2011年4月14日木曜日

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北海道・東北の旅 2010/夏 (95) 「さらに詳しく『豊浜トンネル』」

 


「三航北国日誌」第 95 回です。まさかの三桁突入が見えてきました!(←

豊浜トンネル(初代)

1996 年に大規模な岩盤崩落事故があった「豊浜トンネル」の話題を続けます。

豊浜トンネル(とよはまトンネル)は、北海道後志管内の余市町と古平町とを結ぶトンネル。国道229号の一部である。
1963年に初代豊浜隧道開通。初代豊浜隧道は途中で大きく屈曲していた上、竜仙洞という自然の海食洞の中を通り抜ける特異な構造であった。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

「自然の海食洞の中を通り抜ける」というのは凄い構造ですね。写真があれば見てみたいです。

旧隧道はこの構造故の危険性に加え、幅が6mと狭く老朽化が進んだことから、1984年、豊浜隧道と隣のチャラセナイ隧道をショートカットする2代目豊浜トンネルが建設された。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

確かに幅が 6m というのはちょっと狭いですね。乗用車同士であれば普通にすれ違うことができそうですが、大型車相手だとすれ違うのは難しかったことでしょう。

豊浜トンネル(二代目)

この時点で、「豊浜トンネル」は、西隣の「チャラセナイトンネル」と一体化したことになります。ちなみに「チャラセナイトンネル」がショートカットしていた岬の名前は、国土地理院の地形図では「チャラナイ岬」となっていますが、これ、きっと「チャラナイ岬」だったのが誤記されたまま今に至る、という可能性もありそうですね。「チャラセナイ」は道内各所に見られる地名で、「岩肌を滑り落ちるような流れ」といった意味です。


これだと……ちょっと急流過ぎるかも知れません。もうちょっと緩やかな感じかと思います(神恵内村で撮影)。

岩盤崩落事故

さて、豊浜トンネルの話題に戻りましょう。

しかし、12年後の1996年に岩盤崩落事故(後述)が発生し、多くの死者を出した。事故後、豊浜トンネル内から崩落現場を山側に迂回して古平町側に隣接していたセタカムイトンネル内に繋ぐ新トンネルが掘られ、2000年に開通。2代目トンネル部分・セタカムイトンネル部分と合わせた全長は2,228m。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

事故のことはご記憶の方も多いと思いますが、2 代目「豊浜トンネル」の古平側抗口にほど近いところで巨大な岩盤が崩落したのでした。どうしてあんな巨大な岩盤が崩落するに至ったのだろう、何と運が悪いんだ、と当時は思ったものですが、今では

崩落に至った原因としては、付近の地下水が湧出している部分が厳冬期に凍結し、地下水圧の上昇を毎年繰り返すことで、岩盤の亀裂を徐々に成長させたためと見られている。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

このような分析もされているようです。むむ、やはりトンネルは水との闘いが宿命づけられているのですねぇ。

豊浜トンネル(三代目)

復旧にあたっては、もちろんリスクが顕在化した現ルートを補修するのではなく、

事故を受けルートそのものの見直しを行った結果、豊浜トンネルの途中から分岐して崩落現場を避ける形で山側へ掘り進み、古平町側のセタカムイトンネルの途中へ合流して戻る中継トンネルを掘削して、より安全なルートに切り替えることとした。この工事は2000年12月8日に完成し、セタカムイトンネルを編入した全長2,228mの現在の豊浜トンネルとして開通した。その後旧ルートとの分岐部から先は封鎖された。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

より安定している(であろう)岩盤を掘り進み、さらに西隣にあった「セタカムイトンネル」と連結する形にルートを変更したのでした。結局、このような曲がりくねったトンネルとなって現在に至ります。


二度目のルート変更の結果、

崩落現場は入り江状にやや奥まっているため、現在は両側の海岸線からは現場方面を望むことはできない。また、海岸線は切り立った崖のため、現場への到達は徒歩では困難で、船でしか行けない。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

という問題も引き起こされました。ただ、逆に言えば当時テレビなどで盛んに中継されたアングルを見ることも無くなりました。これを良いこと(フラッシュバックなどを防ぐことができるかも知れない)と見るか、記憶の風化を推し進めていると見るかは判断の難しいところですね。

そして書庫違い(←

ちなみに、豊浜トンネル(三代目)の古平側抗口には、

なお、現行豊浜トンネルの古平側抗口(旧セタカムイトンネルの古平側抗口)脇には防災祈念公園として駐車場とトイレを新設。その敷地内に慰霊碑が設置され、誰でも常時訪れることができるほか、トイレ隣には事故概要とトンネル防災に関する展示コーナーも併設されている。
(Wikipedia 日本語版「豊浜トンネル」より引用)

ということでして、


セタカムイ 道路防災祈念広場」として整備されているようです。ちなみに「セタカムイ」は seta-kamuy で「犬・神」でしょうか。……いかん、書庫が違うっ(←←

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