2016年10月19日水曜日

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秋の道南・奥尻の旅 (74) 「人工地盤『望海橋』」

 


奥尻空港を後にして、再び青苗に戻ってきました。前方の青看板は T 字路であることを示していますが……


実際には十字路でした。ちなみにこの十字路、どの方向に進んでも「道道 39 号」だという噂があります(未確認ですが)。



「望海橋」

直進すると、ほどなく道幅が狭くなり、センターラインが無くなるのですが、それよりも何よりも……これは何ですかね?


駅前のような、あるいは公園のような場所ですが、実はこれ、橋なんですよね。


この「橋」の名前は「望海橋」と言うのだそうです。「海に思いや願いをつないでくれる橋」というサブタイトルがつけられているのですが、この橋の本質は「望海橋」の右側に小さく書かれている「人工地盤」の 4 文字です。



人工地盤「望海橋」

下のイラストを見ると良くわかるのですが、実はこの「橋」は、本来の地盤の 7 m ほど上に位置するように作られています。つまり、高さ 7 m までの津波であれば、この橋の上に避難すれば良い……という発想ですね。


本来は、地盤を嵩上げすれば良いのですが、そうすると漁港としての機能性が損なわれてしまうわけで、「じゃあいざという時の避難場所を作ろう!」という発想になったのでしょうね。

「海はときに不幸をもたらす。しかし、生活を支えてくれるのも海である。この施設が、海と人との幸せのかけ橋となることを望んで」……そこにある「海」への思いが、飾り気のない文章で綴られていますね。

ということなので、本来の地盤上に再建されたお店は、「望海橋」から見るとこんなに下の方に見えてしまうことになります。


それにしても、なかなか思い切ったことを考えたものですよね。巨大な防波堤をつくるとか、集落全体を嵩上げするとかはちょくちょく耳にしますが、「人工地盤」という名の橋を建設したのは割と珍しいのではないかと……。「海外の有力紙の取材を受けたよ!」というのも、この橋の話題だったのかもしれませんね。



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