2012年6月30日土曜日

道東の旅 2011/春 (69) 「残るは SL ばかりなり」

蒸気機関車!

根室標津駅の跡は、きれいに整備された芝生の広場になっていて、ここにかつて駅があったことを偲ばせるものは(さっと見た限りでは)何も残っていませんでした。その代わりと言ってはなんですが、数百メートルほど南の、学校や図書館などがまとまってあるところに……
「C11 型蒸気機関車」が保存されていました。

機関車の先頭部分の部品、確か「スノープロウ」って言うんだったですかね。これは線路上に積もった雪を横にかき分けるためのものです。20 cm 程度の積雪であれば、これで何とかなったのかもしれませんね。

除雪の効率を考えると、左右均等にかきわけるのが良いのですが、複線区間で右に雪をかき出してしまうと、対向の線路上に雪を撒いてしまうことになるので、あえて左側だけにかき出すようになっているみたいです。

違うアングルから

違うアングルからもう一枚。
基本的に雨ざらしのようなので、どうしても汚れが目立ってしまいますね。ただ、そのあたりを除けば、とても良く整備されているように見受けられます。

はいらないで!!

運転席を見てみましょうか。
うーん(笑)。まぁ、ここは小中学校の近くでもありますし、これくらいの警告はあってもいいんでしょうねー。スポーク式の動輪の形が良くわかります。

後ろからも一枚

後ろからも一枚。
えーと、機関車の後ろには石炭を積んでいたんだったですかね(水はボイラーの両脇のタンクだったかと)。この手の小型機関車は、向きを変えずにそのまま後ろ向きでも走行できるように、タンクに切れ目を入れて最低限の視界を確保したり、ヘッドライトをつけたりしていたようですね。

後ろからもう一枚(違)

というわけで、後ろからもう一枚(違)。
……根室に向かいましょう。

というわけで根室へ

標津町の「文教地区」っぽいところを通って、
海沿いの国道 244 号線に再合流です。
どこかで見たような所をふたたび走ります。
ちなみに、ちょうど 2 時間ほど前には
こんな写真を撮影していました。

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2012年6月29日金曜日

道東の旅 2011/春 (68) 「根室標津駅の跡を探して」

略して「ニコ亭」

標津から根北峠を越えて斜里に向かう国道 244 号線から離れて、国道 335 号線を羅臼に向かいます。
何やら変わった形の建物が見えてきました。あれは一体何でしょう?
「標津ニコライ亭」とあります。ロシア料理の店……だったりするのでしょうか。どうも見たところ、すでに店をたたんでしまっているようにも見えてしまいますが……。とりあえず、羅臼に向かいましょう。
あと 43 km ほどで羅臼です。片道 1 時間はかからない計算ですね。

振り返ればヤツがある

というわけで、国道 335 号線を羅臼に向かって走っていたのですが……
あれ?
これはどう見てもさっきの「ニコライ亭」跡? です。そう、実はあっさりと羅臼に行く計画を変更して、U ターンしてしまいました。ですから、
さっきと反対の方向に根室海峡の海が見えます。

ちょっとアレだったので

羅臼行きを諦めた理由ですが、既に一度行ったことがあるから、というのが最大の理由です。それと、43 km も同じ道を往復するのもちょっとアレだなー……ということもありまして。代わりに標津の町中を見て回ることにしようかと。
国道沿いに、いい感じに朽ちつつある廃屋を見かけました。

根室標津駅の跡を探して

標津町には、確か「根室標津」という国鉄の駅がありました。その跡が残ってないかなー、と思い立って、国道を外れて町中をうろうろしていたところ、
なんだか良くわからないものを見かけました。阿寒バスのバスターミナル?もあるようですね。一直線に伸びる空き地があって、左右に防風林があって。これは……! と思ったのですが、結果的には正解だったみたいです。ここがかつての「根室標津駅」の跡だったみたいです。

同じ場所から、南を向いて撮った写真がこちら。
いやー、見事なまでに何もない、ただの空き地になっていますね。もっとも、きちんと芝生?が手入れされているのには頭が下がります。

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2012年6月28日木曜日

道東の旅 2011/春 (67) 「終わりはいつも突然に」

終わりはいつも突然に

道道 950 号・野付風蓮公園線を「起点」からドライブして、まずは標津町に入りました。ここで国道 244 号と合流です。
ん? またしても「道道 950 号」の割と大きめの標識が……
なんと、ここが終点でした。時間にしておよそ 15 分ほど。一瞬のできごとでした(笑)。

コテコテのアイヌ語地名ふたたび

道道 950 号を無事(?)走破したので、国道 244 号に戻りましょう。
コテコテのアイヌ語地名ふたたび、です。chasi-kot で「砦・跡」ですね。

この橋は……

どこかで見たことのあるような橋を渡ります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、根室方面ではなく、標津・羅臼方面に向けて走行しています。……あまりに時間が余りそうだったので。

ポー川流域

ここは道東ですが、急にイタリアっぽくなってきました(違)。
今頃になって羅臼に向かおうとしている理由は……これ、ですね。
このおかげで、羅臼に立ち寄りそびれたわけです。

