2012年4月30日月曜日

泰緬鉄道乗車記 (10) 「カンチャナブリー到着」

カンチャナブリー到着

トンブリーを 7:50 に出発したナムトク行き 257 列車は、10:35 にカンチャナブリーに到着しました。
ここの駅舎も、赤い屋根と黄色い壁です。
"Welcome To Kanchanaburi" の文字が光りますね。
それもその筈で、カンチャナブリーの次の駅は、名にし負う「クウェー河橋梁駅」です。欧米からの観光客も多いようですね。

車掌さんおつかれさまです

車掌さんが降りてきました。休憩でしょうか?
駅舎の前には鉢植えの花が。色鮮やかでいいですねー。

カンチャナブリーで降りる人は

カンチャナブリーは、バンコクから高速バスが出ているほどの街なので、てっきり多くの人が降りるだろう……と思ったのですが、
意外と降りてくるお客さんは多くないようで。

ダンカン似

車内では、氷水で満たされた袋に缶ジュースを入れて売り歩いているおじさん(ダンカン似)がいるのですが、
このお店の横で氷(あるいは水)を補給していました。さすがに 2.5 時間も経つと氷も溶けてしまいますからねぇ。

増結完了。出発!

さてさて。カンチャナブリーでは客車の増結作業があったので、10 分ほど停車していたのですが、
ようやく増結作業も完了したようなので、出発です!

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2012年4月29日日曜日

泰緬鉄道乗車記 (9) 「カンチャナブリーへは高速バスが便利」

マークシート式の功罪

ノンプラドックからカンチャナブリーに向けて、ナムトク行き 257 列車はひた走ります。ふと、車窓になにやら看板が見えてきました。
拡大してみますね。
うーん、これは何かの選挙のポスターでしょうか。記名式ではなくてマークシート式なのであれば、読み書きができない人でも投票ができますね。もっとも、読み書きができない人は買収されたりするリスクも高そうなので、それはそれで大変だなーと思ったりもしますが……。

止まれ!

「止まれ」の標識はアメリカ風です。
日本の「止まれ」は逆三角形型ですが、どうしてあの形に落ち着いたのでしょうね。

タイも結構な車社会

踏切を通過するときは、結構な確率で長蛇の列ができています。
タイも結構な車社会ですからねぇ……。カンチャナブリーに向かう鉄道の横にもハイウェイがあります。
聞くところによれば、ベトナム戦争の頃、アメリカの肝煎りでハイウェイ網が整備されたのだとか。バンコクからカンチャナブリーまでは高速バスが頻繁に走っているらしく、結構新しそうな(エアコンも完備してそうな)バスが列車を追い抜いていくので、カンチャナブリーに行くには鉄道よりもバスの方がきっと快適なのだと思います。

この~木何の木?

ハイウェイ沿いの、この赤い樹は何という木でしょう?
遠くに山が見えてきました。泰緬鉄道も、カンチャナブリーまでは平野部を行きますが、カンチャナブリーからビルマ(現ミャンマー)のタンビザヤまでは、山の中の密林を切り開いて建設されたと言います。あの山のずーっと向こうがビルマなのでしょうか。

Come to where the flavor is...

なんとなく「荒野の七人」のテーマが聞こえてきそうな風景ですね。

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2012年4月28日土曜日

泰緬鉄道乗車記 (8) 「目を楽しませる原色の風景」

世界に羽ばたけ日本の農機!

刈り取りの終わった田んぼ?で農機を見かけました。
よーく見てみると……
「くぼったー♪」の文字が。頑張れ日本企業!

鴨川の法則

あぜ道に屯する鳥の姿も。
鴨川ばりに(ほぼ)等間隔で並んでいますね。

都会っぽい

バンポンのあたりは、ちょっと開けた都会っぽい雰囲気が感じられます。

原色の風景

ノンプラドックの次の駅、Sakosinarai 駅にやってきました。
駅舎はこんな感じなのですが、他の駅も割と似た感じの駅舎が多かったですね。
まるでスペイン国旗のような色合いですが、まわりの風景も色合いが濃いだけに、良く似合ってますね。

目を楽しませる

こちらは隣の駅(駅名不詳)で撮影したものですが、手入れが行き届いていていい感じです。
「旅人の目を楽しませる」というのは、まさにこういうことを言うんだなぁ……と。

ワイルドに放牧中

ノンプラドックからカンチャナブリーに向かうにつれ、窓の外も段々と農村っぽくなってくるのですが、
おやおやこれはこれは。直後にこんな光景も。
割とワイルドに放牧しているようですね。隠岐・西ノ島の「牧畑」ほどでは無いかもしれませんが。

