2016年9月11日日曜日

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アイヌ語地名の傾向と対策 (373) 「アッリオシヒナイ沢・ピラチシュウスナイ沢・ニセイパオマナイ沢」

 


やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

アッリオシヒナイ沢

ari-ochi-pin-nay
(罠を)仕掛ける・いつもする・細く深い・沢


ペンケユックルペシュペ沢の東隣を流れている額平川の支流の名前です。大変残念なことに、手元の資料には参考情報を見つけられませんでした。

音からは ari-ochi-pin-nay あたりかな、と想像してみました。ari は知里さんの「──小辞典」によると are の沙流方言とのことで、「据える」や「置く」と言った意味があるとのこと。ku-are-us-i であれば「弓を・しかける・いつもする・ところ」と言った風に捉えることができそうです。

ということで、ari-ochi-pin-nay であれば、「(罠を)仕掛ける・いつもする・細く深い・沢」と考えられるのかなぁ、と思います。

ピラチシュウスナイ沢

pira-chis-us-nay
崖・立岩・多くある・沢


アッリオシヒナイ沢から見て、更に上流側で額平川に注いでいる支流の名前です。これも素直に考えると pira-chis-us-nay で「崖・立岩・多くある・沢」となりそうでしょうか。

この表現からは、常に落石というか、岩の崩落がありそうな危険な場所のように思えてきますが、実際はどんな感じなのでしょうね。

ニセイパオマナイ沢

nisey-pa-oma-nay
崖・かみて・そこにある・沢


額平川沿いの林道(幌尻岳の登山道としても使用されますね)は、ピラチシュウスナイ沢との合流点から 1 km ほど奥に進んだところにある「奥幌尻橋」から先は幅員の狭い道路として描かれています。更に 1.8 km ほど奥に進んだところには「幌振橋」という橋があるのですが、どことなく「ポロフーレベツ」っぽいですよね。

さて、幌振橋から数十メートル上流のところで額平川に注ぐ支流が「ニセイパオマナイ沢」です。地理院地図で額平川をずーっと遡ってきましたが、アイヌ語由来っぽい川名としてはこれが最後ですね。

いつになく前段を頑張って書いていますが、こうでもしないとネタがすぐに終わってしまうから……というのは内密の方向で。「ニセイパオマナイ」という音からは、nisey-pa-oma-nay で「崖・かみて・そこにある・沢」と考えられるかと思います。

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