2010年4月26日月曜日

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思想の違いか、文化の違いか

 


当たり前のようでいて、そうでは無かった

街中で新型プリウスを見かけたのですが、納車に半年待たされた挙げ句のリコール騒ぎということで、少々気の毒に思えてきたりもします。まぁ、リコール騒ぎのほうは随分と落ち着いてきたようですが……。

ただ、一連のトヨタ車の「急加速問題」への対応で驚いたのが、「今後、アクセルとブレーキを同時に踏んだ時はブレーキが優先されるようにする」という話でした。どこが驚きだったかと言うと、それくらいは「当たり前」のことだと(個人的には)思っていたのですね。

でも、どうやら「当たり前」では無かった模様。ちと反省……。

「ブレーキ・オーバーライド・システム」

さすがに「ソース無し」で書き続けるのもどーかと思ったので、軽くソースを探してみました。なるほど、「ブレーキ・オーバーライド・システム」と言うのですね。欧米では採用が進んでいるとされているこの仕組み、ドイツのメーカーでは 10 年前から採用されていたケースもあると言われますが、日本で標準採用されていたのは日産自動車だけだったと言いますからおそれ入ります。

日産の親会社がルノーなのは皆さんご存じの通り。日産がブレーキ・オーバーライド・システムの標準採用に踏み切ったのは、ルノーの影響(圧力?)があったのでしょうねぇ。仮に「圧力」だったとしても、こういった「圧力」は消費者としては歓迎できるものです。

加速するか減速するか、それが問題……には非ず

アクセルとブレーキを同時に踏んだ場合、どっちを優先すべきかと言えば、ブレーキを優先するのが当然かと思います。それで急停止してしまったとしても、深呼吸して再度スタートすれば良いだけの話。もちろん、高速道路の本線で急停止してしまうと、それはそれで危険な話ですが……。でも、ブレーキを踏んでも止まらない車のほうが危険だ、というのは大半の人に受け入れてもらえるんじゃないかと思います。

コストパフォーマンスで世界を席巻する日本車ですが、こういった「合理的な発想に則った実装」においては、まだまだ欧米が先を行っているように感じます。「零戦」こと、日本海軍が世界に誇った「零式艦上戦闘機」は、その高い空戦性能と常識外れの航続距離の長さで世界を驚かせましたが、その反面、防弾性能は極めて貧弱でした。結果として、その防弾性能の低さを狙い撃ちされ、損耗率は上昇の一途を辿ることになります。

況んや目下の課題は「戦闘機」ではなく「乗用車」の安全です。然るべき訓練を受けたパイロットが操縦するのではなく、運転免許証を持つ誰もがハンドルを握る乗り物なのですから、その設計はフールプルーフであり、またフェイルセーフが徹底されているのが「あるべき姿」だと考えます。

思想の違いか、文化の違いか

全てにおいて「経済的」なのが日本車、全てにおいて「合理的」なのが欧州車、といった感じでしょうか。そういう自分は、欧州的合理主義が好きなんだな、と改めて思わされます。

……あ、米国車はどうしよ(←

もっとも、全ての欧州車で「ブレーキ・オーバーライド・システム」が標準採用されている、というわけでも無いようです。ルノーは採用しているっぽいですが、プジョー・シトロエン(PSA)は未採用っぽいです。まぁ、今回のトヨタの一件を他山の石として、PSA もより「合理的」な設計にしてくれることを望みたいですね。

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