2011年4月9日土曜日

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アイヌ語地名の傾向と対策 (40) 「江部乙・滝川・砂川・歌志内」

 


お休みの日はこのネタで。楽しみにしてくださっている方がいらっしゃ……れば良いのですが(超弱気)。



江部乙(えべおつ)

今週も一週間お疲れ様でした。ということで「江部乙」から参りましょう(←

「江部乙」の解には二通りの有力な説があるようなのですが、一つは永田方正翁が示した yupe-ot で「チョウザメ・多くいる」というものです。より正確には yupe-ot-i で「チョウザメ・多くいる・所」になるかも知れませんね。「ユベ乙」だったらまるで UEFA カップを敗退したユヴェントスみたいですが……(←

異説は「北海道駅名の起源」にて示されている ipe-ot-i で「食料(魚)・多くいる・所」だとするものです。うーん、どっちも似たようなもんですね(それが結論か)。

滝川(たきかわ)

昔々、「京大滝川事件」という事件がありましたが、……それとは全然関係ないですね、はい。あっちは「たきがわ」ですがこっちは「たきかわ」ですし。

さて、もともと「滝川」のあたりは「空知太」という地名だったのだそうです。「空知太」は "sorapchi"-putu で「空知川の・河口」といった意味となります。では「ソーラプチ」とは何?となるのですが、山田秀三さんは so-rapchi-pet で「滝が・ごちゃごちゃ落ちている・川」だとします。

「空知太」がなぜ「滝川」になったかという点については、「北海道の地名」には次のように記されています。

 ここはアイヌ時代はソラㇷ゚チ・プトゥ(so-rapchi-putu 空知川・の川口)であって,和人はそれを空知太と呼んでいたが,その空知が意訳されて「滝川」と改名されたのであった。伝えによると永田方正(地名解著者)が,道の命により石狩川筋の主要地名を和訳名にすることになり,旭川,滝川,砂川,沼貝(美唄)はそれによってできた名であるという。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.66 より引用)

ちなみに、大地名は「滝川」になりましたが、小地名としての「空知太」は今でも健在です。



砂川(すながわ)

ota-us-nay で「砂・の多い・川」と解される川があり、それを和訳して「砂川」となったのだとか。

歌志内(うたしない)

ota-us-nay で「砂・の多い・川」と解される川があり、それに漢字を充てて「歌志内」となったのだとか(手を抜いた!)。

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