2011年5月2日月曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

ゲルマニウム半導体検出装置によるかぼちゃビームの分析

 

「三航北国日誌」……なんですが、ちょっと内容がさすがにアレになってきたので(アレって何だ)、書庫を移動してみようと思います。

地味で地道なお仕事

「北海道原子力環境センター」にやってきました。ガラス窓には「こんなことやってますよ」というようなプレゼン資料?が貼り付けられています。
「当センターでは、環境中の放射能がどのようなレベルにあるのか、泊発電所の影響による周辺環境の異常がないかを調査するため、1年間に39種類、400検体以上の試料を分析しています」とあります。「何かある」ことを証明するのは容易ですが、「何もない」のを証明するのは大変なことです。お仕事頑張ってください!

まずは濃縮から

こちらは「環境試料の例」とあります。
あれ、海水は? という疑問を持つ人も多いような気がするのですが、どうしてなのでしょう。まぁ、海水に多量の放射性物質が含まれていたならば、海産物の方がより濃縮されて出てくるでしょうから、論理的には問題無いのでしょうけれど。推測するに、もっとも最後まで検出されないのが海水だ、という帰結なんでしょうね(違っていたらすいません)。

前処理って?

放射性物質の測定方法ですが、スイカにガイガーカウンターを近づけてジーッ、という世界では無さそうな雰囲気です。
なるほど。あまりに少なすぎて濃縮しないとわからない、というレベルなんですね。「前処理・乾燥・灰化」ですか……。前処理って?

「名港トリトン」という橋もありましたが

「ストロンチウム 90」という名前は(残念なことに)最近よく耳にしますが、「トリチウム」って何でしたっけ?
「トリチウム」ですが、3H、すなわち「三重水素」のことだそうです。……三重県じゃないですよ。「さんじゅう」です。陽子 1 つと中性子 2 つから構成されるそうなのですが……、「そういや中性子って何だっけ?」という知識レベルなもので、もっと勉強しないといけませんね。

かぼちゃビーム!

今度は「かぼちゃのガンマ線放出核種分析」と来ました。
なるほど……、こんな手間が掛かる工程を経ているのですね。

ゲルマニウムとは?

ゲルマニウム」と言えば「ゲルマニウムラジオ」とか、あるいは胡散臭い健康器具などで耳にしますね。

ゲルマニウムを使った様々な健康器具類が販売されているが、ゲルマニウムが人体への健康効果を持つ科学的根拠は確認されていない。また、これら健康器具類の購入者、使用者は、ゲルマニウムによる健康への効果を期待するべきではないとされている。
(Wikipedia 日本語版「ゲルマニウム」より引用)
なのだそうです。気をつけましょう。

ゲルマニウム半導体検出装置とは?

「ゲルマニウム半導体検出装置」とは何ぞや?という話に戻りましょう。

半導体検出器 (はんどうたいけんしゅつき, Semicondoctor detector) または固体検出器 (こたいけんしゅつき, solid state detector, SSD) とは、半導体を利用した粒子あるいは放射線検出器である。 主にシリコンまたはゲルマニウムが用いられる。 他の検出器 (シンチレーション検出器など) に比べエネルギー分解能にすぐれており、 関連分野の実験や個人の被曝量を測る線量計、ガンマ線スペクトルを解析することによる核種の同定などに用いられる。
(Wikipedia 日本語版「半導体検出器」より引用)
半導体」と聞くと「ゲジゲジ」を連想する人も多いと思いますが、そもそもの意味は電気を通したり通さなかったり……ということで、「半導体検出器」はそういった半導体のツンデレな性質を応用して放射線を検出したりする器械、ということのようですね(まとめすぎ)。

核種の同定」というのも「何だろー?」と思ったのですが、観測された放射線の種類から、どんな原子核から発せられたかを見極める、ということですね。

地道な調査に感謝

というわけで、こういった地道な調査の結果、
なのだそうです。少なくとも、これを見る限りでは、平常時の「封じ込め」はできているみたいですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事