2014年3月22日土曜日

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アイヌ語地名の傾向と対策 (186) 「シキシャナイ岳・パンケセップ川・オタリマップ川」

 


やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである)

シキシャナイ岳

日高町(旧・日高町)と平取町の町境の近くにある(頂上は平取町内)山の名前です。残念ながら、いつもの参考文献には解は見当たりませんでした。

仕方がないので、試案をいくつか考えてみたのですが、いずれもびみょうなものばかり。「シキシャナイ」は川の名前だったと考えられますが、どうやら現在の「イワチシ川」が嘗ての「シキシャナイ」だったようです。

「シキシヤナイ」という表記は松浦武四郎の「東蝦夷日誌」にも記載があるので、割と古くからある地名のようです。仮に chi-kisa-nay であれば「我ら・こすって火を出す・川」なのですが……ちょっと厳しいですかね。

パンケセップ川

「網走番外地」という映画に「ペンケセップ」という架空の土地が出てくるのだそうです。平取町岩知志には「パンケセップ川」という沙流川に注ぐ川があるのですが、地形図を見ると隣の川の名前は「ペンケロップ川」になっています。地形図の誤りなのか、それとも……?

sep は「広くある」という意味で、言われてみるとパンケセップ川は河口に近づくにつれ谷の傾斜が緩やかになっています。ですから panke-sep-nay で「川上の・広くある・沢」と言えるのかもしれませんが、あるいは panke-chep-nay で「川上の・魚・沢」かも知れません。

オタリマップ川

平取町振内から豊糠に向かう道道 638 号線に沿って流れる川の名前です。例によって参考になりそうなネタが見当たらないので、ちょっと考えてみましょうか。

「オタリマップ」という音からは、o-taor-oma-p という解釈が考えられます。これだと「河口・川岸の高所・そこに入る・もの」となりますね。より現実的な表現にすると「河口部で高台から注ぎ込むもの」といった感じになるのですが、地形図を見た限りではそこそこ合ってるんじゃないかなぁ、と思わせます。いかがでしょうか?

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