2014年4月26日土曜日

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春の只見線(第10回)

 


小出発只見行きの普通列車が大白川駅を出発しました。


小出を出発してから 50 分近くが経過していたので、乗客の皆さんも少しずつだれてきたようですね(笑)。

雪に埋もれる国道

大白川までは破間川沿いを走ってきましたが、大白川からは支流の末沢川沿いを走ります。国道 252 号線と併走しているのですが、その国道は……


完全に雪に埋もれていました(笑)。もはや笑うしかないですね。この区間は「冬期通行止」とのことで、ゴールデンウィーク明けまで全く使い物にならないようです。これが、只見線が廃止対象から外れている最大の理由です。

只見線の意外な優位性

次々と赤字鉄道路線が廃止されてバスに転換されていますが、転換に当たっては「並行する道路が良く整備されていて、バス転換しても沿線住民が不利益を蒙らないこと」が条件だと言われます。JR 只見線の大白川-只見間は「並行道路が良く整備されている」ものの、冬期は維持が出来ないからダメ、ということなんでしょうね。

厳密には冬期でも除雪をしっかりすれば開通できるのだと思いますが、鉄道を除雪したほうが経済的ということなのでしょうね。それと鉄道はスリップして衝突事故を起こしたり転落したりといったことが殆ど無いので、道路を開通して不特定多数の車両を走らせるよりは格段に安全だとも言えそうです。もちろん、それはそれで不便な部分も多いわけですが……。

まぁ、全国的に道路整備によって失われ続けた鉄道の優位性が、ここでは意外な形で残されている……ということなのでしょうね。いつまでこのパラダイムが続くのか、あるいは永久にこのままなのか、興味深い事例です。

田子倉駅

只見行きの列車は雪深い渓谷を進んでゆきます。


やがて列車は「六十里越トンネル」に入ります。


六十里越トンネルを抜けた直後に田子倉駅(臨)を通過しました。


田子倉駅は、2013 年 3 月 16 日のダイヤ改正で廃止されました。この時はちょうど廃止の 2 週間前だったということになりますね。ただ、廃止以前から冬期は全列車が通過する臨時駅となっていたので、この列車も田子倉駅に停車することは無かったのですが……。

田子倉駅(たごくらえき)は、福島県南会津郡只見町大字田子倉字後山にあった、東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線の駅(廃駅)である。
冬季(12 - 3月)は豪雪のため閉鎖されていた臨時駅であったが、2013年3月16日のダイヤ改正で廃止された。
(Wikipedia 日本語版「田子倉駅」より引用)

はい。その通りですね。

駅周辺
田子倉湖畔にあり、周囲数kmには商店はおろか、自動販売機すら存在しない。駅周辺には浅草岳や鬼が面山など、奥只見の山々への登山口が点在するのみで、民家はない。
(Wikipedia 日本語版「田子倉駅」より引用)

そうですねぇ。田子倉ダムのダム湖である「田子倉湖」のほとりにあるのですが、ダムの堰堤とも距離が離れているので、今となっては誰が利用するんだろ? と思わせる立地ではあります。ただ、線路はすぐに田子倉トンネルに入ってしまうので、ここしか駅を作る場所が無かった、ということなのでしょうね。

駅前を通る国道252号は、積雪のためほぼ半年間は不通となり、春先の4月や晩秋の11月などは当駅周辺へのアクセス手段が只見線の列車のみとなっていたが、只見線の列車も冬季は当駅を通過していた。また、停車する列車も1日3往復しかなかった。
(Wikipedia 日本語版「田子倉駅」より引用)

並行道路は冬期間は使い物にならない、という話を書いたところですが、立地が立地だっただけに、冬場も利用客はいなかった、ということですね。

これらの特徴から当駅は、いわゆる秘境駅の一つとされていた。
(Wikipedia 日本語版「田子倉駅」より引用)

うはは(笑)。

もっとも、秋の紅葉シーズンなどは、田子倉湖の紅葉を見ようと、主に新潟方面から多数の観光客が来訪したため、列車内はもちろん、到着時の駅周辺はかなりの混雑を見せていた。往復の列車をうまく組み合わせれば数時間の観光が可能なため、この駅を利用したツアーも企画されていた。
(Wikipedia 日本語版「田子倉駅」より引用)

ふむふむ。こんなニーズがあったんですね。もっとも、秋の紅葉シーズンであればまだ国道 252 号も通ることができるわけで、利便性を考えると車が勝ったということなのでしょうね。

田子倉駅が廃止になるとは聞いていたので、写真にその姿を収めようと思っていたのですが、線路の北側にあるか南側にあるかを事前に調べてなかったので、結果として反対側のシートに陣取ってしまいました(汗)。慌ててカメラを構えた結果がこの写真……です。

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