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2012年4月27日金曜日

泰緬鉄道乗車記 (7) 「バンポン経由シンガポール行き」

ごーうぇーっ♪

バンコクのトンブリー駅から終点のナムトク駅までの間で、おそらく一番賑やかな駅だったと思われる「ナコーンパトム駅」を数分遅れで出発して、257 列車は西へ西へと向かいます。

客車あれこれ

途中、Phrong Maduea 駅で対向列車とすれ違います。
タイの鉄道も日本と同じく「左側通行」なので、駅ですれ違う時も左側通行になるのが普通……と思っていたのですが、なぜか左右逆にすれ違うケースが頻出しています。どうしてなのか、ちょっと不思議ですね。

ローカル列車の車両には、おそらく生産された年次による違いだと思うのですが、上のように窓枠が丸いものと、
日本の「旧客」のように、窓枠が完全なスクエア状になっているものがあります。多分スクエア状のもののほうが古いのだと思いますが……。

ため池?

途中に巨大な池を見かけました。
これも確証は無いのですが、人工的に掘られた池のような気がします。農業用水を安定して確保するための「ため池」かも知れません。

泰緬鉄道の起点はどこ?

ほどなくノンプラドック駅に到着です。いわゆる「泰緬鉄道」の起点を「バンコク・ノーイ駅」(現トンブリー駅)に置く考え方と、ここノンプラドック駅を起点だったとする考え方がありますが、実際に日本軍主導で建設されたのはノンプラドックからなので、見方によってはここからが「本当の泰緬鉄道」と言えるのかもしれません。

【マニアの方向けの補足】さらに厄介な話なのですが、ノンプラドックから南(マレーシア方面)に向かう線路(南線)とカンチャナブリーに向かう線路(いわゆる「泰緬鉄道」)の分岐は、南線のバンポン駅のすぐ近くにあります。靖国神社で見かけた「泰緬鉄道要図」にも、カンチャナブリー方面にはバンポンから線路が延びていて、支線としてノンプラドックからも線路が延びている、という書き方になっていました。そういった意味では、「バンポンが起点だった」という表現でも間違いでは無さそうです。ちなみに、バンポンからカンチャナブリー方面に繋がっていた線路は、現在は見る影もありません。

貨物列車もあります

ちょっと文章が長くなってしまいましたが、ノンプラドック駅で見かけたものは……
貨物用の車両でした。ここまではディーゼルカーや客車しか見なかったのですが、貨物輸送も行っているようですね。船舶規格のコンテナをそのまま貨車で運んでいるように見えます。このほうがいろんな意味で効果的だと思うんですけどねぇ。

そして、日本では絶滅してしまった懐かしいものも。
貨物列車の最後尾にはつきものだった「車掌車」です。日本では国鉄改革のあおりを受けて廃止されてしまいましたが、タイでは健在のようです。

バンポン経由シンガポール行き

車窓を眺めていて、分岐していく線路が見えたのであわてて写真に収めたのですが……
どうやらこれがバンポン方面に伸びる線路で、最終的にはシンガポールのジョホールバルまで(で合っているかな?)行くようです。見た目はどこかのローカル線かと思ったのですが……。

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2012年4月26日木曜日

泰緬鉄道乗車記 (6) 「黄色い旗の意味は?」

春ですが、年中暖かいので

車窓には、のどかな田園風景が広がってきました。
これは田んぼでしょうかね。そろそろ刈り取りの時期も近そうです。

気になる木

思わず「この~木なんの木」と歌い出したくなるような木も。

黄色い旗の意味は?

Ton Sam Ronc 駅の駅名標です。これは標準的な形のもののようですね。
右側にタイ国旗が、そして左側になにやら黄色い旗が掲げられています。これは一体何を意味するのでしょうか?

ナコーンパトムに到着

バンコクのトンブリー駅を出発して約 1 時間と 10 分ほどで、「ナコーンパトム駅」に到着です。国王の肖像画(ですよね?)がお出迎えです。
ここにも、先ほどとおなじくタイ国旗と黄色い旗のコンビネーションが見られます。黄色い旗は追い越し禁止……ではなく、「月曜日」を象徴する色なのだとか。そして、なぜ「月曜日」を特別視するのかと言えば、国王が生まれたのが月曜日だから、なのだとか。なるほどー。
何やら書いてありますが、さっぱりわかりません(汗)。ちなみに、ナコーンパトム駅はナコーンパトム県ムアンナコーンパトム郡の中心地のようで、確かに大勢の人がここで降り、また、もっと大勢の人がここから乗ってきました。ここまでは、6 人がけのボックスシートを占有していたのですが、何やら三世代の大家族が乗車してきて……。最初は対面に座ろうとしたのですが、反対側の 4 人がけのボックスシートを 3 区画確保できたらしく、そっちに移動していきました。

