2010年11月15日月曜日

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アルペン男子回転 開幕戦 レヴィ (2010-11) の感想

 


昨日(2010/11/14(日))にフィンランドはレヴィで行われた、2010-11 シーズンの男子回転・開幕戦の観戦記?です。ここ 3 シーズンほどマトモに見ることができていないので、トンチンカンなことを書くかも知れませんがご容赦を……。

スタートリストとか

Julien LIZEROUX (FRA) が 1 番スタートとのこと。出世しましたねぇ……。Juha KANKKUNEN と Sébastien LOEB を足して 2 で割ったような顔立ちです。ラリーをさせたら速いかもしれません(←

Ivica KOSTELIC (CRO) が 3 番スタートなんですよねぇ。Silvan ZURBRIGGEN (SUI) の 4 番にも少々驚きではありますが、コステリッチがトップシードにいる(戻った)というのには素直に敬服します。

一本目

伝統的に、フランスのアルペンスキーヤーって線が細いような気がするのですが(但し Luc ALPHAND は除く)、Julien LIZEROUX も例外ではないですね。スキーもモータースポーツと同様に、常に雪面にコンタクトしていることがタイムアップの秘訣ですが、LIZEROUX の滑りを見ていると、なんだか某社の「猫足」のような印象を持ってしまいます(誉め言葉です)。

達人の滑り?

Ivica の緩斜面の滑りはいいですねぇ……。どことなく Marc GIRARDELLI を思わせる雰囲気がたまりません。

雪上のダンサー

Felix NEUREUTHER (GER) や Benjamin RAICH (AUT) といった有力どころが、次々と斜面変化で消えていくという意外な展開の中、Jean-Baptiste GRANGE (FRA) がスーパーラン!を決めました。暫定トップだった Silvan のタイムを -0.59 秒も上回る 52 秒 32 で 1 本目のラップタイムを奪います。急斜面でもターンが一発で決まる、完璧な滑りだったように見えました。まるで雪上でダンスを踊っているようでしたね。

雪上の盆踊り(←

18 番スタートの、同じくフランスの Steve MISSILIER (FRA) が下りてきました。タイムは +1.64 秒の暫定 10 位と、さほど見るべき部分はありませんが、多くの選手がコースアウトした斜面変化のところで、同じようにミスをしながら、最小限のロスで下りてくるあたりにバランスの良さ(あるいは状態の良さ)を感じました。

その他のシードの皆さん

20 番スタートが、あの Urs IMBODEN (MDA) でした。もともとはスイスのナショナルチームにいた選手で、その後モルドバに移籍してそのまま消えてゆく……のかと思いきや、まさかの復活ですね。昨シーズンのランキングがスイス時代も含めて生涯ベストだったのだとか? 驚きです……。

佐々木明 (JPN) は 22 番スタートだったんですが、+1.97 秒差の暫定 11 位。もちろん 100% で滑っていないと思いますが、見た目はそこそこだったのに終わってみれば +1.97 秒差。見ていて「ヤバい」部分が無かったというのがちょっと寂しいところです。ヤバくてなんぼ、ですからねぇ。佐々木明の滑りは。

27 番スタートの Cristian DEVILLE (ITA) が +0.44 秒差でまさかの暫定 2 位に飛び込んできました。改めて滑りを見てみても、奇を衒う所はどこにも無いんですが、無駄のないコース取りと急斜面での反動をうまくいかした「落ち方」が良かったのかな、と思います。

Mario MATT (AUT) は苦しんでいるみたいですね……。+2.63 秒差の暫定 20 位だったんですが、滑りがちぐはぐ、バラバラでしたね……。これじゃあタイムが出なくても仕方がありません。

定位置からこんにちは

みんなの Bode MILLER (USA) は……いつも通り(コースオフ)でした(笑)。ちゃんとスタートリスト 32 番(シードが 31 人いたため)をキープしているのは流石です。

35 番スタートの Will BRANDENBURG (USA)。つい「ブランデンブルグ」と読みたくなりますが、アメリカ流で「ブランデンバーグ」と読むのでしょうか。見た感じでは割と古風な滑りのように思えるのですが、結果は +1.04 秒で暫定 8 位。畏れ入りました!

