2012年5月4日金曜日

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泰緬鉄道乗車記 (14) 「チョンカイの切り取り」

 

懐かしい音がする

ナムトク行き 257 列車は、カンチャナブリーで前に 4~5 両ほど増結されて、今や 10 両(くらい)編成の長大な列車になりました。そんなこともあってか、再度……
車掌さんが検札にやってきました。ちなみにこの車掌さん、切符に切り欠きを入れるための「鋏」をカチカチ言わせながら車内を回ります。日本では殆ど見られなくなった、この、音のある風景は懐かしい限りです。

チョンカイの切り取り

で、車掌さんに切符を見せているうちに、車内が一瞬暗くなりました。「えっ」と思って後ろを振り返ると……
はい。泰緬鉄道二つ目の難所、「チョンカイの切り取り」を一瞬で通過してしまったのでした。ここは一枚岩をほぼ垂直に切り取った形の「切り通し」なのですが、何しろ車両の寸法ギリギリで切り取ってあるので、手を伸ばしたら壁に届いてしまいそうな、そんな所です。

「手を伸ばしたら壁に届きそう」が、単なる比喩で終わらないことは、後ほど証明されます……。

水上レストラン?

列車はクウェー河沿いのほとりにやってきました。
これは水上レストランでしょうか。クウェー河鉄橋のあたりもそうですが、このあたりも観光開発がなかなか盛んみたいです。

踏切標識

水上レストランのあたりでクウェー河とは少し距離を置いて、やや内陸部を西へ進みます。並行して走る道路があるのですが、
この踏切のマークは、日本のものと似ていますね。タイでも「今更『蒸気機関車』は無いだろう」という議論があったのか、蒸気機関車では無い絵になっているものも見かけました。

牛のいる風景

このあたりでも、たまーに牛が放牧されているのを見かけました。

たぶん Wang Yen 駅

クウェー河橋梁を渡ってから 30 分ほど経過したところで、列車はスローダウンを始めました。駅に停車するようです。
停まりました。プラットホームも何も無いところですが、客車にはステップが完備されているので、特に気にせず線路の上に降りてしまうようです。
この駅は、おそらく……
Wang Yen 駅、だと思います(帰りの列車で撮影)。

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