2015年2月22日日曜日

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函館~根室 各駅停車の旅 (32) 「落合・上落合信号場・新狩勝信号場」

 


落合駅(T37)

昨日の記事にも記しましたが、釧路行き 2429D は落合駅で 15 分もの間停車します。単なるすれ違いにしては少々長いのですが、実はこれ、単なるすれ違いではなくて、ちょっと複雑なすれ違いのようなのです。……まぁ、すれ違いであることは確かなんですけどね(汗)。

まずはこちらの地図をご覧ください。


落合と、次の新得との間なんですが、なんと 28.1 km もあります。落合と新得の間で狩勝峠を越えることもあってか、すごく長いですね。

かつては落合と新得の間に「新内」(にいない)という駅があったのですが、1966 年に新狩勝トンネルが開通して狩勝峠のルートが大幅に付け替えられた際に廃止されてしまいました(新内駅は国道 38 号線の狩勝峠に近いところを通っていた旧線にあった駅で、現在のルートからはかなり離れてしまっています)。

Google Map によると、落合から新得までの標準所要時分は「26 分」とのことですが、これが新得から落合に向かう場合は「32 分」に変わります。トンネルと新得駅の間で大きく蛇行していることからも想像がつく通り、新得から見るとこの区間は上り坂が続いているため、上りは余計に時間がかかる、ということのようです。

こういう事情があるので、落合で 15 分も停車するのか……と考えたくもなるのですが、実は上りの滝川行き(2432D)は約 1~2 分違いで落合に到着していたりします。では、何故 15 分も待たされることになるのでしょうか?

実は、新得からは根室本線だけではなくて、石勝線の線路も伸びているのです。しかも、新狩勝トンネルまでは根室本線と石勝線の共用区間ということで、要は落合に来ることの無い石勝線の列車のタイミングも計算しないといけない、という話でした。


時刻表をよーく見ると、滝川行き(2432D)の 30 分後に、札幌行きの「スーパーとかち 4 号」が走っているのですね。スーパーとかちは石勝線経由で札幌に向かうために、落合に来ることは無いのですが、新狩勝トンネルまでは同じ線路を走ることになります。

そして、もう一つ考えておかないと行けないルートがありました。


新得からトマムに向かう列車があるということは、トマムから新得に向かう列車もあるということになります。これも時刻表を見てみると……ありました。トマムを 12:03 に出発する「スーパーとかち 3 号」という列車があるのですね。2429D が 12:06 に落合を発車してしまったら、ちょうどトンネル入口のあたりでぶつかってしまうことになります。

というわけで、我らが 2429D は「スーパーとかち 3 号」と「スーパーとかち 4 号」をやり過ごすために、落合駅で 15 分ほど待っていたのでした。

いかにも北海道らしい赤い屋根の落合駅で暫し小休止となっていましたが……


ようやく新得に向けて出発です。


列車は「ルウオマンソラプチ川」沿いを遡って新狩勝トンネルに向かいます。



上落合信号場

それにしても、駅と駅の間で約 30 分もかかるのであれば、石勝線と根室本線を合わせて 1 時間に 1 本しか列車を走らせられないことになります。普通列車だけだったら特に問題無さそうでもありますが、特急も走っていますし貨物列車もあります。常識的に考えても、これは厳しいですよね……

ということで、落合と新得の間には、実は 4 つも信号場があったりします。最初が新狩勝トンネルの中にある「上落合信号場」です。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

この信号場は、もともとは根室本線のすれ違い用に作られたのですが、石勝線が建設された後は分岐点としても使われています。駅に昇格させて乗換駅にする案もあったそうですが、今から思えばやめておいて正解だったのでしょうね(笑)。

釧路行き 2429D は、新狩勝トンネルを一気に駆け抜けます。信号場を通過してからは急にスピードが上がったような感じがしますね。



新狩勝信号場

約 6 分ほどで新狩勝トンネルを通り抜けると、二つ目の信号場「新狩勝信号場」に到着です。先行の「スーパーとかち 3 号」と「スーパーとかち 4 号」は、この信号場ですれ違っていたのかもしれませんね。



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