2011年10月22日土曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

第35回「『伊勢命』と『石上』?」

 


況んや伊勢正三など(←

隠岐の島町(旧・五箇村)にある「伊勢命神社」の話題を続けます。


「伊勢命神社」と言うくらいですから、伊勢神宮と関係がある……ようでいて、実はそうではない、という話でした。況してや伊勢正三と関係があるわけなど……(←)。では、一体なんなんだろう? という話なのですが……

「伊勢命」は「石上」と関連がある?

どうも、この「伊勢命神社」は、奈良の「石上神宮」(いそのかみじんぐう)と関係があるんじゃないか、というのが S さんの説です。石上神宮、あるいは石上神社は、延喜式にも「石上坐布留御魂神社」として記されていて、また、「伊勢命神社」と同じく「名神大」だとされています。

石上神宮(いそのかみじんぐう)は奈良県天理市にある神社。式内社(名神大社)で、旧社格は官幣大社(現在は神社本庁の別表神社)。中世には二十二社の中七社のひとつとされた。
(Wikipedia 日本語版「石上神宮」より引用)

ふむふむ。いやいや、随分と格式のある神社だよなー、と思いながら良く近くを通りかかってはいたんですが……(← 行ったことは無いと見た)。

尚、『日本書紀』に記された神宮は、伊勢神宮と石上神宮だけであり、その記述によれば、日本最古設立の神宮となる。
(Wikipedia 日本語版「石上神宮」より引用)

ひょえー。これはまた……。

神宮号を記録上では伊勢神宮と同じく一番古く称しており、伊勢神宮の古名とされる「磯宮(いそのみや)」と「いそのかみ」とに何らかの関係があるのかが興味深い。
(Wikipedia 日本語版「石上神宮」より引用)

まぁ、確かに「伊勢神宮」≒「石上神宮」と考えたくなるのもわかるのですが、ちょいと違う視点から見てみようと思います。

「擬人化」ならぬ「擬神化」

さて、この「石上神宮」についてですが、誰が祀られているかといえば……

現在は、布都御魂大神を主祭神とし、布留御魂大神、布都斯魂大神、宇摩志麻治命、五十瓊敷命(いにしきのみこと)、白河天皇、市川臣を配祀する。
(Wikipedia 日本語版「石上神宮」より引用)

とまぁ、こんな感じでもう何が何やら、といった雰囲気なのですが……

布都御魂大神は神体である布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊である。
(Wikipedia 日本語版「石上神宮」より引用)

ふむふむ。「石上神宮」の祭神は、ご神体の「神剣」を擬人化、いや、「擬神化」したものだ、ということですね。

布都御魂(ふつのみたま)は、記紀神話に現れる霊剣。?霊剣布都御魂剣(ふつみたまのつるぎ)とも言う。佐士布都神(さじふつのかみ)、甕布都神(みかふつのかみ)とも言い、「ふつ」は物を断ち切る音を表す。
(Wikipedia 日本語版「布都御魂」より引用)

ふむふむふむ……。

建御雷神(たけみかずちのかみ)はこれを用い、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定した。
(Wikipedia 日本語版「布都御魂」より引用)

はっはぁ~。で、「葦原中国」って何でしたっけ? となるわけですが……

「葦原中国」とは

「葦原中国」について、ちょいとおさらいしてみましょう。

葦原中国(旧字体:葦原中國、あしはらのなかつくに)とは、日本神話において、高天原と黄泉の国の間にあるとされる世界、すなわち日本の国土のことである。豊葦原中国(旧字体:豐葦原中國、とよあしはらのなかつくに)とも呼ばれ、単に中国、もしくは中津国(中つ国)とも言う。日本書紀には、豊葦原千五百秋瑞穂國という記載がある。
神々の住む天上世界である高天原と対比して、人間の住む日本の国土を指すと考えられる。
(Wikipedia 日本語版「葦原中国」より引用)

ふむふむ。所詮は神話の世界での概念だ、と見る向きが多いようですが、一説には「葦原の中つ国」=「出雲地方」と考える人もいるのだとか。更に「出雲を中心とする一帯」とする説もあるようなのですが、それって「中国地方」のことでは……。

あるいは、「中国地方」は「畿内」と「九州」の「中の国」とも取れますけどね。


「伊勢命」=「武家の神」?

さて……。もはや内容に収拾がつかなくなってきたので(情けない!)、「伊勢命神社」に話題を戻してみましょう。

中世以降は武家によって崇敬されて来たといい、寛正3年(1462年)の重栖(おもす)清重による会串田という名の田地の寄進、元亀元年(1570年)の隠岐国守護を称する佐々木為清による太刀1口の奉納、慶長12年(1607年)の松江藩主堀尾吉晴の山林の寄進などが知られる。近世の社領地は石高2石であった。
(Wikipedia 日本語版「伊勢命神社」より引用)

といったわけで、「伊勢」=「磯部」=「漁撈の民」という類推が成り立つ割には、「武家によって崇敬されて来た」のはなんでだ? という話になるわけですが、「伊勢命」が「石上」と同様に霊剣「布都御魂」を祀っていたと考えれば、ある程度納得がいくのかも知れません。

「アマテラス系」×「スサノオ系」

また、「延喜式」の「名神大社」には「石上神宮」のほかに「出雲大社」や「宇佐神宮」「宗像大社」などが含まれる割には、「伊勢国」や「日向国」には「名神大社」が全く存在しないわけでして……。伊勢神宮(内宮)の祭神はご存じの通り「天照大御神」ですが、もしかして「名神大社」は「アマテラス系」を排除しているんじゃないかな、なんて想像も成り立ちます。

「出雲大社」「宇佐神宮」「宗像大社」あたりは「スサノオ系」なのかな? などと想像してみたりもします。「布都御魂剣」を「擬化」して祭神としている「石上神宮」も、「武力系」すなわち「スサノオ系」としちゃってもいいのかなー、とか。いやもう何がなんだか……(混乱中)。

まとめ?

とりあえず、正直良く判らないんですが(←)、この「伊勢命神社」はけっこーミステリアスな存在であるような雰囲気がぷんぷんします。見た目はどこにでもありそうな、ふつーの神社なんですが……。

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク