2013年7月20日土曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

アイヌ語地名の傾向と対策 (125) 「オペタルナイ川・早雲内川・添牛内」

 


やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである)

オペタルナイ川

苫前町を流れる「古丹別川」の支流のひとつです。なぜこの川を選んだかと言うと……えーと……あれ、何故だっけ?(汗)

さて、あまりにマイナーな川の名前なので、頼みの「北海道の地名」にも記載がありません。ということなので、自分で答を考えないといけません。うーむ……。

そうですねぇ。古い表現で pe-ta-ru というものがあるそうです。「水・汲む・路」なのだそうですが、となると o-pe-ta-ru-nay だと「川尻・水・汲む・路・川」となります。だいたい意味は通じるのですが、ru がちょっと引っかかる気もします。

o-pe-ta-us-nay であれば、「川尻・水・汲む・いつもする・川」となります。us-nay はちょっと変なので o-pe-ta-un-nay となるかもしれません。それだと、カナ表記すると「オペタウナイ」あたりになりそうなので、今日の処はこれでファイナルアンサーとしておきます……。

早雲内川(そううんないがわ)

霧立峠を越えて、幌加内町を流れる川の名前です。近くに同名の山もありますが、例によって字が違ったりします(相雲内岳)。これも意味するところは簡単に思えます。so-un-nay で「滝・ある・川」ということでしょう。

山田秀三さんの「北海道の地名」には、次のようにあります。

 ソオウンナイはソー・ウン・ナイ(so-un-nai 滝・ある・川)の意。霧立峠へ上る路の傍で,この川が滝になって落ちているからの名。今早雲内の滝という。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.86 より引用)

あはははは(乾笑)。これ以上話を膨らませようが無いですね!

(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである)

添牛内(そえうしない)

というわけで、気を取り直して。幌加内町添牛内は、早雲内川が雨竜川と合流するところの少し上流(雨竜川寄り)にある集落の名前なのですが……。

嫌な予感がした方は、とても勘の良い方です。引き続き「北海道の地名」から。

昔は意味さえ通じれば少しくらい形を変えても地名を呼んだ。西蝦夷日誌にシヤウシベツ(注:sho-us-pet 滝・ある・川)とあるのもこの川らしい。ソーウㇱナイ(so-ush-nai 滝・ある・川)とも呼ばれていて,その方から添牛内という地名になったのであろうか。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.86 より引用)

はい(汗)。まさかの使い回しネタだったのでした。「添牛内」も so-us-nay で「滝・ある・川」ということでした!

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク