2008年7月25日金曜日

Bojan のホテル探訪~「ハイアット・リージェンシー・福岡」編

題名の通りでして、ふぐ食って、アジ食って、イカ食った後、ハイアット・リージェンシー・福岡に泊まってきました。公式ウェブサイトを見る限り、中黒(・)は外せないようです。:)

福岡のハイアットは、博多駅筑紫口から歩いて 7 分ほどの場所にあります。あ、正確には「ハイアット・リージェンシーは」ですね(グランド・ハイアットがキャナルシティにありますので)。中洲に隣接したグランド・ハイアットとは違って、福岡合同庁舎とか NTT とかがある程度なので、遊びたい人には今ひとつかもしれませんね……。

ライティングの妙

では、部屋の様子をご覧に入れます。
今回は、ふつーにシングルですが、ベッドの幅は十分あるのでいい感じです。
もちろん、デスクとソファーも用意されています。夕刊のサービスがあるのも何となく嬉しいものです。お金を出してまで手に入れようとは思わないけれど、サービスしてもらえたなら、つい見ますよね。
ミニバーは、ガラス戸棚の中でした。
戸棚の中身はこちら。戸棚ひとつなんですけど、ライティングの妙もあってか、なんだかいい感じに思えます。

バスルームは広々としたのがいいです

シングルの割にはバスルームが広いのが特徴的です。これだとちょっとわかりづらいですが……(写真がヘタですね)。
水栓は、ちょっといいホテルで良く見かけるタイプです。混合タイプじゃないので、湯加減を調整するのが面倒なんですよね……。それにしてもこのブレ具合、ホントすいませんです……。

まとめ

そうそう。翌朝はバイキングだったのですが、接客も料理もとても良かったです。場所自体の雰囲気も申し分無かったです。

星の数は……。うーん、悩むところですね。メリディアンが星三つだったので……。グランド・ハイアットへの期待も込めて「★★☆」(二つ星+α)ということで……。いや、限りなく三つ星に近いんですけどね。ビジネスホテルとして見た場合は完璧でしたから。

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2008年7月24日木曜日

罪悪感を憶える出張の例

懐かしのドイツデザイン

久々に九州に来ています。今回は、京都から博多まで「のぞみ」に乗って行ったのですが、なんと、やってきたのは 500 系でした。

「500 系ってなーに?」って方のために……。博多駅で写真に撮っておきました。
日本で初めて、時速 300 km での営業運転を行った栄えある形式なんですが、いろいろとアレ(← 手抜き)だったせいで継子扱いされ、結局 N 700 系に取って代わられることになった……と聞いたのですが、まだ一部残っていたみたいです。

500 系は、「のぞみ」の運用を退いて、編成を短くして「こだま」に回される、と聞きました。

なんとも諸行無常な話ですね。これだからドイツ人がデザインすると短命に終わるんだな……(← 論理が破綻した文章の例

昼間っから……

博多駅のあたりは、前からずーっとあちこちで工事してますが、新幹線下も例外じゃないようで……。2 階にあった喫茶店が、いつの間にか行けなくなってます。それはさておき、新幹線下の地下 1 階に、ふぐを食べさせるお店があってですね……(あ、もちろん無理矢理食べさせるわけじゃないですよ)。久々に行ってきました(しかも昼間っから)。

いやぁ、やっぱふぐは旨いですね!(←

夜は夜で……

夜は夜で、同僚に無理を言って夕食に付き合わせました(←

合同庁舎の向い側の「魚一番」という店に行って、鯵(アジ)やらイカやらを食ってきました。すると、携帯に着信があって……。都内某所で作業をしている、別の同僚からの電話だったのですが、なんか設定がうまくいかないとか……。少しアルコールの入った頭でアドバイス(と言えたレベルでは無い)したりしているうちに、最終的には「お客さんの設定ミスでした」となったのですけどね。

九州の海の幸をたらふく食って、ホテルに向かったのでした。近年まれに見る、罪悪感を憶えずにはいられない出張でした(笑)。ま、たまにはいいですよね? ね?(← 誰に聞いている

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2008年7月13日日曜日

現代における有職読みの実態

ちゅーちゅーマウスというものもありました

麻生太郎さんのひいおじいちゃんに当たる牧野伸顕(まきの のぶあき)さんのことを、「まきの しんけん」と呼ぶことがあって、これを「有職読み」と言うのだそうです。ま、詳しくは昨日の記事を見てくれハニー(誰ですか)。

てなわけで、有職読みの例を、少し Wikipedia さんの記事からパクってみます。ふむふむ、小野道風(おのの とうふう/本名は「みちかぜ」)、藤原定家(ふじわらの ていか/本名は「さだいえ」、伊能忠敬(いのう ちゅうけい/本名は「ただたか」)、徳川慶喜(とくがわ けいき/本名は「よしのぶ」)あたりがメジャーでしょうか。

