2010年11月13日土曜日

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北海道はデータセンターのフロンティアか?

 


石狩市の話題です

某 ISP が石狩市にデータセンターを建設するとかしたとかいう話を聞いたのですが、そうか、考えてみたらそいつは良いアイディアだよな、と膝を打ちそうになりました。

データセンターと大塚家具の違いについて

今更ですが、データセンターの定義について。

データセンター(Data Center)とは、インターネット用のサーバやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物の総称。特にインターネット接続に特化したものをインターネットデータセンター (Internet data center、iDC)と言う。
(Wikipedia 日本語版「データセンター」より引用)

「iDC」とありますが、これは上記の通り Internet data center という意味で、間違えても International Design Center ではありません。

年末の風物詩

さらに脱線しますと、Wikipedia のページにジミー・ウェールズさんが出てくるようになりました。年末の風物詩、ですねぇ……。


今年も寄付しようと思ったのですが、トランザクション能力が追いつかないのか、処理してもらえません。また日を改めたいと思います。参考 URL: 財団の遊興費は 6 ドル 83 セント

データセンターってこんなところ

さて、大塚家具……ではなくてデータセンターですが、要するにこんなところです。


(Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である David Monniaux 氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 Unportedライセンス)

大量の 19 インチラックがあって、中には


(Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である Jfreyre 氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 Unportedライセンス)

このように、サーバやストレージ装置、ネットワーク機器やキューバ危機などが置かれています。さてここで問題です。二つ前の文章の中で、一つだけデータセンターには置かれていないと思われるものがありますが、それはさて何でしょう?

半導体集積度の向上と排熱問題

電子機器の小型化と性能の向上は相変わらずめざましいものがありますが、これは半導体の集積度が向上したことによる部分が大きいためで、集積度が高まった結果、表面積あたりの発熱量は増大傾向にあります。半導体は適度に冷却してやらないと所期の性能を発揮できない(いわゆる「熱暴走」を起こす)ため、電子機器の冷却対策は大変重要となります。

……平たく言い直すと、コンピュータは熱を出す、そして適度に排熱してやらないとエラいことになる、と言うことになります。データセンターはそのコンピュータを 19 インチラックに山積みするため、その排熱対策もシャレにならないくらい大変なわけです。

データセンター設営要件を考えてみる

そういったデータセンターの宿命を考えると、北海道にデータセンターを建設するというのはとても理に適った考え方です。なにしろもともと外気温の平均が低いので、空調にかかる環境負荷も青森以南よりは明らかに軽いはずです。

データセンターに必要となるものをちょっと考えてみますと、(1) 土地、(2) 安定した電力供給、(3) 安定した通信事情、(4) 空港からの交通アクセス、(5) 政情が安定していること、(6) 天災の影響を受けにくいこと、(7) 日本語を解する安価な労働力、といったところになるかと思います。「冷却能力」はあえて外していますが、加点項目であることには違いありません。

さて、個別に評価してみましょうか。まず (1) ですが、世の常で、それなりの規模の施設を建設してしまった方がコストメリットが出る場合が多いです。北海道は比較的土地に余裕がある筈なので、これはクリアできると見ていいでしょう。(2) についても問題無いでしょう。原発もあるので、安価な深夜電力も期待できます。(3) についても離島ではないので大丈夫だと思います。

(4) ですが、コンピュータ関連の部材はシンガポールあたりから飛んでくることが多いので重要なポイントです。石狩市は千歳から車で 1 時間程度なので、及第点でしょう。(5) については、日本国内なので問題なし、でしょう。(6) についてはどうでしょうか。近くに火砕流を齎すような活火山は無さそうですので、あとは地盤が安定していて高潮や津波の影響を受けにくい高台であれば問題無さそうです。(7) についても大丈夫なのでは、と思います。不幸なことに、日本中で安価な労働力は余剰があると思いますので……。

まとめ

ということで、北海道にはデータセンターを建設する好適地が他にもたくさんあるような気がします。データセンターは、それ自体では熱以外に排出するものはない筈なので、環境に与える負荷もそれほど高くは無いと思います。もっとじゃんじゃん誘致してもらえたら……と思うのですが、いかがなものでしょうか。

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