パレ・カランダーよもう一度(←

地元の Kalle PALANDER (FIN) が 39 番スタート。もう 33 歳なんですねぇ……。木村公宣さんに「パレ・カランダー」と連呼されていたのが懐かしいです(←

いや、でもキムキミさんは回転を解説させたら日本一だと思いますよ。石岡拓也さんの解説もいい味出ていて好きですが……。

後ろの人たち

Ondrej BANK (CZE) が 40 番スタートで、結果は +1.77 秒で暫定 16 位。続いてスタートした Anthony OBERT (FRA) が +2.22 秒の暫定 22 位(「2」づくし)。"OBERT" を「おべると」と読むのはやめましょうよ吉田さん。

キムキミさんが「面白い選手ですね」と言っていた Justin MURISIER (SUI) は 52 番スタート。結果は +4.69 秒の暫定 39 位に終わりましたが、言われてみれば滑りのスタイルが Bode MILLER に似ているような……。

アイスランドの雄、Bjorgvin BJORGVINSSON (ISL) は 53 番スタート。結果は残念ながら DNF に終わりました……。

割と良かった人たち

Leif Kristian HAUGEN (NOR) という選手が 55 番目に出てきました。+2.06 秒で暫定 23 位。急斜面の降り方がうまかったように思えました。57 番スタートの Fritz DOPFER (GER) は +2.07 秒差の暫定 24 位。腰から上の安定性が抜群に見えます。

63 番スタートの Thomas MERMILLOD BLONDIN (FRA)、フランス語を多少囓ってないとそれっぽく発音するのは難しいのかもしれませんね。「メルミヨー・ブロンダン」あたりの筈なのですが……(ちなみに "OBERT" は「オベール」の筈)。

盛り上げてくれた人

地元枠の Andreas ROMAR (FIN) は 76 番スタートでしたが、最初の中間計時でまさかの -0.07 秒を記録、観客が俄然盛り上がりを見せたのは本人もわかっていた筈でしょうが、片ハンで終わってしまいました……。もったいない!


(Wikimedia Commons より借用。作者である Janne Karaste 氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般

二本目

1 本目 30 位だった Trevor WHITE (CAN) が最初に下りてきました。上体がぴょこぴょこしない、いい滑りでしたね。Anton LAHDENPERAE (SWE) も悪くないのですが、ほんの少し腰が回っているような気も……。まぁ、トップ 30 に残るくらいですから、どの選手もそうそうダメな滑りはしませんけどね。

1 本目 24 位だった Fritz DOPFER (GER) が、Ted LIGETY (USA) のタイムを -0.69 秒も上回ってきました。キムキミさんも思わず「急斜面いいですね!」と口を衝いて出ていましたが……。ちょうどリズムが合ったのかも知れません。

佐々木明が転倒……するのは割と良くある話なんですが、転倒した後に後頭部を RAUCH バナーのポール(もちろん非可倒式)にぶつけたのには少々冷やっとしました。きっと脳震盪を起こしていたんじゃないかと……。しばらく経った後、めざとくカメラを見つけてポーズを取ってくれたので安心できましたが。

その後、少々飛ばしまして……。1 本目でまさかの 2 位に飛び込んできた Cristian DEVILLE (ITA) ですが、やはり滑りが堅かったか、終わってみれば KOSTELIC から +0.92 秒差の暫定 3 位。本人は満足のようでしたが、表彰台は夢と消えそうです……(最終順位は 4 位でした)。

結果とか

トップ 6 の結果は以下の通りです。

1. Jean-Baptiste GRANGE (FRA) 1:46:64
2. Andre MYHRER (SWE) +0.33
3. Ivica KOSTELIC (CRO) +0.97
4. Cristian DEVILLE (ITA) +1.25
5. Manfred PRANGER (AUT) +1.35
6. Silvan ZURBRIGGEN (SUI) +1.47

この GRANGE、昨シーズン、大回転のレース中に靱帯を損傷してシーズンを棒に振りながら、(Sölden の GS にも出ていたとは言え)復帰第一戦で完全優勝という快挙!だったようです。スポーツ医学の進歩も素晴らしいですが、まずは GRANGE 本人を称えたいですね。今季はどこまで行くのでしょうか。

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