渋い制服

タイ国鉄は、このあたりも殆ど単線のようで、ホームの駅員さんが赤い手旗と緑の手旗で出発の可否を運転手に伝えているようでした。
この、駅員さんの制服が渋い色合いで、なかなか格好良くてですね……。

サナームチャン宮殿駅

ナコーンパトムの次の駅は「サナームチャン宮殿駅」なのですが、
この駅は、もしかしたら駅員さんがいないのか、国旗掲揚は無かったようです。

彩りあざやか

タイの車窓は彩りが豊かで、見ていて飽きないですね。

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2012年4月25日水曜日

泰緬鉄道乗車記 (5) 「タイ式のアレ」

タイ式あれこれ

バンコクから西のほうに向かう鉄道路線のターミナルは、今回の乗車駅である「トンブリー駅」と、より立派なターミナルである(と思われる)「フアラムポーン駅」の二ヶ所があるのですが、この双方のターミナルから出てきた線路は、「タリンチャン駅」で合流することとなります。

で、我らが 257 列車はタリンチャンの手前で小休止してしまいました。どうやら信号待ちのようです。仕方が無いので……
トイレに行ってきました(汗)。中にはご覧の通り、タイ式の便器が。停車したままだと使用するのに少々気が引けたのですが(ほら、その、アレが未処理のまま……という仕組みの可能性が高いわけで)、幸い、257 列車はタリンチャンに向けて動き出してくれたのでした。

タリンチャン・ジャンクション

タリンチャン駅はご覧の通り、とても近代的なターミナルです。
もっとも、このきれいなターミナルには裏話もあるのですが、それはまた帰りの時にでも……。

建売住宅

中心部はごみごみとしているバンコクですが、少し郊外に出るとご覧の通り。
建売住宅が建ち並びます。日本円にするとおいくらくらいなのか、ちょっと気になりますね……。

ディーゼルカー

現在乗車中の 257 列車は、機関車が客車を引っ張る形の列車ですが、ほかにもディーゼルカーも走っているようです。
ぱっと見は日本的なデザインですが、横から見てみると……
ちょっと日本で見かけるディーゼルカーとは雰囲気が違いますね。

混沌

バンコク近郊は、どことなーくカオスな雰囲気があります。たとえばこんな風に。
駅の近くには、薄暗い雰囲気を醸した昔ながらの家が建ち並び、少し外れたところには明るく新しそうな準高層建築が立ち並びます。急速に都市化が進んでいるのか、それとも格差が拡大しつつあるのか、どうなのでしょう。

イマココ↓

またしても、日本風の駅名標を見つけました。
右と左に矢印が出ているのは日本のものと同じなのですが、面白いのが、下向きの矢印もついていることですね。「イマココ↓」という意味なのですが、確かに理に適っています。

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2012年4月24日火曜日

泰緬鉄道乗車記 (4) 「出発!」

乗車!

さ、いい加減に車両に乗車して座席を確保しておかないと。というわけで……。
デッキから乗車です。日本の「旧型客車」と同じような感じですが、もしかしたらそもそも扉が無いのかもしれません。

空調(扇風機)完備

車内はご覧の通り。
いやー、懐かしい雰囲気ですね! 車内はもちろん……
空調(扇風機)完備です! 椅子ももちろん
向かい合わせ式のボックスシートです。まぁ、一応クッションは入っているのですが、トンブリーからナムトクまで 4 時間 40 分、往復で約 9 時間、ずーっと座り続けるのはなかなか大変かもしれません。

出発!

朝の 7 時 50 分、列車は定刻通りトンブリー駅を出発しました。トンブリー駅(旧称「バンコク・ノーイ駅」)のあたりはバンコクのなかでも下町の雰囲気が残っているところのようで、車窓にこんな風景が広がっていたかと思えば、
次の瞬間には、線路脇ギリギリにトタン小屋が立ち並んでいたりします。

真っ赤なパラボラアンテナ

車窓を眺めていて、「おや、これは何だろう?」と思ったのがこちら。
いや、赤いパラボラアンテナなんですが、やたらといろんなところで見かけるのです。日本だと、パラボラアンテナはマンションや郊外の一戸建てで見かけるケースが多いのですが、バンコクでは
トタン屋根の上にもふつーにアンテナが載っていたりします。正確なところは不明ですが、比較的安く手に入れることができる仕組みがあるのでしょうね。

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