2015年3月6日金曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

函館~根室 各駅停車の旅 (44) 「音別・波若信号場・古瀬・白糠・西庶路・庶路」

 


音別駅(K45)

尺別を出発して、海が見えたのもほんの束の間、およそ 5 分ほどで音別に到着です。音別川を渡ると……


音別駅が見えてきました。


音別駅は、かつて存在した「音別町」の中心駅でした。音別町は平成の市町村合併で釧路市と合併したのですが、釧路と音別の間にある白糠町は合併に参加せずにそのまま残った関係で、旧・音別町域は巨大な飛び地となってしまいました。

ちなみに、音別駅は 1945/7/14 に空襲を受けて、構内が大破する憂き目に合ったことがあるそうです。1944 年に陸軍が撮影した航空写真を見た限りでは、音別駅の周辺は現在よりも寂れていましたし、現在、大塚製薬工場や大塚食品の工場があるあたりも一面の野原でした。1.5 km ほど北に工場と思しき建物は見えるのですが、駅からは明らかに離れています。

となると、鉄道の輸送能力を削ぐための爆撃だった……ということでしょうか。残念なことに、10 名の方がこの空襲の犠牲となったのだそうです。



波若信号場

音別を出発してしばらくすると、またしても列車は海沿いを走ります。3 km ほどずっと海沿いを走ると「馬主来沼」(ぱしくる──)が近づいてきますが、根室本線は馬主来沼の山側を抜けるために内陸部に入ってゆきます。

馬主来沼に注ぐ「馬主来川」という川があるのですが、根室本線が馬主来川を渡る手前のあたりに、かつて「波若信号場」という信号場があったのだそうです。ちなみに「波若」で「なみわっか」と読ませたのだとか。

古瀬駅(K46)

波若信号場があったあたりを通り過ぎ、馬主来峠のトンネルを越えたところに「古瀬駅」があります。この駅も一部では「秘境駅」として有名みたいです。

地図で見た限りでは、それほど「秘境」という感じもしないのですが、Wikipedia によると……

周囲は森林に囲まれており酪農家がわずかに見えるのみ。このため秘境駅の1つとされている。駅への道も整備されていない。
(Wikipedia 日本語版「古瀬駅」より引用)

……ということなのだとか。なるほど、車道から駅までの小径が整備されていないということなんですね。

この「古瀬駅」、もともとは 1954 年に「古瀬信号場」として開設されたものなのだそうです。1987 年の国鉄分割民営化に際して駅に昇格して現在に至る……とのこと。利用者はいかにも少なそうな感じですが、交換設備があり列車のすれ違いができるために重宝されているような感じでしょうか。

むしろ列車交換のための信号所的役割であり、普通列車でも交換のない場合は通過する列車がある。
(Wikipedia 日本語版「古瀬駅」より引用)

なるほど……(汗)。言われてみれば、ここで「スーパーおおぞら 12 号」とすれ違ったような気が。

ところで、この「古瀬」という名前なんですが、何に由来するものなのでしょうね。地図を見た限りでは「古瀬」という集落は無いようですし、ちょっと見当がつかないのですが……。

白糠駅(K47)

古瀬駅を出発して 7 分ほどで、白糠駅に到着しました。


なぁんか、すっかり暗くなってしまいましたが、まだ実は 17 時前(16:48)でした。さすがは 10 月というべきか、さすがは北海道と言うべきか……。

白糠からは、かつて国鉄が引き取りを拒否したという逸話が残る、伝説のローカル線「白糠線」が出ていました。白糠駅から茶路川沿いに北上して、ラワンブキで有名な足寄町螺湾から足寄に向かう計画だったのですが、実現したのは白糠町二股にあった「北進駅」までの部分開業だけでした。そして、「北進」まで延伸開業してから僅か 11 年後の 1983 年に、あっさりと全線廃止されてしまいました。



西庶路駅(K48)

さて、外が暗くなってきたので、そろそろ写真撮影が厳しくなってきました。というわけで、ここからしばらくは写真がありません。

白糠を 16:53 に発車した 2429D は、6 分後に西庶路に到着します。ここは 1941 年に「西庶路信号場」として開設されて、1951 年に「西庶路仮乗降場」に、そして翌年に駅に昇格して現在に至るとのこと。歴史は次の庶路駅のほうが遥かに長いのですが、駅の周りの発展具合は西庶路駅のほうが庶路駅を上回っているのが面白いですね。

庶路駅(K49)

西庶路から 3~4 分ほどで、次の庶路駅です。

庶路駅は、庶路川よりもむしろ隣のコイトイ川の近くにあります。かつては交換設備のある駅だったそうですが、今ではお役御免となったのか、レールも撤去されて、列車のすれ違いはできなくなりました。後発の「西庶路駅」のほうが何かと発展しているような感じですね。

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク