2011年9月26日月曜日

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番外編「レインボーの歴史」

 


銀嶺の覇者

旅日記の時間(?)ですが、隠岐汽船の高速船「レインボー」と「レインボー2」について、ちょっと自分でも良くわからなくなってきたので、軽くまとめてみました。


高速船「レインボー2」の後ろ姿です。この角度だとあんまり速そうに見えませんね……(←

虹を翔る覇者

まずは、このアプローチが結果的には間違っていた公算が大なのですが、Wikipedia の「隠岐汽船」のページから。まずは「運航中の船舶」として、

高速旅客船
  • レインボー2
(平成10年7月就航) 総トン数 304.00トン 全長 33.43m  幅 13.00m   全席禁煙
(Wikipedia 日本語版「隠岐汽船」より引用)

このように記載があります。続いて、「過去に運航していた船舶」として、

超高速旅客船
  • レインボー(初代)
水中翼船(スーパーシャトル400)。三菱重工業下関造船所(山口県下関市)・高砂製作所(兵庫県高砂市)建造。
(Wikipedia 日本語版「隠岐汽船」より引用)

とあります。こちらは「高速旅客船」ではなく「高速旅客船」となっています。なお、初代レインボーについては、次のような詳細説明も記されています。

先代の高速船「マリンスター」に代わって就航した、隠岐汽船では初めてのウォータージェット推進の旅客船。
純国産の双頭浮上式ウォ-タージェット(2機)を搭載。ボーイング・川崎重工業製の水中翼船(ジェットフォイル)のガスタービン駆動に対して、静音性と燃費で有利なディーゼルターボエンジン(1軸2機エンジン)駆動である。建造当時、ディーゼルエンジン搭載の同クラスの営業旅客船では世界最高速であった。
(Wikipedia 日本語版「隠岐汽船」より引用)

ダウン・トゥ・アース

この文章をじっくりと読み解いてみると、初代「レインボー」は「双胴型の全没翼型水中翼船」であると解釈できます。そこで、Wikipedia の「水中翼船」のページを見てみると……。

また、双胴型の全没翼型水中翼船には、三菱重工が開発した「スーパーシャトル400」があり、「レインボー2」が隠岐汽船に就航している。
(Wikipedia 日本語版「水中翼船」より引用)

うむ。これでようやく繋がりました。どちらも三菱重工が開発した「スーパーシャトル 400」で間違いなさそうですね。つまり初代「レインボー」と「レインボー2」は同型船だということになります。

闇からの一撃

ちなみに、初代「レインボー」は、以下のようなアクシデントが重なって、「過去に運航していた船舶」になってしまいました。

2006年5月と6月に何らかの物体(鯨の可能性が高いとされるが不明)と衝突した際に廃船も検討されたが、2ヶ月強の修理を行い復活。あわせてリフレッシュと延命工事も行われたようだが、隠岐汽船が経営危機に見舞われたことにより2006年12月15日の高速船秋冬ダイヤ運航終了と同時に休船状態に。2007年4月、日本国外(韓国)売却。
(Wikipedia 日本語版「隠岐汽船」より引用)

初代「レインボー」が「超高速旅客船」で、「レインボー2」が「高速旅客船」と書かれていたので、てっきり初代「レインボー」が退役した後に「レインボー2」が新たに建造されたのだろう、と勝手な想像をしてしまったのですが、初代「レインボー」が退役したのが 2006 年 12 月で、「レインボー2」が建造されたのが 1998 年ですから、思いっきり勘違いだった……ということですね。

I surrender...

それと、「超高速」が「高速」にさりげなく格下げ?されているのは、昨日の記事で紹介した、「鯨類目撃多発水域」を避けるために航路を変更したり、あるいは多少のスピードダウンを行って、当初の売りだった「所要時間 60 分」からトーンダウンしてしまったことも影響しているのかもしれません。でも、同型の船舶なんだから、何もそんな言い換えをしなくてもいいじゃないかー! と思うんですけどね……(← 負け惜しみ?)

ちなみに初代「レインボー」が就航したのは 1993 年 4 月だったそうです。旅客船は意外と寿命が短くて、長くても 20 年くらいで退役する印象があります。もっとも、廃船になるわけではなく、外国に売却されるケースが殆どですが……(そうして、そういったフェリーがたまーに沈没事故を起こしたりもします)。就航 14 年で売却されたというのは、ちょっと耐用年数を考えると早い気もしますが、会社が経営危機に見舞われたとあってはやむを得ない判断だったのだと思います。

おまけのネタ

なお、「レインボー」の航海速力は約 40 ノット(時速約 74 km)とのことで、「ナッチャン Rera」(津軽海峡フェリー)の約 36 ノット(時速約 66.6 km)や、新日本海フェリーの「はまなす・あかしあ」の約 30.5 ノット(時速約 56.5 km)と比べると、いかに速いかが実感できるかと思います。

いかにも速そうに見える、ウェーブ・ピアーサー形状の「ナッチャン World」と、


見た目は普通だけども実は結構速い「すいせん」の模型をどうぞ。いや、新日本海フェリーの船舶は出航が真夜中なもので、マトモな写真が無いんです(すいません)。


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