられます。もちろんバラマキ政策を継続するためには何らかの財源が必要になるわけですが、それについてはまた後ほど。

後者について。独裁者はクーデターを恐れます。軍隊は、クーデターの成否を決定づける存在で、また、それ自体がクーデターを起こすだけの能力を持ちます。従って、「独裁者」は何を置いても軍隊を掌握しようとします。睨みを利かせる、あるいは懐柔するなど、やり方は色々です。

それにつけても……

「人気」と「軍隊」を掌握した「独裁者」は、もはや万能の存在です。あと必要なのは「バラマキ政策」を維持するだけの財源ですが、ここで「先進国からの援助」という図式しか描けない国は、残念ながらここでおしまいです。「国際社会との協調」というお題目の下の「先進国への隷従」を強いられることになってしまいます。「先進国」は、「人気」と「軍隊」を掌握した実力者を放っておきません。あの手この手を使って「先進国」の利益に添う者に政権を取らせようと画策することとなります。

そして、幸いにして「資源」、特に「原油」などの国際的競争力の高い地下資源を有する場合は、「独裁者」は絶対的な実力の下に「資源の強制的な国有化」「外国企業への制裁」を行って、財源を確保することとなります。この図式は、今まで甘い汁を吸ってきた「先進国」「多国籍企業」にとっては堪ったものではありませんが、国民にとっては「小さいながらも住みよい我が家」がやってきたようなところもあり、それほど悪い話でも無い場合もあったりします。副作用としては、度が過ぎると国際的な孤立を招く場合がある、といったところでしょうか。

そんなわけで、ベネズエラでウゴ・チャベスが跋扈している裏付けを論じてみました。似たような条件さえあれば、誰でも独裁者になれるかも知れません(←

復習問題

では、ここで問題です(←

(1) 本文中の「『人気』と『軍隊』を掌握した『独裁者』」に相応しい人物を、次の中から答えなさい。
ア.スターリン
イ.フィデル・カストロ
ウ.ウゴ・チャベス
エ.アウグスト・ピノチェト
オ.ミヒャエル・シューマッハー

(2) 本文中の「『先進国』の利益に添う者」に相応しい人物を、次の中から答えなさい。
ア.スターリン
イ.フィデル・カストロ
ウ.ウゴ・チャベス
エ.アウグスト・ピノチェト
オ.明智光秀

(3) 本文中の「度が過ぎると国際的な孤立を招く場合がある」を実践しちゃった人物を、次の中から答えなさい。
ア.スターリン
イ.フィデル・カストロ
ウ.ウゴ・チャベス
エ.アウグスト・ピノチェト
オ.○尻エリカ様

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