地名は雄弁に物語る

コテコテのアイヌ語地名・その 2 ?の登場です。
ichan-i で「(サケ・マスの)産卵場」といった意味……ですね。このあたりでは、実際にサケ・マスを増やす取り組み(人工孵化ですかね?)を行っているようで、まさに「イチャニ」と言うに相応しい所です。

というわけで……
羅臼に向かいます。道東をとめどなく迷走中です(笑)。

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2012年6月27日水曜日

道東の旅 2011/春 (66) 「道道 950 号線・起点」

素直に引き返す……しかない

そんなわけで、「一般車両乗入れ禁止」の看板をしかと見届けたので、ここからは素直に引き返すこととしました。
なにしろこの日は時間に余裕がありまくりになってしまったので、多少の無駄足も問題無い状況でして……。

「起点」

駐車場に停めておいた車に戻ろうとしたところ、面白いものを見つけました。
いや、指を差してゲラゲラ笑うようなものでは無いのですが……。道道 950 号線(野付風蓮公園線)の「起点」という標識を見つけました。六角形の標識は良く見かけますが、このサイズで、しかも「起点」というのはあまり見たことがありません。更に言うなら、どう見ても「起点」よりも「終点」っぽい場所なのに、半島の先端部に「起点」があるのだなぁ、と。

そして、右の方には……
しっかりと映り込ませていたりします。

渾然一体?

あとはこちら。一見、何の変哲も無い「電柱」なんですが、
右側は NTT の所有物で、左側は北海道電力のものとか?
で、上の方はこんな風に……。
「渾然一体」というのは、こういう状態を指すのでしょうか。

標津町に戻りました

さて、とりあえず標津に向けて、来た道を引き返しましょう。
ナラワラの近くを通り過ぎて……
標津町に戻りました。

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2012年6月26日火曜日

道東の旅 2011/春 (65) 「人影?」

野付半島の端っこへ

えー、というわけで(どういうわけだ)野付半島の端っこまで行こう! となりました。
世の中には同じことを考える人もいるらしく、前方に先行車の姿も見えます。
ん? 止まってしまいましたね……。どうやら、一般車両はここまでしか走ってはいけないようです。

とりあえず車を停めて

親切なことに、駐車場も整備されています。というわけで……
とりあえず車を停めて、周りをチェックしてみます。

看板いろいろ

駐車場の端には……
確か「ナラワラ」の駐車場にもあった、「車馬等乗入れ規制地域図」が。そして、そのちょっと先には……
「この先 関係者以外 車両進入禁止」とあります。どうやらここまでのようですね。更に、写真の右下の方にはこんなものも……
はい。見ての通り、灯台です。「野付埼灯台」という名前のようですね。

人影?

さて、「この先──」の標識のちょっと先には……
「一般車両乗入れ禁止」の看板と、「(関係者以外)立入禁止」のロープが。徹底していますねー。
何やら先に人影らしきものも見えていたりしますが……。
これなんですが、もしかして人じゃ無いのかな?

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2012年6月25日月曜日

道東の旅 2011/春 (64) 「なれなれしいトイレ」

「トドワラ」とは

長かった(ような気がする)「野付半島ネイチャーセンター」の話題も、ようやく今日でおしまいです。
さて、随分と前に「トドワラ」「ナラワラ」は実は地名では無いらしい……ということを書いた記憶があるのですが(2012/6/13 の記事)、ようやく「トドワラ」についてまとまった説明を見かけました。
「トドワラ(トド原)とは」として曰く、

樹齢 100 年以上のトド松の森が、地盤沈下などにより海水に浸食され、立ち枯れた場所です。
現在、横たわった木々は風化し、静かに土に戻っているところです。
(野付半島ネイチャーセンター内展示ポスターの説明文より)
ということなのだそうです。ですので、「地名」と言えば「地名」なのですが、ちょっと一般名詞に近い固有名詞、といった感じかもしれません。

特定外来生物にご注意

そして、こんなチラシもありました。
特定外来生物「セイヨウオオマルハナバチ」の目撃情報を求めています!とありますね。紛らわしいことに、どうやらこのあたりには「ノサップマルハナバチ」という在来種がいるらしく、かなり見た目が似ているのだとか。

生物の多様性を維持するためには、繁殖力の強い外来種を規制すべし! となるのは当然なんですが、セイヨウオオマルハナバチはある種の益虫(もっと適切な表現があるような気がするけど)なので、なかなか複雑な話になります。

なれなれしい……

さて、最後はトイレです。……これがなかなかいい感じのトイレでして(笑)。
何やらメッセージが添えられていますね。拡大しますと……
こうなります。以前にも一度ご紹介したことがあるので、ご記憶の方もいらっしゃるかも知れません。実になれなれしいトイレです(笑)。

キリ番?

というわけで、車に戻ってきました。
お、よーく見ると家を出てからちょうど「888 km」走行していたみたいですね。

道路は続くよ、もう少し

カーナビによると、現在地はこちら。
はい。確かに「野付半島ネイチャーセンター」の前に停まっています。地図を見た限りでは、もう少し先まで道が伸びているようです。ということなので……
もちろん、行けるところまで行ってみます!

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