2018年2月16日金曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

三江線各駅停車 (28) 「口羽」

 

江平から、次の「口羽」までは 3.5 km ほどの距離です。三江線はここまでずっと江の川沿いを走ってきましたが、口羽の手前でトンネルに入って、支流の出羽川流域に移ります。口馬町の集落は出羽川が江の川に合流するところから、ちょっと出羽川側を遡ったところにあります。
出羽川を渡ると、水田地帯が広がります。しばらく見ることのなかった風景ですね。
県道 7 号線の跨線橋のすぐ先が、次の口羽駅です。

口羽駅(くちば──)

口羽駅の開業は、三江南線が三次から口羽まで開通した 1963 年(昭和 38 年)です(まぁ当然かもしれませんが)。1963 年から 1975 年(昭和 50 年)までは、ここが三江南線の終着駅でした。そんな歴史的経緯もあり、随分と立派な駅舎が建てられています。
今回は、ちゃんと駅名標を撮影することができました。ここしばらくマトモに撮影できてなかったですからね……(恥)。
後ろの倉庫のような建物には、「地域ぐるみで応援しよう三江線!!」という垂れ幕が掲げられていました。なかなか熱いですね……!
口羽は一面二線で交換設備のある駅です。ホームには、きちんと「江津方面」「三次方面」の文字が並んでいます。一日一往復だけ三次から口羽までの区間運転の列車があるみたいですね。
国鉄時代からそのまま使われていると思しき「名所案内」がありました。「ゲンジボタルの発生地」という表現は面白いですね。「生息地」でも「群生地」でもなく「発生地」というところがなんとも……。

例のアレ「神降し」

「例のアレ」こと、口羽駅の「三江線神楽愛称駅名」は「神降し」(かみおろし)なのだそうです。「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名 演目解説」によると、「『口羽』はこの地域が出羽川の下流域に位置していたことから“出羽川(いずわがわ)流域の入口”の意。」とあります。なんかどこかの「駅名の起源」みたいな内容になっちゃってますが……。

そして「神降し」という演目は「神楽奉納の始めに舞われる儀式舞」なのだそうです。「神楽奉納の入口」だから口羽駅の愛称にしてみました、と言った感じでしょうか。
12 年ほど三江南線の終着駅だった口羽の構内には、保線車両(除雪車両かも)も配置されているようです。ここまで見てきた駅の中では、三次を別格にすれば間違いなく一番大きな駅ですね。そして、ここから先はなんと 1975 年に開業した区間に入ります。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事