後の二人は、本名のほうが有名ですけどね。ただ「ちゅうけい」「けいき」も耳にすることは確かです。

有職読みの功罪

あと、意外というか何と言うか……。「式子内親王」(しょくしないしんのう)も有職読みなんだとか。しかも、内親王(皇女)だからか、諱(いみな)の正式な読み方が不明だそうで……(「のりこ」説が有力なようですが)。ここまで来ると「諱って何?」といった感じになっちゃいますね。

ATOK で変換していて気づいたのですが、「諱(いみな)」は「忌み名」から来るのかも知れないですね。諱には「本名」と「諡号」の両方の忌みが、じゃなくて意味があるようですが、どっちにしても意味は通ります。うん、良くできてるなぁ(何が

あ、「諡号」ってのは、「ケータイ天皇」とか、ああいったヤツです。

現代における有職読みの実態

現代における有職読みを考えてみましょう。

まっさきに思い浮かんだのが「前田耕陽」でした(笑)。あと「波田陽区」とか「南こうせつ」とか。「三谷幸喜」なんかもそうですが、ここに挙げた例は、本名自体が「有職読み」っぽいので、ちょっと違いますね。「田中角栄」とか「石井紘基」なんかもそうですし。

もっとも、厳密な意味での「有職読み」の例も見つけましたですよ……! 政治家だと「大野伴睦」(おおの ばんぼく/本名「ともちか」)とか、作曲家の「猪俣公章」(いのまた こうしょう/本名「きみあき」)とか。

今や本職が何なのかわからないですが(笑)、「辻仁成」(つじ じんせい/本名「ひとなり」)という例もありますね。作家の「町田康」(まちだ こう/本名「やすし」)という例も。

あ、大物を忘れてました。「井上陽水」(いのうえ ようすい/本名「あきみ」)ってのもありますね。

現代における避諱の実態

ちなみに、やしき たかじん(家鋪 隆仁)は、有職読みではなく湯桶読みです。ただ、「たかじん」の「仁」の字が、昭和天皇(裕仁)の「ヒト」の字と同じだと言うことで、避諱の結果「ひと」ではなく「じん」になったとか。

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2008年7月12日土曜日

「忌諱」「忌避」「避忌」「避諱」

麻生さんのひいおじいちゃんです

ちょいと思うところ(どんなところ?)があって、牧野伸顕について調べていたところですね……。

牧野 伸顕(まきの のぶあき、文久元年 10 月 22 日 (1861 年 11 月 24 日) - 昭和 24 年(1949 年) 1 月 25 日)は明治から戦中にかけての政治家。位階勲等爵位は従一位勲一等伯爵。名はシンケンと通称されることもある(有職読み)。
(Wikipedia 日本語版「牧野伸顕」より引用)
有職読み」という言葉は初めて聞きました。「無職呼ばわり」だったらわかるんですけどね(全国約 64 万人のニートの皆さんに失礼です)。

有職読みは音読みです

ちなみに、「有職読み」の「有職」は「ゆうそく」と読むそうです。「有識者」という言葉がありますが、その「有識(ゆうしき)」と根っこは同じなんだとか。

有職読み(ゆうそくよみ)は、有職の道や歌道などの世界で、敬うべき古人の実名(諱)を音読みにして敬意をあらわすこと。東アジア共通の風習として、人の実名を直接口にすることを忌む風習(忌諱)が見られるが、これがいっそう鄭重な慣習となって、特に敬意を表すべき古人に対して、その名を本来の読みかたである訓読みからはなれて、音読みでとなえることが行われた。
(Wikipedia 日本語版「有職読み」より引用)
忌諱(きい)の風習は……面白いというか便利と言うか。その時代を生きた人にはたまったものじゃないんでしょうけどね。

「忌諱」「忌避」「避忌」「避諱」

あ、「忌諱」というのは、エラい人の「名前」を呼ぶ・書くのを「失礼に当たるから」ということで避ける風習です。

避諱(ひき)とは、目上の者の諱を用いることを忌避する、中国など東アジアの漢字文化圏にみられる慣習である。
(Wikipedia 日本語版「避諱」より引用)
ちょいと略して、続き。

中国では古来より、親や主君などの目上に当たる者の諱(本名)を呼ぶことは極めて無礼なことと考えられており、特に皇帝およびその祖先の諱については、時代によって厳しさは異なるが、あらゆる臣下がその諱あるいはそれに似た音の言葉を書いたり話したりすることを慎重に避けた。
(Wikipedia 日本語版「避諱」より引用)
ということです。

避諱をローカライズしてみる

日本風に直してみると、今上の諱は「明仁」ですから、例えば「明治大学」を「治大学」に直すとか、そういった感じになりますね。

エセ倍角で「日月治大学」とかになったら笑える。「日月シ台大学」とかね。

避諱の文献考古学における効用

避諱による「改字」の便利なところは、これによって書物の年代をある程度特定することができる、ということです。避諱の風習は、故人に対して行われることは基本的に無いので、改字の存在=避諱すべき貴人が存命である、となり、結果的に書物が著された(書写された)時代を特定できる、となります。

む。有職読みについてはまた明日……!

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